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発酵する力

2006年01月28日 | 映画
「にぎやかな天地 上・下」ー宮本 輝ー

こだわりの豪華限定本を創る男性(32才)の話である。
ある注文主に「発酵食品に関する本」を創って欲しいと依頼される。
醤油・味噌・鮒鮓・・など発酵作用を利用してできる食品をこれでもかという程にこだわって丁寧な仕事をしている職人にスポットを当てて各地飛び回って取材をする。その過程で「発酵食品の成せるワザ」ともいうべき驚くような作用と効用が丹念に書かれている。日本の食文化の基礎ココにありという感が。

個人の(依頼者の)こだわりによって創られる豪華限定本の制作過程もまた大いに関心を引く。装丁・表紙の材質云々・写真の入れ方・活字の種類・・を記したくだりは本の好きな人には面白いと思う。
「楽譜」を挿入した本は、曲目により音符のデザインが変わり譜面の上で踊っているようだ?という箇所は、頭の中で再現しそんな本に是非出合いたいものだと思った。



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2 コメント

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へぇ~ (ISEKOBO)
2006-01-28 14:07:40
宮本輝の小説はいくつか読んだことあります。これは面白そう。

鰹節が発酵食品?(へぇ~×10)

糠漬けの漬物は大好きです。自分で漬けてみたいくらいです。
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鰹節 (naoko)
2006-01-30 21:03:58
そうなんです、鰹節が発酵食品とはちょっと驚きですよね。

「本枯れ節」・・カチンカチンのあの硬い鰹節を脳裏に浮かべてみてください、アレです。

どうやら美味しさの素は黴のようです。

割ってみると割り口がルビーのように綺麗な色です。



本の中の主人公も糠漬けを自分で漬けていて、人それぞれの創意工夫次第で味が動くところが興味津々です

。鮭の頭、和芥子、粉末の昆布などを糠床の中に入れて・・・味はどうなるか?発酵の世界に委ねるのみ。

発酵に関しては「科学の本」と言ってもいいかも。



私も糠漬け、漬けてみたくなりました。
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