韓国では、国内の自動車販売台数、輸出台数の20%を
超える大幅な落ち込みから、自動車各社は25%程度の
生産台数削減に 備えて、工場の操業の一時停止などの
措置がとられています。
日本同様、自動車産業は裾野が広く、減産や操業の
停止が広がると、2万社といわれる中小の関連企業への
影響が厳しく、連鎖倒産が巻き起こる事態が予測され
新聞は、連日、不安の記事で溢れています。
すでに資金繰りで破綻寸前の双龍自動車では、買収先の
中国の上海自動車から、大幅な人件費削減などが
実施されない場合は、資本を引き揚げる構えを見せて
労働組合とも厳しい対立を生んでいます。
27日になって、上海自動車側は、大幅なリストラ実施の
条件で資金注入をして、遅れている12月度の給与を
支払う用意があると表明しました。
双龍自動車の従業員の給与が他の韓国内の大手企業の
賃金より高いことや、労働組合のあり方がひどいことなどを
問題点として取り上げていて、大幅な改善や合理化が
追加支援の条件としているようです。
GM問題のケースと同様な流れがうかがえます。
一方、双龍自動車側は、ここへ来て労働組合側の態度が
先鋭化するだけでなく、会社側も双龍自動車が保有して
いた企業内秘密に属する設計や仕様についての資料を
勝手に持ち出したとして、提訴する動きもあり、双龍自動車
問題は韓中両国間にとって、深刻な雲行きを孕んでいます。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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