大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

ビッグ3救済協議 労組が拒否

2008年12月20日 | Weblog



    


米議会で、GMのワゴナーCEOが米議会での証言で

GMはアメリカの産業の歴史と共に歩んできたことを

強調していました。

アメリカ国民にとっても、自動車は日常の生活と共にあり

切っても切れない必要性を備えています。

この窮地を切り抜けて、健全な姿で再起させたい気持ちは

全国民が共有していることでしょう。   

ビッグ3の緊急救済法案は、12月10日には、米下院を

通過し、ホワイトハウスも法案には前向きな態度でした。

しかし、全米自動車労組(UAW)のロン・ゲトルフィンガー

委員長は、トヨタやホンダのアメリカ工場で働く従業員

並みに、UAWの組合員の基準賃金を引き下げることに

同意しませんでした。

その結果、米上院とビッグ3、UWAの三者による協議は

決裂して、米上院で緊急救済法案を採決する動議を

否決することとなり、150億ドルの支援金支出は実現

せず、期待していたホワイハウスをも落胆させました。

UAWには、数十年前にビッグ3と合意した労働協約の

「ジョブズ・バンク」制度という協約が存在します。 

UAWの組合員には、レイオフで自宅待機になっても

給与の85%程度が受取れる特別待遇の労働協約で

あり、非常に優遇された内容になっています。  

トヨタ並みにすることは、基準の時間当たりの賃金を

$29から$25に下げることになり、また諸手当や

給付金などを加えた時間コストは現在の$76から

$18ほど引き下げることになります。

ビッグ3にとっては、現行の制度の下で、稼動人員の

削減や工場閉鎖を行っても、実質コスト削減や支出削減

の効果が非常に薄いことが大きなネックになっています。 

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