干し柿用の渋柿をもらったので、実際にもらったのは娘だが、当方に干し柿にしてくれと押し付けてきた。その数約130個ほど。ここ数年、渋柿をもらった事もないので数年ぶりに干し柿を作った。数年前は240個の干し柿つくりと挑戦したことがあるので、今回はその半分の量だ。当方の暇つぶしにもってこいだと、今回は女房が手伝ってくれたので約3時間ぐらいで済んだ。
もらった柿をみると、細い枝がきれいに切ってあるのもあれば、一つの枝に2,3個の柿がぶら下がっているのもあり、その枝をひもに挟めるような大きさのT字型に切り直し、その下の”へた”を手でむしり取り、ヘタ付近の皮を包丁でとる。次に、その柿を女房がピーラーで薄く全体の皮をむく。こうすると、結構綺麗にかつ早く皮がむける。その柿を紐に通して完成。片側5個づつ吊るすので、一つの紐に計10個。それを今回初めて、熱湯に10秒弱つけてみた。熱湯に付けるのはカビ発生防止。いままでは、熱湯に付けなくとも、吊るす場所が二階のベランダの南側、結構日当たりもよく風も良く当たるのでカビが発生することはなかったが、「干し柿つくりの色々」の記事を呼んでいると、干し柿のカビ発生防止に熱湯に付ける、焼酎につけるともあったが焼酎に付けるのは勿体なく、今回初めて熱湯に付けてみた。熱湯に付けると何が変わったかと言うと、皮をむいた表面のヌルヌルが消え少し皺がつき、一見きれいに見える。
過去、150個から240個ぐらいの干し柿を作った時期もあったが、使用する2個の包丁の包丁砥ぎから始めて、当時はピーラーなる便利なものを知らず、すべて包丁で皮をむいたので、左手に軍手をはめ滑り止めと渋が手にこびり付きにくくし、かつヌメリをタオルでふきながらの作業だが、全部の柿を剥き終わるころには、右手の親指に数か所の傷ができて、血がにじんできた。右手で柿の皮を向く際、右手の親指が包丁のストッパー役をするので、どうしても指を傷つけてしまう。また、手袋をしていたにも関わらず左手の指の爪先が渋で黒くなったが、今回はピーラーなる便利な皮むき道具を使い、かつ女房の助けもあって実に簡便な干し柿つくりとなった。
2階のベランダは日当たりも風通しも最高なので、1週間頃で赤みを帯びて柔らかくなり始め、3週間もかからずで完成するだろう。それを、まだ柔らかさが残っているぐらいの干し柿を冷凍保存すれば正月までは美味しく保存できる。もともと栄養価の高い生柿を干すことでぎゅっと濃縮されるわけだから、当然干柿も非常に健康的な食品なるはずで、食物繊維は整腸作用に優れていると聞いたことがあるが、能書きは別にして、干し柿の甘さ加減は丁度良く、出来上がるとおやつ代わりになるので毎日の楽しみとなる。