大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

米政府はGMを救済するのか

2008年12月01日 | Weblog


    


米自動車産業の金融危機問題が山場を迎えています。

特に自動車王国のアメリカの代表格のGMへの救済を

どうするのかが、米政府の悩みの種です。

私的企業の自動車産業の危機に備えて、金融機関と

同列に置いて、国民の税金を投入して救済することに

米国民から理解が得られるか、の一点が分かれ目です。 

GMの場合、2004年12月期から営業損失が続き

2006年12月期以降は債務超過状態が続いています。

今年6月には、実に590億ドル(約5兆6000億円)

もの気が遠くなるような債務超過状態に陥っています。

確かに、今回の金融危機は、自動車産業界にすれば

外部要因によって引き起こされたものであるから、破綻に

よる国内経済への影響の大きさを考慮して、政府は  

支援の手を差し伸べるべきとする言い分もあるでしょう。

しかし、今回の事態に直面する前に、経営改善の努力を

どれだけ積み重ねてきたかを問われるべきであり、

支援要請に議会に赴くのに自家用機でワシントンへ

乗り付ける意識のズレが問われているのです。

12月末の決算を目前にして、議会への提出に備え

再建計画書などを作成中ですが、破綻も已むなしとする

意見も社内外を問わず、多くあるようです。  

もし破綻した場合の実体経済への影響は甚大です。

自動車業界にしても、競争相手が居なくなることを喜べ

ない事情もあり、日韓の業界にとっても問題は深刻です。

ビッグ3だけでなく、日本企業へも部品を供給している

部品メーカーへの破綻波及などが懸念されます。

日韓の自動車メーカーの本音は、米政府によるGMを

初めとする米自動車産業界の救済期待です。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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