しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

松根油の増産

2018年01月05日 | 昭和16年~19年

岡山の女性と暮らし「戦前・戦中」の歩み 発行・山陽新聞社より転記する。

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

前年末から松の根を乾留してガソリン代用の軍需燃料にする松根油増産が始まった。

本年10月農商務商が「松根油緊急増産要綱」を決定し、松根掘りに主婦や生徒児童を動員した。
岡山県も町村ごとに「掘り取り挺身隊」を組織して動員した。
12月には乾留釜462を主要地区に設置する計画を立てた。

翌年2月山林局に松根油課が新設され、7月から松根油増産完遂運動が始まった。

しかし、輸送力不足と乾留釜設置がはかどらぬまま敗戦となった。
敗戦後、県内の山々にも掘り返されたままの巨大な松の根が散乱していた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする