難病の母親と暮らす少年は、
アメリカで新しい家族を持った実の父親、厳格で気の合わない祖母、
執拗に暴力を振るうクラスメイト、等々諸問題を抱えていた。
ある夜、机に向かっていた少年が異変を感じて窓の外を見ると、
遠くに見える墓地の西洋イチイの木が立ち上がり、
少年の家までやって来てこう述べた。
「自分はこれから3つの物語を話す。
だが、最後の4つ目の物語はお前が真実を話すのだ」と。
物語が人間を救う系のお話なので、後味は悪くないです。
「パンズ・ラビリンス」のスタッフが贈る!という売られ方をされてますが、
ラストはあそこまで鬱ではない。
イチイの木が話す物語の絵がとても美しいです。
単純な線だけど複雑な色合いで、素朴でダークで。
内容ばれ
2つ目の物語は途中ですでに牧師が悪いと思ったし、
4番目の真実は「普通にあるある!」「気にする事ない!」
って思って、自分の事「大人だな!」って思いました…。
(ちなみに1つめの物語は、杉下右京さんがいれば一発解決ですね…)
ラストで「お前のパンチ、効いたぜ…」って
あの子と友達になるんだと思ってました。
まあすごい良いラストなので、BLとか入れてるヒマがないのは分かりますよ。はい。
母親をフェリシティ・ジョーンズ、祖母をシガニー・ウィーバー、
イチイの木はリーアム・ニーソンが声を演じます。
さすがに皆さん世界観にぴったりの演技。
主人公も、陰のある役柄に相応しい複雑な表情をする子だった。