米議会で、GMのワゴナーCEOが米議会での証言で
GMはアメリカの産業の歴史と共に歩んできたことを
強調していました。
アメリカ国民にとっても、自動車は日常の生活と共にあり
切っても切れない必要性を備えています。
この窮地を切り抜けて、健全な姿で再起させたい気持ちは
全国民が共有していることでしょう。
ビッグ3の緊急救済法案は、12月10日には、米下院を
通過し、ホワイトハウスも法案には前向きな態度でした。
しかし、全米自動車労組(UAW)のロン・ゲトルフィンガー
委員長は、トヨタやホンダのアメリカ工場で働く従業員
並みに、UAWの組合員の基準賃金を引き下げることに
同意しませんでした。
その結果、米上院とビッグ3、UWAの三者による協議は
決裂して、米上院で緊急救済法案を採決する動議を
否決することとなり、150億ドルの支援金支出は実現
せず、期待していたホワイハウスをも落胆させました。
UAWには、数十年前にビッグ3と合意した労働協約の
「ジョブズ・バンク」制度という協約が存在します。
UAWの組合員には、レイオフで自宅待機になっても
給与の85%程度が受取れる特別待遇の労働協約で
あり、非常に優遇された内容になっています。
トヨタ並みにすることは、基準の時間当たりの賃金を
$29から$25に下げることになり、また諸手当や
給付金などを加えた時間コストは現在の$76から
$18ほど引き下げることになります。
ビッグ3にとっては、現行の制度の下で、稼動人員の
削減や工場閉鎖を行っても、実質コスト削減や支出削減
の効果が非常に薄いことが大きなネックになっています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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