中国青海省の省都、西寧からチベットへ向かう鉄道
敷設工事じゃ1958年に始まり、標高2800m以上の
海西モンゴル族チベット族自治州のゴルムド(格爾木)
まで鉄道が通じたのが1979年でした。
2001年に入って、ゴルムドからチベットのラサまでの
延長工事が始まり、1145Kmの青蔵鉄道が開通した
のが2006年7月でした。
観光客を呼び込む観光資源としては最高の沿道の
風景と秘境、ラサの情景ではあっても、チベットは厳戒の
地で、自由に訪れることが出来る観光地ではありません。
観光客を受け入れに備えた、サービス業務や施設などの
ほとんどが漢民族に独占されていて、チベット人には
付入る隙がない状況です。
2007年度では、ラサの人口は35万人ほどで、その内
漢民族が20万人を占めるという漢民族化が進んで
しまっているのです。
1959年に中華人民共和国によって併合されるまで
チベット国として存在した辺境の大地には、もう一つ
不幸なこととして、膨大な量の石油資源や、時代の寵児
レアメタルを含む金属鉱物資源が眠っていたことでした。
青蔵鉄道の敷設は、この金属鉱物資源などを開発する
ことが主目的となってきたのです。
そして、いま更に次なる石油資源を求めて西への延伸
計画が進められています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
安全と安心の非常持出袋の準備は?