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ポっと灯る旧作

2006年01月16日 | 映画
今年に入ってから見たDVDレンタルの中から印象に残る作品は・・。

「木靴の樹」 イタリア_1979_
北イタリアに住む貧しい農民たち。ある日、父は学校に通う息子の木靴を作るために地主の領地内の木を伐採してしまう(これがラストに繋がってくる)
貧しさを誇張することなく淡々と日々の日常の中で捉え、家事も仕事も子育ても
、家族で或いは仲間同士で助け合って暮らしていく様を丁寧に細やかに映していく。無理な筋立てがなく、とびきりの善人も悪人もいない。豊かではないが与えられた境遇の中で子どもを慈しむ気持ちの余裕が強く伝わってきて心地よい。ラストの厳しい現実もまた淡々と流れていくように描かれて終わります・・いくつものナゼをことりと落として。・・・が、今優しい余韻だけが残ってます。

「こんな夢を見た」_黒沢 明_
↑このタイトルは或いは「夢」かもしれない?
ご存知、世界の黒沢監督ですが、実は私ほとんど見てないのです
先入観(暗いイメージがあって)はやはり目を曇らせますね。大変遅ればせながらただ一言「凄い」です。
8編の10分~15分ほどの短編が収められてますが、始めの「狐の嫁入り」の
冒頭からビビ~ンと効いてしまいました。どの場面も映像が素晴らしく綺麗。
計算しつくされて隙がない、でも疲れない。ただただその美しさに埋没して
いたい気持ちよさを感じます。「ゴッホ」の絵画の中を彷徨う映像は特筆すべきもので、それを見たときは異能という言葉が頭に浮かびました。
著名な方々に絶賛支持されてますがまさしくその通りでございました。脱帽。
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2 コメント

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KUROSAWA (ISEKOBO)
2006-01-16 23:36:13
木靴の樹は観た様な観てないような、何故か題名だけよく憶えてます。???



黒澤映画はモノクロの時代のが好きです。

いつでも観たいと思うのが「生きる」です。こういうのを、年末年始にTVでやってくれればなぁ~と思います。他に「七人の侍」とか何度観てもあきない映画って、優れている証拠だと思いますね。
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レンタル中 (naoko)
2006-01-17 00:02:03
その作品レンタル中でした。やはり黒沢監督といったらその2作品は有名ですよね。年末年始で見てみるかぁ、と思ってたんですがずぅっとレンタル中で・・。

色彩、光、影などなど徹底してこだわって撮る人だったようですね。
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