大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

韓国と中国間のトゲにも

2008年12月29日 | Weblog


   


韓国では、国内の自動車販売台数、輸出台数の20%を

超える大幅な落ち込みから、自動車各社は25%程度の

生産台数削減に 備えて、工場の操業の一時停止などの

措置がとられています。

日本同様、自動車産業は裾野が広く、減産や操業の

停止が広がると、2万社といわれる中小の関連企業への

影響が厳しく、連鎖倒産が巻き起こる事態が予測され

新聞は、連日、不安の記事で溢れています。   

すでに資金繰りで破綻寸前の双龍自動車では、買収先の

中国の上海自動車から、大幅な人件費削減などが

実施されない場合は、資本を引き揚げる構えを見せて

労働組合とも厳しい対立を生んでいます。

27日になって、上海自動車側は、大幅なリストラ実施の

条件で資金注入をして、遅れている12月度の給与を

支払う用意があると表明しました。         

双龍自動車の従業員の給与が他の韓国内の大手企業の

賃金より高いことや、労働組合のあり方がひどいことなどを

問題点として取り上げていて、大幅な改善や合理化が

追加支援の条件としているようです。     

GM問題のケースと同様な流れがうかがえます。

一方、双龍自動車側は、ここへ来て労働組合側の態度が

先鋭化するだけでなく、会社側も双龍自動車が保有して

いた企業内秘密に属する設計や仕様についての資料を

勝手に持ち出したとして、提訴する動きもあり、双龍自動車

問題は韓中両国間にとって、深刻な雲行きを孕んでいます。  

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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