大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

減産効果も効かぬ価格の下落

2008年12月25日 | Weblog



    


17日にOPECの臨時総会で原油価格の下落の歯止めに

備えた、1月度からの220万バレルの大幅減産決定を

受けて、NYMEXでの原油先物価格の動向が注目を

集めていました。

しかし、12月18日の先物相場は9.58%という大幅な

下落となりました。

4年ぶりの安値となる1バレル、36.22ドルと3.84ドル

の値下がりでした。      

あらかじめ予測された大幅な減産量以上に、市場では

金融危機による世界経済への打撃が深刻で、大幅な

需要の低下が起こることと、現在の在庫量が過剰である

との見通しから、大幅な減産による効果を相殺して、なお

大幅な安値を記録したことになります。

石油価格の高騰、高止まりで何かと景気の良い話題に

事欠かなかった産油国にとっては、原油価格の下落は

国家の財政にとって命運を左右することになります。 

サウジアラビアのアブドラ国王は11月末に、「1バレル

75ドルが適正価格だ」と口にして、「価格は市場が決める」

を信条とする国王が、本音を漏らしたと報じられています。

石油産出国の膨れ上がっている財政規模にとって、原油

価格による収支点は、サウジやイランで55ドル、UAEや

カタール、クウエートで50ドル、ナイジェリアでは70ドルに、

チャベス大統領のベネズエラでは、94ドルの高さです。

09年には、30ドル台に、一部には25ドル台もあり得る

との予測もあります。              

2007年までの過去50年間の平均価格が24ドル

20セントだそうです。

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