「カニーニとカニーノ」(18分)米林宏昌監督
父親とはぐれてしまったカニの兄弟の冒険を擬人化で描く。
「サムライエッグ」(16分)百瀬義行監督
重度の卵アレルギーを持つ少年の日常。
「透明人間」(13分)山下明彦監督
体が透明で誰にも認識されない青年の話。
スタジオポノックの新作短編アニメーション集。
これは…どうだろう。もうちょっと製作期間が延びても、
長編を作るべきだったのでは。せめて3本のうち1本でも
明るく楽しい話をいれておくべきだったのでは。
カニは魚がこわい(シンゴジの蒲田くん的なこわさ)、
卵はアレルギー反応で皮膚が爛れて瀕死になる描写がこわい、
透明人間は最後まで認識されない描写がこわい、ので
こわがりのお子様向きではないかも。
「カニーニとカニーノ」
3本の中では一番明るい。カニの兄弟もかわいい。
水がほぼ実写に見える。ただ魚がこわい。
「サムライエッグ」
卵を咀嚼している人の唾液の飛沫が自分の食品に入っても駄目だし、
歩いている最中に通行人が手に持っている粉もの(のマヨネーズ?)が
顔にぶつかって口についても駄目という
重度のアレルギー体質の子供がどう生活しているか初めて知りました。
食品アレルギーの子供が主人公の映画はこれまで見た事がなかったので、
いい試みだなって思ったのですが、それゆえに結末部分が、
がんばって卵が食べられるようになるという宣言だったのには仰天しました!
エッ…!?いいの!?
でもとりあえず粉ものを持って歩く時は気をつけようと思った。
どうでもいいことですが、マンション住まいの子供の歯が抜けたら
他人の家の屋根に投げるの…?できればやめてほしい…。
「透明人間」
食べ物が口に入った瞬間消えるので、
透明というより光学迷彩人間なのではとか、
あと入社試験どうしたんだろうとか、賃貸契約はとか、
バイク買うときは、とか色々妙な点があるので
なんかこうメタファ~てきなやつだと思いますけど
最後が、いくらなんでも強引すぎやしないだろうか。