人口が50万人のマカオは、政府収入の80%をカジノ
からの税収で賄っています。
また、昨年度のGDPは1536億バカタ(1兆8300億円)
であり、その半分を超える55%がカジノからの収入でした。
ここ数年間の好調なカジノ収入を支えて来たのが中国
からのお客さんでした。
人口が50万の狭い場所に、2700万人ものギャンブル
目当ての客が押しかけて来て、その半数以上が中国
本土からの客でした。
このためマカオの不動産価格は、過去数年間に渉って
二桁の上昇を続け、カジノ客の増加に備えた大手の
高級ホテルやリゾートの企業進出が相次いでいて、
東洋のラスベガスの夢は膨らむばかりでした。
中国人の余りのギャンブル熱の高まりに、中国政府は
マカオへの渡航規制を掛けたことに、株式市場の低下が
重なり、カジノ客入国の伸びは止まり、今年9月には
カジノ収入は前月比で27%と大幅な減少を記録しました。
マカオの先行指標となる香港では、すでにGDPの2期
連続マイナス、不動産価格の下落、特に株価に至っては
9月末に60%強もピーク時から下落しています。
このため、マカオに進出して、カジノ客目当ての高級
ホテルやリゾート建設を行っているラスベガスの企業が
カジノ客の減少に備えて、計画中のカジノ建設を中止を
発表して、建設労働者1万1000人を解雇する事態に
発展しています。
不動産価格の下落はすでに始まっており、カジノ客の
減少によるバブルの破裂が目前に迫っています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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