バイオエタノール燃料は、ガソリンに取って代るのに
充分な特性を 備えているわけではありません。
長所としては、再生が可能な植物資源から生産される
ことで、持続が可能であることが最大のポイントです。
また、燃焼しても地球上の循環炭素量を増やさない
ことも利点です。
内燃機関で燃料として使用する場合には、ガソリンと
混合し易く、ある程度の混合までは、既存のガソリン
エンジンを改良せずに使用できます。
反面、好ましくない点としては、ガソリンと比較して熱量
が三分の二程度であることです。
更に、燃料パイプなどに使用されているプラステイック
製やゴム製の部品やエンジン部分のアルミニウム製
の部品を腐食させやすいことがあります。
これはアルコールが水と馴染みやすいためです。
燃料タンクなどでの内外の温度差で発生した結露に
より水と結合して高温降圧のエンジン内に入るために
腐食を生じる可能性が高いことです。
また、ガソリンに比べて、燃焼によって人体にとって
有害とされている、NOx系物質を多く排出することが
あります。
このような短所面については、あまり議論されていま
せんが、化石燃料の代替品として必要であるとしても
問題点の解消についての取組は不可欠です。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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