今から20年先に、太陽電池による発電設備の規模が
現在の40倍の7000万KWH程度になったとして、
国内の年間の総発電電力量が1兆KWHと想定される
ことからすれば、全体量で見れば、7%程度のレベル
にしか過ぎないことになります。
しかし、風力や太陽光により発電された気まぐれな電力
が既存の送電網に入り込んできて、周波数に大きな
変動を与えたのでは、折角のクリーンな電気も邪魔者
以外の何者でもない、ことになりかねません。
ここで出番になるのが、電気を貯めておいて必要な時
に取り出せる蓄電池やキャパシターの存在です。
蓄電池については、小型化、軽量化、高蓄電能力化の
進歩が著しいですが、電気を貯める電子部品のコン
デンサーを大きくしたキャパシター(電気二重層コンデ
ンサー)の高性能化の取組にも期待がかかっています。
中国は、クリーンなオリンピックをスローガンにして、
オリンピック期間中に一回の充電で300Kmの走行が
可能な電気バスを送迎用に走しらせますが、市内では
キャパシターを備えたバスが、既に運行されています。
更に、2010年の上海万博に備えて、蓄電池やキャ
パシターを搭載した多くの電気自動車を走らせる計画
を公表しています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
安全と安心の非常持出袋の準備は?