野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

二輪の電動化は進むの?

2019-01-11 06:28:34 | 二輪事業
8日の産経に「パナソニック、バイクの電動化支援」とあった。
「パナソニックは7日(日本時間8日)、米二輪車メーカーのハーレーダビッドソンが北米市場に初投入する電動バイク向けに通信機器を提供すると発表した。二輪車の電動化をシステムで支援する。米ラスベガスで8日に開幕する家電見本市「CES」で展示する。 パナソニックの機器が搭載されるのはハーレーの電動バイク「ライブワイヤー」。走行中に前部パネルで速度や走行距離、充電の減りなどを確認できるほか、充電拠点など周辺情報も表示。不審者が触れたり動かしたりするとスマートフォンに通知が来るほか、盗難時に衛星利用測位システム(GPS)で位置を確認できる」と書いてある。
harley-davidson.com
また、当日のCycleNewsにも「Harley-Davidson LiveWire Pricing and Pre-Order Details Announced」とあったので、ハーレィダビットソンの電動バイクは多くの注目を集めているのに驚いた。
 
今年6月のWSJに「ハーレーダビッドソン、貿易紛争の挟み撃ちに」には、「米国のハーレィに憧れた世代であるベビーブーマーが高齢化している。彼らはハーレィをステータスシンボルとみなし、自由を手にれる切符だと信じていた。若い世代は対照的に二輪車に対する関心は薄い。このため、ハーレィは米国外への販売を増やすと共に米国の二輪愛好者を増やすための一つとして「バッテリ―式電動バイク」を発売する」とあったので、なるほどと思っていた。

一方、ここ最近のハーレィダビットソン社の収益を示す「ハーレー・ダビッドソンには、「近年の経済環境は決して悪くないはずですが、ここ3年は減収減益となっています」とある。リーマン前の営業利益率は26%を超えマーケッティングの優等生とされていた二輪企業だが、リーマン後の落ち込みもすぐに収益を改善してきたものの、ここ3年は減収傾向にある。営業利益率15%は日本二輪企業が出せない非常に立派な数価に思われるが、超優秀企業として評価されるハーレイダビットソンの将来を推測するに、この売上、収益の減少傾向が問題視されたのかもしれない
  

確かに、「 ハーレーダビッドソン】あの電動バイクの価格が判明!『LiveWire』は29,799USドル~」には「今後数年間にわたる “モビリティの電化のリーダー”としてのハーレーダビッドソン像を確立することだろう」として、目標は電動バイク市場の世界的リーダーになることを好意的に受け止めている。

それにしても、一見ローテクノロジーの代表みたいに思われ、振動は大きい、音はうるさい、燃費は良いとは言えないと評価されてもなお、強烈な愛好家を引き連れてきたハーレィダビットソンが、いままでとは対極にある”静かで低振動の燃費良好エンジン”のハーレィダビットソンに変化していく理由は、「ハーレィの先に進む道は電動エンジンしかない」と意味しているのだろうか。個人的には、二輪業界の市場は新興国を中心にまだまだまだ明るい将来があると思っているが、先進国の二輪需要の将来は決して明るくないと言うことかもしれない。この先、5年、10年先、今回のハーレィの電動バイクを市場はどのように評価していくのか、非常に興味がある。
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