アメリカのエネルギー政策法のベースはトウモロコシ
の大規模生産とバイオエタノール抽出のための工場
設備という農業と工業の連結がベースになります。
食料となる穀物を消費し、環境を汚染する工場で政策
を推し進めるのでは、環境に優しくないことになります。
人間社会の生活サイクルの中から出てくる廃材や副
産物、生育している草木や海草などの植物性の材料
である有機資源・バイオマスを利用してバイオ燃料を
得るのが最も理にかなったことです。
シロアリが体内に住んで、セルロースを分解している
微生物の研究や有機資源を高温・高圧化で熱分解
する方法などの研究も進んでいます。
ホンダと地球環境産業研究機構(RITE)は稲藁等の
植物廃材などの植物質・セルロースを一回に処理して
エタノールを得る技術が開発されました。
有機資材を選ばないことに加えて、一回の工程でエタ
ノールが得られることに期待がかかります。
大量生産が可能になれば、稲わらの場合は、1キロ
グラムから、約0.4リットルのエタノールが得られます。
エタノール1リットル当りの生産コストは30円程度です。
2007年4月に、RITE内に実験プラントが建設され
2010年の実用化に備えて、実証試験が進められて
います。
ホンダ車内では、エタノールを燃料にする自動車の
開発も並行して進められています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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