大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

ベトナム経済のつまずき

2008年07月09日 | Weblog






中国の次はベトナムだと、日本の海外進出企業の目は

ベトナムに熱い視線を注いでいます。

しかし、今ベトナムの経済は、少しおかしくなっています。

昨年度、ベトナムの国内総生産(GDP)は、8.5%もの

成長を遂げました。

タイの4.5%、インドネシアの6.3%、シンガポールの

5.4%を遥かにしのぎ、インドの8.4%を僅かながらも

追い越す成長を見せたのです。

しかし、国の経済力の指標の一つとなる株式市場では

大きな異変が生じています。

マイクロソフトのビル・ゲイツ氏が訪問したこともあって、

昨年初の株式市場はIT関連を中心に、内外の投資家の

注目を浴び、2007年3月には、ホーチミン市取引所の

株価指数(VN紙数)は1170ポイントと、1年間で3倍

にも跳ね上がりました。

しかし、今年の3月には半値近くまで暴落し、583ポイ

ントを付けました。

原因は深刻なインフレ傾向に備えた急激な引き締め策

を取ったからです。

今年1月に、消費者物価は、前年比14.1%と12年

ぶりの大幅な上昇となり、2月には更に上昇して15.7

%増を記録しました。

このため急遽、預金準備率の引き上げ、政策金利の

引上げ、市中の資金吸収のための財務省債券12億

7千万ドル相当額の発行など性急なインフレ対策を

実施したのです。

同様な意味合いでは、中国のインフレ傾向と引締め策

オリンピック後の経済対策からも目が離されません。

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