森林消防隊員であるアンジェリーナ・ジョリーは、
過去に自分が指揮を執っていた大火災で、
避難者の子供を救いきれなかった事件がトラウマになっていた。
ある日、監視塔での見張りの業務中に見掛けない子供と出会う…
というあらすじ。
危機に際して判断の瞬発力を求められる職業のアンジーが、
困難に対して一歩も引かずに戦います。
原作ありとはいえテイラー・シェリダン監督作品なので
善人が理不尽にバンバン死にますが、
登場人物の能力の高さ、展開の速さ、
心地よいドライさは健在なので面白かったです。
シェリダン作品、冷蔵庫の女を背負ったニヒルなおじが、
若い女のメンターになる話ばっかりなので
私は(私はね)あまり好きではなかったのですが、
それでも上手いし面白いので毎回見てました。
今回は女性主人公でびっくりしたけど、とても上手く噛み合っていた。
それと子役くんの演技が素晴らしすぎた。
無力な子供でありながら、アンジーに対して時々発動するイケメン仕草。
将来のモテを約束されたようなキャラクターでした。
ラストまでばれ
アンジーが子供を守るのは、職業意識の高さによるもので、
母性本能とかそういうスイートな理由は排除されている。
あと、物語のバトルヒエラルキーでは常に最下層の妊婦が、
プロのエージェントを仕留めていて、
それもきちんと勝敗の要因が描写されているので、素直にやったー!ってなった。
監督今後も女主人公で撮ってくれないかなー!無理だろうけど…。
ニコラス・ホルトとエイダン・ギレンを組み合わせるという発想はなかったですが、
なんだか妙な説得力がありました。
2人ともお仕事、お出来になるんでしょうけど、
ストレス性の精神失調っぽい描写がお気の毒でした。
あの「2班であたるべきだった」って意見、
「次回から改善するから今回は耐えてくれ」くらい言えよ上司くん!
「今更言うな」とか言われると心折れるよ!
今回の件、ちゃんと「人員不足による」って危機管理シートに書いて回せよな!
あと武器としての斧が好き…。人間は案外丈夫なので、
特に頭は骨の曲線で力が逃げて割れないので、狙うなら顔か、
アンジーがやったみたいに伏せた状態で足の甲に振り下ろすのが正解だと思います。
シェリダン監督作品(not脚本作品)におけるバーンサルさんのパートナーを残して死ぬ率、
今のところ100%では。