大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

バイオ燃料生産工場の深刻な河川汚染

2008年07月12日 | Weblog





環境に対して優しいバイオエタノールであるとされている

バイオエタノールの生産が、現実には環境に対する

負荷が大きいことや、トータルコスト面でも決してガソ

リンに比べて大幅な安さが期待できないことが、生産の

大規模化が進むアメリカで、最近、明らかになって

来ているのです。

穀物メジャーのガリバー、カーギル社の関連工場を

始として、環境保全に備えた設備の無い、全米の多くの

バイオ燃料の製造工場から垂れ流される廃液が河川を

大規模に汚染している事実です。

バイオ燃料の製造工程で副産物や廃材として出てくる

もののうち搾りかすなどの廃材は燃料として、有効に

再利用されます。

しかし、絞った液の精製工程ででる副産物のグリセ

リンやアンモニアなどは、搾りかすの廃液に含まれて

河川に排出されています。

水がどの程度汚染されるかの指標であるBDO(生物

酸素要求量)のレベルが非常に高いのです。

この廃液や一部の搾りかすが直接河川に排出されて

いるのです。

このため、多くの河川にはヘドロが溜り、魚介類が

生存できない状態になり、何万匹もの魚介類を死滅

させただけでなく、一部の貴重な絶滅危惧種の貝類を

も壊滅させてしまっています。

自然に優しいはずのバイオエタノールはその生産過程

でおぞましい大規模な自然破壊を行っているのです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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