マイルズで多くの犠牲者を出した連続猟奇殺人事件。
その犯人、アート・ザ・クラウンの死体が安置所より消える。
心を病んだ父の死から立ち直りかけていた母と子供二人の家庭を、
殺人ピエロが襲う!
というあらすじ。
続編です。1は未見。最近はあまり見かけない、懐かしい感じのスプラッターでした。
アメリカで、吐いた人が続出したと聞いて、へえ…と思って行った。
100年くらい昔は「全米で失明者続出!」「ショック死したひとがいる!」
「気絶者多数!」という誇大広告が普通だったけど、
もう21世紀だし、やらんやろ…と思ったんですよね。
誇大広告だった。これしきで吐かんやろ、アメリカ人。
いや、ちょっと期待しすぎたのだと思います。
普通に目玉を抉り出したり、頭の皮剥いだりはある。
女の顔面の破壊に興奮する癖のひとには
人生のベスト5ムービーにランクインすると思うので、劇場へ是非。
アート・ザ・クラウンさんはピエロなので、
死体を使ってパントマイムでショートコントをやってくれる、
そこのところが独自色で、結構良かったです。
エンドロール中に1シーンあり。
ラストまでばれ
振り返るたびに違うサングラスで芸をやってくれるところはオモロでした。
1との繋がりは、大体予想で補完できる範囲。足首のピストルは1ネタなんだね。
シンセサイザー音楽っぽいサウンド、剣やら目やらがピカッって光る演出、懐かしかった。
80年代テイストのホラーやSF映画がお好きなんだろうね。
しかしなるべく男女平等感を出そうと努力してるけど、
男性への興味のなさが画面全体から漂ってて、
ヒロインさんを鞭打つシーンとか、水責め触手シーンが
トイレに行けるくらい長くて、
監督くん、これあんたの性癖開帳動画配信じゃなくて商業ホラー映画だから!
それ思い出して!自分をビンタして!と念じてました。
そこらへんの締まりがユルくて、ジョージョー漏れてる作風、
嫌いじゃない…訳ないでしょう。嫌いです。もっと己を律せ。
年齢的にお母さんに同情してました。
夫は精神的に不安定で自殺、
息子は精神的に不安定で学校に死体を投げ込む(という知らせを受ける)、
娘も精神的に不安定で火の不始末で家を火事にする、あげく殺される…人生とは。
お父さん、常識的に考えて悪と戦う女戦士は
ビキニアーマーじゃなくて甲冑タイプのアーマーデザインのがよかったんじゃないかな。
ヒロインさんの友達、いい子という設定なんだろうけど、
抗不安薬飲んでるヒロインさんに蒸留酒を飲ませて、
その中に無断で幻覚剤を入れるのはどうかと思うんだ…。
アメリカ人の肝機能どうなってんの…。
続編の3もあるらしい。