世界有数の豪華ホテルやリゾート施設を備えた金融
市場と流通センターを備えたドバイは、石油代金を中心に
世界中から集まったお金で溢れかえる地上の楽園を
砂漠の中に出現させました。
しかし、原油価格の暴落と共に、この国を襲っている
金融危機の嵐は、止まるところ知らぬ凄まじさです。
特にロシアマネーを中心とする投資資金の引き上げで
最近のドバイの株価の下落率は世界一位です。
高騰を続けた不動産価格の下落も非常に大きく、この
ためにこの国の国営の建設企業のエマール社の株価は
一ヶ月で半値になり、ピーク時からは1/5にまで下落
してしまい、ドバイの株価の下落の主犯となっています。
2009年完成予定の162階建て、尖塔までの高さが
818mとなり、台北の「台北101」を抜いて世界一の
高さになる「ブルジュ・ドバイ」も不動産価格の下落の
波をかぶっています。
最近では、居住区域内の住居の相場が40%ほども
下落してしまい、エミレーツ・ドバイ国立銀行は、遂に
外国人向けの新規の融資を停止すると共に、すでに
貸し出している住宅ローンの返済期間の延長を発表
する羽目に追い込まれました。
また、人口島の高級別荘地の「パーム・ジェメイラ」の
区域内にある高級ホテルの「アトランテイス・ザ・パーム」
は、グランドオープンした直後から宿泊客が集まらず
一泊が数百ドルの部屋が、$44ものダンピング価格で
客を募るところまで追い込まれているといわれます。
砂漠の中に突然現れた地上の楽園のバブルが爆発し
ドバイは想像以上の苦難に見舞われているようです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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