● 「檳(びん)ろう」は、台湾に古くから伝わる嗜好品であり、看板を掲げて街並みに簡易店舗を設置し、たばこや飲物と一緒に売っている。檳ろうの噛み始めには、2回ほど唾液を吐き出す必要があり、そのあとガムのように噛むのだが、路面にはまるで血のような赤い唾液が飛散し、道路を汚すと評判はよくない。しかし、昔から台湾の人たちには根強い人気なのである。
この檳ろうを噛みながら、「絶対に美味しい」と聞いていたので、試しにロングピースを吸ってみた。あの甘み、喉とおりの良さには驚かざるを得なかった。低ニコ・低タール製品に慣れてしまった喫煙者には強すぎるロングピースなのに、一度味わったら忘れられない美味しさであった。
檳ろうが売られている簡易店舗(スタンド)には、必ずといってよいほどJTブランドのたばこが置いてある。台湾における外国たばこの中で、値段が高い割に人気がある秘訣は、JTのたばこが「檳ろうと一緒に吸うと美味しい」という常識が定着しているからかも知れない。
● 台湾での日本製ブランドをみると、マイルドセブン、マイルドセブン・ライト、ピース(20)、ピース・ライト、峰、峰ライトの6銘柄が販売されており、とくにマイルドセブンは台湾全土の大手コンビニエンスで、台湾本国製の「長寿」に次ぐブランドにまで急成長している。
台湾のコンビニエンスの中で、セブン・イレブン、ファミリーマートを覗いてみたが、レジの左右に天井から2枚の広告ボードが下げられている。両方ともJTブランドの製品やイベントの広告であった。台湾全土の大手コンビニエンスとは、一括して同様の契約をしているらしく、その効果は大きいとのことである。
広告の内容もイベントに連動させており、その販売場所にはJTの各種イベントの無料入場券や参加申込券を織り込んだPR誌が、買い物客用に積まれているのだ。
● また、端午盛情禮(「端午の節句」旧暦なので、日本より約40日遅れ)には、贈り物をする習慣があり(その他、中秋、正月をあわせて年3回……いずれも旧暦)、以前から1~2カートンのたばことノベルティがセットになった贈り物に人気があった。
日本のメーカーも贈答用たばこセットを売り出しており(他のたばこメーカーの物よりも人気が高く、完売が続いているという)、そのノベルティの豪華さが、ちょっと日本では考えられないほど立派なのである。
以前からピースの人気は根強く、それが繰り返す偽物の登場になってあらわれており、日本ではピンとこない「たばこの商標を守る」ことが、台湾では重要な課題になっているという。
高価格品の「峰」も人気になっているようだ。台北の喧噪としている市場には、不法のヤミ販売業者が移動式の屋台で、いろいろな物を売っており、そんな人混みの中で売られている品物を物色していたら、日本製ブランドの「峰」マーク入りのソックス(不法な商標使用)が山積みになって売られていた。これにはとても驚いた。(1993.12訪台、1994.5レポート作成)
この檳ろうを噛みながら、「絶対に美味しい」と聞いていたので、試しにロングピースを吸ってみた。あの甘み、喉とおりの良さには驚かざるを得なかった。低ニコ・低タール製品に慣れてしまった喫煙者には強すぎるロングピースなのに、一度味わったら忘れられない美味しさであった。
檳ろうが売られている簡易店舗(スタンド)には、必ずといってよいほどJTブランドのたばこが置いてある。台湾における外国たばこの中で、値段が高い割に人気がある秘訣は、JTのたばこが「檳ろうと一緒に吸うと美味しい」という常識が定着しているからかも知れない。
● 台湾での日本製ブランドをみると、マイルドセブン、マイルドセブン・ライト、ピース(20)、ピース・ライト、峰、峰ライトの6銘柄が販売されており、とくにマイルドセブンは台湾全土の大手コンビニエンスで、台湾本国製の「長寿」に次ぐブランドにまで急成長している。
台湾のコンビニエンスの中で、セブン・イレブン、ファミリーマートを覗いてみたが、レジの左右に天井から2枚の広告ボードが下げられている。両方ともJTブランドの製品やイベントの広告であった。台湾全土の大手コンビニエンスとは、一括して同様の契約をしているらしく、その効果は大きいとのことである。
広告の内容もイベントに連動させており、その販売場所にはJTの各種イベントの無料入場券や参加申込券を織り込んだPR誌が、買い物客用に積まれているのだ。
● また、端午盛情禮(「端午の節句」旧暦なので、日本より約40日遅れ)には、贈り物をする習慣があり(その他、中秋、正月をあわせて年3回……いずれも旧暦)、以前から1~2カートンのたばことノベルティがセットになった贈り物に人気があった。
日本のメーカーも贈答用たばこセットを売り出しており(他のたばこメーカーの物よりも人気が高く、完売が続いているという)、そのノベルティの豪華さが、ちょっと日本では考えられないほど立派なのである。
以前からピースの人気は根強く、それが繰り返す偽物の登場になってあらわれており、日本ではピンとこない「たばこの商標を守る」ことが、台湾では重要な課題になっているという。
高価格品の「峰」も人気になっているようだ。台北の喧噪としている市場には、不法のヤミ販売業者が移動式の屋台で、いろいろな物を売っており、そんな人混みの中で売られている品物を物色していたら、日本製ブランドの「峰」マーク入りのソックス(不法な商標使用)が山積みになって売られていた。これにはとても驚いた。(1993.12訪台、1994.5レポート作成)