「アンリ・カルティエ=ブレッソン 決定的瞬間」を観た。
(渋谷シネマライズX)
20世紀最大の天才写真家だというその人を
私は知らなかった(1908~2004没)
映画の予告を見てもメモする程度で終わっていた。
ところが、偶然「目からウロコ」という本の中で
カルティエの撮影した写真の凄さを解説している文章
に触れ、俄然観たくなったのである。
カルティエ自身が膨大な作品を手にとりながら撮影
したときの状況を回顧していくというドキュメンタリー。
まず、オープニングにカルティエの写真を現像してる場面
から映画は始まる(カルティエは現像は苦手で信頼を寄せて
いる専門のものに任せていたらしい)現像もまたセンスが
必要なのですね。
決定的瞬間は、ずっとずっと・・待ち続けて「その」瞬間を
「切り取る」という。
その瞬間を撮るべき構図の緻密な計算・センス、そして
被写体への温かい眼差しと観察力の鋭さが画面の写真から
脈々と伝わってくる。狙った被写体がある地点まで歩いて
来た時、その時点での影の長さ・角度、背景の看板の字・・
と、もぉぉぉ、いろんな条件が重なってピタと決まって
一瞬でシャッターが切られるんですね。
スパスパと切れ味鋭い感性と精度の良い視力とも一つ
強靭な足腰が必要なようです。
93才の映像の中でのカルティエは絵画を鑑賞するときの
和らいだ眼差しが印象に残る。絵画を観ながら「・・
この横を通る線」とか「・・この赤が効いている」とか
呟く場面。そんな鑑賞眼が写真に通じてるのでしょう。
そういえば、写真家はレンズを覗けばその人が分かる
と聞いたことがありますが・・・・うう、怖っ。
近寄れない
(渋谷シネマライズX)
20世紀最大の天才写真家だというその人を
私は知らなかった(1908~2004没)
映画の予告を見てもメモする程度で終わっていた。
ところが、偶然「目からウロコ」という本の中で
カルティエの撮影した写真の凄さを解説している文章
に触れ、俄然観たくなったのである。
カルティエ自身が膨大な作品を手にとりながら撮影
したときの状況を回顧していくというドキュメンタリー。
まず、オープニングにカルティエの写真を現像してる場面
から映画は始まる(カルティエは現像は苦手で信頼を寄せて
いる専門のものに任せていたらしい)現像もまたセンスが
必要なのですね。
決定的瞬間は、ずっとずっと・・待ち続けて「その」瞬間を
「切り取る」という。
その瞬間を撮るべき構図の緻密な計算・センス、そして
被写体への温かい眼差しと観察力の鋭さが画面の写真から
脈々と伝わってくる。狙った被写体がある地点まで歩いて
来た時、その時点での影の長さ・角度、背景の看板の字・・
と、もぉぉぉ、いろんな条件が重なってピタと決まって
一瞬でシャッターが切られるんですね。
スパスパと切れ味鋭い感性と精度の良い視力とも一つ
強靭な足腰が必要なようです。
93才の映像の中でのカルティエは絵画を鑑賞するときの
和らいだ眼差しが印象に残る。絵画を観ながら「・・
この横を通る線」とか「・・この赤が効いている」とか
呟く場面。そんな鑑賞眼が写真に通じてるのでしょう。
そういえば、写真家はレンズを覗けばその人が分かる
と聞いたことがありますが・・・・うう、怖っ。
近寄れない
