「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

靴脱ぎて五月の風となりにけり 鈴木清子 「滝」7月号<滝集>

2014-07-23 04:08:17 | 日記
 一読、裸足だった頃の人間になったつもりで、五月の風の
気持ち良さの堪能しているのかと思ったが、風を感じている
のではなく、風に同化している。上五の素足が先ず目を引か
れた事であったとすれば、そこに「意外」を感じて詠むに至
ったとも思える。少々強引だが新緑の中を走る裸足のマラソ
ンランナーを思ってみた。軽快な走りを五月の爽やかな風に
なぞらえた作品かと・・・。「裸足ラン全日本選手権」とい
うのがあるのですね。(H)