映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「屍人荘の殺人」

2019年12月16日 | サスペンス映画

同名推理小説の映画化。
日本の映画界はなぜかゾンビ映画である事を隠す傾向にあり、
この映画の予告もそうでしたけど、ゾンビが苦手なひとは本当に苦手なので、
「映画見るのもうやだ…」っていう人を増やして自分の首を絞めてるって
早く気付いてほしい。
(ゾンビ部分が途中の意外な展開にかかわっている訳ではない)
(学園生活とJKとゾンビの例のあの作品とかならまあ隠すのも分かる)
ゾンビミステリーです。
ゾンビ部分が推理の法則の根幹を為すという種類の作品で
同様の推理小説に「生ける屍の死」等があります。

推理小説好きの葉村は、ミステリー愛好会の明智に強引な勧誘を受け
同サークルに所属して、探偵ごっこが趣味の明智に、
アシスタントとして使われていたが、
あるとき同じ大学の剣崎という美少女から、
ロックフェス研究会で起きた脅迫事件の謎を解いてほしいと依頼を受け、
彼等の合宿に同行する事になる…というあらすじ。

原作は推理小説にラノベのキャッチーさをちょいと混ぜたような感じでしたが、
映画は万人受けするように推理小説のエグ味を抜いて、
ラノベっぽいところも極力抜き、登場人物はユーモラスにしてあって、
大変楽しめました。
しかし原作読んでない人が、他の映画と比べて楽しめるかどうかは分からない…。

2人のホームズと1人のワトソンがとっても可愛かった。
3人の作画を楽しみに行くと良いと思います。

ラストばれ

冒頭の謎解きや、途中のオリジナルの謎解き要素が上手く足されてました。
微妙に明智さんが上げてもらってた気がする。
明智さんと、葉村くん、剣崎さんの描き方は
映画のほうが好きです。
原作の映画研究会をロックフェス研究会に変えたり
登場人物の設定を少しいじったのは、より分かりやすかったです。
ゾンビパンデミックの仕掛け人、斑目機関についてバッサリ切ったのは、びっくりしたけど。

ただ勝手ながら明智さんの生死が不明な感じだといいなと思ってたので
例のシーンが最後までなくて、あっ?これは…?
と期待したのですが、なにもラストにすることないじゃないの…。
というかなんか最後にホンワカしたシーンを入れた方がよくない?
大丈夫?役者さんのファンのかた、ポカーンとなさってない?
ポカーンと言えば、冒頭の横溝ネタ、
7割くらいの人が分からないと思うけど、
あんなに意味ありげに出しちゃって大丈夫?伏線だと勘違いされない?
監督脚本がTRICKの人だそうなので、TRICKっぽくしたかったのかな。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする