大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

ビッグスリーに頼みのつなぎ資金が?

2008年12月07日 | Weblog



  


米上下院での公聴会を終えて、いよいよ来週から支援に

付いての審議が始められるのに先立って、5日に政府と

議会側でビッグスリー支援の方向で合意が出来たと

報じられています。

ビッグ3の金融危機などに備えて、すでに議会に提出

されている250億ドルの内、150億ドルを緊急性の

高い支援金として前倒しで投入する案のようです。  

一部では、すでにGMは12月末で40億ドルの資金

ショートが発生し、目途が立っていないと報じています。

議会で承認されれば、何とか年内の破綻は回避される

でしょうが、年明け以降も綱渡りが続くことになります。

再建計画などについての精緻な検証をし、修正を加えて

確度の高い計画案にしてから、支援の可否を決するのが

国民に対する議会としての責務だとの原則論が通らない

ほどに、アメリカ国内は浮き足立っている感じです。 

ブッシュ大統領としても、退任直前のビッグ3破綻を

置き土産にしてオバマ氏に引き継ぎたくないでしょうから

初めに救済資金投入ありき、と言えそうです。  

特に、発表された11月度の雇用統計の極度の悪化が

年内破綻の回避を後押しをしていることも事実でしょう。

非農業部門の雇用者数が34年前の第一次石油危機

以来の減少幅、53万3000人を記録したことです。

ビッグ3が破綻すれば400万人の雇用に影響が及ぶと

言われているだけに、このインパクトは強烈です。

国民の税金をムダに使うなとの反対意見も強い中で

週明けからの米議会の審議が注目されています。  

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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