少し前に同じ題材の「スノー・ホワイト」という映画がありましたが、
今回はコメディテイストで、継母は気持ちのいいくらい意地悪おばさんです。
ターセム・シン監督の新作。
「ザ・セル」「落下の王国」「インモータルズ 神々の戦い」と、
ターセム監督の全ての映画の衣装を担当してこられた石岡瑛子さんの最後の作品です。
この映画は石岡さんに捧げられていました。
最近のファンタジーっぽい映画は、お城も森も町も
「どっかで見たような……というかデータを共有してるの?」
って言いたくなるような似通った感がありますが、
さすが監督、「ああ、変わってるなあ…」というお城に広間、結婚式会場でした。
特に鏡の中の世界が、シンプルなんだけど意味深長で
妙に注意を引きつけられる感じでした。
浪費癖で傾いた国を手っ取り早く何とかするため、
お金持ちの王子と再婚をたくらむ王妃が、ライバルの白雪姫を殺そうとするコメディです。
王子も王妃も、白雪姫も微妙にアホの子で面白かった。
私は「スノー・ホワイト」よりこちらの方が好きです。
内容ばれ、というか衣装褒め。
西洋竹馬(カーニバルなどで足に付けて、ものすごく足が長い人間になるやつ)を装着した
7人の小人との戦闘とか、高低が効いていて風変わりで、幻想的でした。
しかも足のところがアコーディオンぽくて音が鳴る!
それと大舞踏会の時の衣装や結婚式の時の衣装、
白雪姫がコスチュームを決める時のお試しお着換えのシーン、
白雪姫が最初にお城を出て行く時の黄色いフード付きマント、
王子の着ている黒のロングコート、
どれも素敵でした。DVDがほしい、というより写真集が欲しい。
王子様は「J・エドガー」でディカプリ夫とせつない純愛を繰り広げたアーミー・ハマーでした。
女王の側近の人どこかで見たなあと思ったら「プロデューサーズ」の丸い方だった。