行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

三日(さんじつ)相見わざれば 旧時の看を作す(なす)こと莫かれ( なかれ)

2010年04月13日 | 禅の心
「三日、その人に会わなかったら、その間に進歩をしているかもしれないので、昔のままに評価してはならない。」
以前にも述べたと思いますが、福澤諭吉が徳島の若殿様に会いに行った時、若殿様の行儀が悪くて諭吉は気分を害した事がありました。しかし、そんな若殿様でも、年齢とともに立派になり、明治維新で活躍したということが福沢諭吉の著書である福翁百話に残っています。
結婚相手を探したり、会社の新入社員の採用をする時などに、結婚相手や志願者についての情報を、その人の昔の知り合いからあくまでも参考として得るのは悪い事ではないのかもしれませんが、やはりその人の現在の姿を見る事が大切だと思います。

人は常に進歩したりあるいは逆に後退したりしているものです。特にこの事は教育関係者は心して行かなければならないことだと思います。

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