高村先生のクライムサスペンスの映画化。
大阪が舞台なので、知っている場所がどんどん映って、
「おやおや、一瞬で随分歩きましたな」とか
何か違う楽しみ方をしました。
男達がそれぞれの理由で集い、金塊強奪に挑むお話です。
大阪のモブの人たちがええ味出してました。
そうそう、なんか異常なものを見ても
「アハハハハ」でスルーしたり、
「いやー、なんやのー?」でスルーしたりするよね。
「喧嘩でっか?」「警察よぶで!」とか、関西弁って脱力系ですね。
内容ばれ
・モモさんはもうちょっと薄い顔をイメージしてましたが
あれはあれでいい。カタコト萌えを理解しました。
一本締めが分からずキョトーンと真似しているところとか実にいい。
・女装があったにもかかわらず「今日からモモ子だ」はなかった!
分かってない!(幸田がさりげなくモモ子さん呼びをしていた)
・原作の幸田とモモさんは肉体関係があったというニュアンスだったと思うのですが
映画は幸田がモモさんの頭を撫でたシーンに集約されている、
ということにしておこう。
・浅野さんは熱演しておられたのですが、私の北川さんのイメージとは違いました。
でもあまりそういう意見を見ないので私の北川さん像が変わっているのかな?
体育会系でもあり、理系でもあり、文系でもある感じだったのですが。
浅野さんは120%体育会系だった。
・西田敏行さんの若い頃の合成写真が不自然すぎて、グホって声が出ちゃったよ。
・ラストがなんかこわくてドン引きしたのですが、
文庫版改稿前のラストに忠実なのだそうですね。
私は曖昧な文庫版のラストの方が好きだ…。
・原作を読んでいる時は全然気付かなかった全体図が見えちゃったのですが、
そもそもモモさんとハルキにかかわらなかったら何もかも上手くいったんじゃ…?
いやそれじゃ全然幸田の救済にならないのは分かってるんですが。