1964年「メリー・ポピンズ」続編。
監督ロブ・マーシャルと音楽マーク・シャイマンのベテランタッグ。
むかし不思議な乳母メリー・ポピンズの教育を
一時期受けていたバンクス家のマイケルは、
大人になり家庭を設けたが妻を喪い、3人の子を抱えて困窮していた。
そこへ昔とまったく変わらない姿のメリー・ポピンズが現れ、
バンクス家にまたもや不思議な出来事をもたらす…というあらすじ。
コリン・ファースが意地悪な銀行頭取役で登場。
喧嘩友達のヒュー・グラントもパディントンで悪役をやっているので
バランスがとれていいですね。
作中アニメーションの声優も担当していますが、
オーバーな演技も様になっててめちゃキュートでした。
エミリー・ブラント、古風なメイクと衣裳がとっても似合ってた。
ベン・ウィショーのマイケルは迷子の子犬ふう。
楽曲は、当時のファン層向けにしたのか
ややクラシックな印象。
内容ばれ
大人になったマイケルが多額の借金を抱えていて、
期限までに返済しなければならないというオリジナルの骨子に、
「帰ってきたメアリー・ポピンズ」の陶磁器の中に入る話、
修理屋のいとこ、風船売りのおばあさん、のエピソードを使用。
(あとなぜか王様と、のらくらものの話を歌にして歌った)
原作のジェーン、マイケル姉弟の下の弟妹である3人が
(1人性別を変えて)マイケルの子供設定になっています。
そういえば修理屋のいとこも性別が違ったな(奥さんと融合した的な)。
原作のメアリー・ポピンズは、やれやれ無双系の元祖ともいえる、
結構難のある性格でナルシストなんですが万能無敵で
どこへ行っても皆に尊敬され称賛を浴びる存在です。
子等への態度もきついし、せっかちだし、
褒め言葉が足りないとむっとするし、自分にうっとりする。
でも、ほんの少しだけ、チラッとだけ子供への愛情が表現される。
そこが魅力的なツンデレの元祖でもあります。
前作映画ではその性質が丸められて
厳しい女性、くらいまでトーンダウンしたのですが
今回のメリー・ポピンズはちょっぴり原作に寄った感じ。
そこは良かった。