映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「バイオハザード デスアイランド」

2023年07月10日 | アニメ映画

CGアニメーション映画の4作目。
サンフランシスコで謎のtウィルス感染者発生事件が続出する。
ウィルスの出どころを追っていたクリス、クレア、ジル、レベッカは、
被害者たちの意外な共通点に気付く…というあらすじ。

登場人物ばれですが、今回
クリス、クレア、ジル、レベッカ、レオンが揃います。
それは見なきゃだろう!という感じで行ってきました。
上映館が少ないので結構混んでいた。

バイオハザード5とバイオハザード:ヴェンデッタにつながっています。

ラストまでばれ

冒頭またもやラクーンシティの例のあれで、
最近「ウェルカム~」を見たばかりなので
我々はこの夜から逃れられず永久に繰り返すのか…?
というSF苦悩の主人公の気分を味わえた。

しかしこのメンバーが勢揃いするのって、
たぶん初めてではないかな?
レベッカのトテトテ走り、懐かしかったです。
ジルはなんかしばらく見ないうちに苦悩の色っぽいお姉さんキャラクターになってた。

みんな修羅場慣れしすぎて、どんな形状の何が出てきても即座に攻撃、
どんなにダメージを受けてもまったく怯まないという
素晴らしいファイターぶりでした。
ラストバトルにドンドンじゃぶじゃぶ出てきた最新兵器も
みんな取説とか読まずに秒でセットして使いこなしててすごかった。

今回のラスボスくん、アンブレラ社に使い捨てにされ
親友を素手でぶち殺さなければならなかった→
この世には善悪などない。権力者に都合よくできた世界!みんな死ね!というの、
理屈が通ってない気がするけど気が狂ってるてことで仕方がないのかな。
作中でも言われてたけど、1人で死になよね。

ところでスプレーも電池式も線香も効かないほど、
やぶ蚊がうじゃうじゃいる屋外でトータル10時間以上作業したことありますが、
上下レインコート+グローブで一切刺されなかったので、
あのミッションは失敗してもそこまで絶望的ではないかもしれない。
上等のレインコートを破れるほどの出力はないだろうあのサイズでは。
それとコントロール画面を見るにTOKYOが標的だったので、地方都市は平気かもだよ。




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「Pearl パール」

2023年07月09日 | ホラー映画

厳格な母親と身体不随の父親、
3人で暮らすパールはダンサーを夢見る人妻。
夫は第一次世界大戦に従軍し戦地からまだ帰らず、
農場での労働に不満を持つパールは
日々鬱憤をつのらせていく、というあらすじ。

「X/エックス」の前日譚。
認知症殺人老婆の若かりし頃の話。
「X/エックス」の出来がよろしくなくて、
もうこの監督の作品、特にホラーは二度と見るまいと思ったが、
たいへん評判が良く、鑑賞。
確かに前作よりはよい。

この監督さんは普通の人視点よりは
普通じゃない人視点のほうが合ってるみたい。
エスターさんもですけど、最近
オカルトや毒などといった眠たい手段に頼らず
物理で攻める女性殺人鬼が増えてきて個人的には嬉しい。
恋愛で発狂しない殺人鬼さんの登場が待たれる。

虫がすごい。
人間以外の動物も死ぬ。
性的な描写がちょっとある。

前作を見てなくても話は分かるけど、
つながってるところはあるので、
「ああ、あれね」みたいなのはなくなる。

ラストまでばれ

往年のミュージカル映画のテイストとホラー、相性が良い。

純粋なパールが徐々に狂っていく内容かと予想してましたが
元々サイコパスで、しかも母親のセリフの端々から
どうも母からの遺伝っぽいのが分かって、
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」といい、
A24、母娘がブームかよ…と思いました。
他人を操れるタイプのサイコパスもいるそうですが
パールは共感能力がなく衝動的で、出まかせを言うそばから忘れ、
認知がゆがんでいるという、生き辛そうなタイプ。

ミア・ゴスさん大熱演で、とくにラストの笑顔は夢に出てきそうです。
(体を動かせない設定のお父さんの恐怖の表情もよい演技だった)
三部作だそうですが、エンドロール後の映像は今回はなし。
次はおじいちゃんの事情が語られるのかな?



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「タイラー・レイク -命の奪還-2」

2023年07月05日 | アクション映画

前回の戦闘で体に障害が残り、
傭兵を引退したタイラー・レイクだったが、
縁の深い人物からの依頼で、
ジョージアの結社と戦闘になる…というあらすじ。

監督はMCUでスタントを務めたサム・ハーグレイブ。
原作はジョー・ルッソ原案のグラフィックノベル「Ciudad」。
同じくジョー・ルッソ脚本。

銃器とプロテクターと、身体能力の合算による優劣、
ある程度シビアな(でもエンタテインメント的でもある)戦闘を描いていて、
バランスが好きなシリーズです。Netflix作品。

全体的にすごく見やすいんだけど、
このシーンとか、スゥーっと車に入って、スゥーっと出て、
ドローン撮影かな?と思ったが、メイキングを見たら普通に
手でカメラを握って撮影していて驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=jjwiraMqrbU
スクリーンで見たら更に大迫力だったろう。

ラストまでばれ(一部分子供に対して辛辣です)

感情による暴力ではなく仕事のそれなので、
激情のままに叫んだりしないし表情の変化も少ない。
常に視野を広く保ち、行動を起こせる姿勢。無駄がない。
秒ごとに優先性の高いアクションを取り、
緊急でない行動は後に回される。
たとえ自分の体が燃えていても、他を優先する場合は消火しない。
銃撃も、見ていて「そっちを先に撃つんだ?」 という判断があるが、
数秒後に腑に落ちる。 熟練の仕事だ。
タイラーと同じく、訓練を受けたフル装備の相手も
銃弾がヒットしても効かないのがリアルだった。
装備の隙間を狙うわけだが、甲冑を付けた戦闘と同じだな、などと思った。

多人数vs1人で、いまのところ一番説得力がある格闘だった。
完全な装備と武器と、体格差があっても押され気味という。

その人形の電池をあらかじめ抜いておけば、
映画は40分で終わったのに…。
「クワイエットプレイス」さえ見ていたら。
あと子供。お前が代わりに死ねばよかったのに。ヤズー!
(ニックとヤズの顔が好き……)

少年が、安全と消費を満喫して女上司の下で働く世界よりも、
命の危険がある世界で妻と子供をぶん殴って暮らす人生を選ぶことは
十分にあり得ることだが、後者の人生を過ちであり悪と見做すのは
実は女性orリベラル側の自衛的な攻撃だと私は思う。
この映画では悪人に洗脳された可哀そうな子供、という風には描いていないところ、
上手いなと思った。
家父長制の内側にいて、自分より格下の母親のことは好きだが、
家父長制に歯向かう母親は敵に近しいものとして捉えていたような印象。

タイラーくん、一生障害が残るようなこと言ってたけど、
その気になったら6週間で爆速リハビリして、元に戻ってしまうような
奇跡の肉体の持ち主なのが好きだ。




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「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦」

2023年07月03日 | 暴力orハードボイルド系

芭流覇羅との抗争を描くシリーズ2作目の後編。
東京卍會を抜けた場地を連れ戻す使命を受けたタケミチは…
というあらすじ。

タイミング悪く、公開直前にメインキャストの1人が事件を起こし、
公開が危ぶまれたが、封切られた。
最近公開直前に事件が起きて公開延期になった邦画があったが、
基準はやはり死者の有無だろうか。

内容ばれ

ヒナタさんに別れを告げるのってこのタイミングだったろうか?
というか何回やり直しても、誰かが思いもよらぬ行動をとって破綻するので、
廃墟ホテルとかに全員拉致してずっと監禁しておくか、
ヒナタさんを連れて2人で国外へでも行きたいな(大人なので気が短い)。

一虎役の村上さん、イメージに近いかと言えばそうでもないけど
演技力が高いのと、あの怨嗟の言葉が似合う声が印象的な役者さんなので
休業は惜しいな。
というか続編はどうなるんだろうか。


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「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

2023年07月02日 | アクション映画

インディ・ジョーンズシリーズ5作目。
1969年、月面着陸を果たした飛行士たちが凱旋をする日、
インディは教授職の定年を迎える。
事情があり、生きる気力が希薄な彼のところへ
かつての友人の娘であり名付け子のヘレナが現れる。
彼女は、かつてインディがナチスから奪った
アンティキティラのダイヤルを探し出そうと持ち掛けるが…というあらすじ。

序盤の、吊られそうになるインディ、からの大崩壊、
すごく当時の映画っぽいゴージャスさとバカバカしさがあって懐かしかった。
インディが若い姿で魔法のようだった。

虫苦手な人ちゅうい。

ラストまでばれ

ラストがすごく良かったので、一気にこの映画への好感度が上がった。

ヴィランのマッツ・ミケルセン、いつものクールで非情な男かと思ったら、
学者設定のせいかわりとどんくさいヴィランでかわいらしかった。
かわいらしいといえば今回の足引っ張りかわいこちゃん役バジルくん、
演じたトビー・ジョーンズもユルゲン・フォラーと同じく
ペーパークリップ作戦でドイツからアメリカへ来た科学者をMCUで演じている。

最後、歴史オタク嬉ションシチュエーションで、
推しに会って言葉を失っているインディに、
そっかー、ここで生きていくラストかー、良かったじゃんと思ったんだけど
ヒロインがパンチで我を通した。
でもあの終わり方を見て、
親しい人もいない、生きがいもない状態であの場所へ行くのは
逃避であるなと気付いた。
大切な人があり、また戻りたいがそれでも行くというのなら行っても良かったけど。
懐かしい過去のシーンを演出で使用するの、ぐっときますね。
ヒロインだけがどんどん若返っていく映画もありますけど、
ずっと妻だけを思っているというのはとてもいい。

ちなみにこの世界の時間の法則は多元ではなく、不変式。

ちょっとな…と思ったのは、無意味に人が死にすぎるところ。
大学の職員さん、はまあ敵の非情さを表現したかったのかもだけど
友人のアントニオ・バンデラスさん、殺さなくてもいいだろ。
あと友人が自分のせいで死んだらもっと引きずるでしょ……。
もしかしたら命の価値がやや軽かった、50年前の死生観なのかもだけど。

最後にジェームズ・マンゴールド監督の名前が出てびっくりしてしまった。
「LOGAN/ローガン」「フォードvsフェラーリ」「ウルヴァリン:SAMURAI」
クールさもユーモアもスピードも、毎回違う。
カメレオン俳優とは言うけど、カメレオン監督という言葉もあってよいのではないか。




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