たばこの気持ち

▼先週の金曜日、詩吟教室までの空き時間を利用し、1時間半、ワンドリンク付き346円のサービスタイム一人カラオケをしました▼たばこも遠慮なく吸えるし、大きな声を出すとリフレッシュできますね▼DAMの精密採点は、全国平均周辺を行ったり来たりで、なかなか思うようが点数は出ませんでした▼それでも、詩吟教室前のいい発声練習になりました▼次回の詩吟教室は、飲食持ち込みで暑気払いをする予定です。

▼栃木の住居には、クチナシの生垣がありました▼しかし、絶えず刈り込まれているためなのか、白い花は数えるほど、しかも目だない感じで咲いていました▼引っ越した横浜の住居では、もっこりと枝を伸ばしたクチナシの木に、たくさんの白い花が芳香を放っています。

【196ページ】
「何度も言うように、私が生き残れたのは宮部小隊長の列機でいたからです。そして、生き残ることで逆に死ぬことの怖さを知ったのです。今だから言えますが、ラバウルに来た当時は、死ぬことをまったく怖れてはいませんでした。19歳の若者に命の本当の尊さなどわかるはずがありません。おかしな喩えですが、たいした金額も持たないでギャンブルに行き、どうせ負けるだろうと思って平気で全額を賭けていたようなものです。しかしどうしたわけか勝ち続けると、いつの間にか恐怖を覚え、負けたくないと思い始める気持ちのようなものでしょうか」
〔ken〕敗戦間際の日本軍の心理について、ギャンブルを事例にとても分かりやすく語っています。この辛辣な言葉は、ギャンブル好きだった若い頃、私自身も見につまされる想いがしました。

【199～202ページ】
一木隊は最初の夜襲で全滅しました。米軍の圧倒的火力の前に、日本軍の肉弾突破はまったく通用しなかったのです。
日本陸軍の戦いの基本は銃剣突撃です。捨て身で敵陣に乗り込み、銃剣で敵兵を刺し殺して戦うという戦い方です。対する米軍は重砲、それに重機関銃と軽機関銃です。---
言うなれば日本軍は、長篠の戦いで織田信長の鉄砲隊に挑んだ武田の騎馬軍団みたいなものでした。---
参謀本部は何を考えていたのでしょう。戦国時代のような戦い方で米軍に勝てると判断したこんきょがまったくわかりません。---
突撃した約800人中777人が一夜にして死んだと言われています。一木隊長は軍旗を焼いて自決しました。米軍の死者は数えるほどだったといいます。
一木支隊全滅の報を受けて、大本営は「それじゃあ」と送り込む兵隊を一挙「5000人にしました。これならいけるだろうと。
しかし米軍はその上をいっていました。日本軍を撃退したが、今後、日本軍は前回にまさる兵力を送り込んでくるだろうと予想し、守備隊を18000人にまで増強していたのです。
大本営の作戦はまったく場当たり的なものでした。---「敵を知り己をしれば百戦危うからず」というのは孫子の兵法ですが、敵も知らずに戦おうというのですから、話になりません。---
結局、総計で3万人以上の兵士を投入し、2万人の兵士がこの島で命を失いました。2万のうち戦闘で亡くなったのは5千人です。残りは飢えで亡くなったのです。
〔ken〕つくづく残念なのは、日本が一日でも早く降伏することができなかったことです。

＊ 6月25日の勉強会で、『永遠の0』の著者である百田尚樹氏が「沖縄2紙（沖縄タイムスと琉球新報）をつぶせ」と発言した件については、厳重に抗議しておきます。

【172ページ】
「小隊長すごいです。わたくしは昨日、あれを持ってみましたが、全然持ち上がりませんでした」
「すべては慣れだよ。あとは続ける根気だ。続けていくうちに力がついてくる」
「そうですか」
喜んでそう答えてから、小隊長が慰めで言ったことに気がつきました。
「小隊長は立派ですね」
「立派じゃないよ。こんなことはみんなやっている」
「そうなのですか」
「坂井さんも西澤さんも、みんなやってる」
〔ken〕日頃の鍛錬や努力がいかに大切か、私もたびたび痛感させられてきました。

【188～189ページ】
出撃前、宮部小隊長からは「戦いは空戦だけではない。帰還するまでが戦いだ」としつこいほどに言われていました。---
ガダルカナルの海上に目をやった時、私は思わず息を呑みました。何とそこには無数の艦艇が島の泊地を埋めていたのです。米軍はたかだか小さな島一つを奪うのにこれほど多数の艦艇を繰り出すのか、と慄然としました。この敵に対して中攻23機で攻撃したところで、どれほどの戦果が挙げられるものなのか---。
〔ken〕何事においても着地点を想定しておくことが大事ですね。卑近な例では、ゴルフでもグリーンから逆に見て、第一打の落とし所を想定する。ひたすらグリーンに近づけようとせず、アプローチショットを打ちやすい地点にボールを運ぶ、分かっていても難しいのですが----。

▼6月14日、フジテレビ「ザ・ノンフィクション」は老いとたたかう新作落語家の円丈さんでした▼舞台でどんなに恥をかこうが、「お金を返せ！」という来場者の視線を感じつつ、あくまでも新作落語で勝負する円丈さんの姿勢に、深く心をうたれました▼6月21日（日）に、私も詩吟舞台に立ちましたが、何年経とうが独特の緊張感はあるものです▼また、来月初旬には90分の講義がありますので、自分なりに頑張ろうと勇気をいただきました。

【148ページ】
ラエでは本当に鍛えられました。飛行訓練で学ぶことの出来ない貴重な経験を数多く学びました。戦闘機乗りにとって、空戦の経験こそが最大の勉強です。ただし学校での勉強と違うところは、学び損なうと死ぬことです。学校の試験では失敗しても落第するだけですが、空戦の場では、落第は即、死を意味します。
〔ken〕理論と実践、プラン・ドゥ・シー・アクション（PDCA）、目標と結果など、私たちは普段の仕事で繰り返し体験しています。しかも数々の研修も準備され、日々の実務をこなしていますが、戦争とは違って命まで失うことはありません。仕事でも緊張感はあるけれど、次元がまるで異なります。戦争は「絶対悪」ということですし、二度と国民に体験させてはいけませんね。

【150ページ】
要するに軍隊というところは、徹底した身分階級がある世界ということです。
〔ken〕のちのち本書にも出てきますが、アメリカ軍と日本軍の内部規律、将校や兵士の評価に関する考え方の違いは、戦いの行方を微妙に左右していたことが分かります。第二次大戦については、戦略と戦術、物量や武器の優劣に加え、組織体制の優劣という観点もきちんと記憶にとどめておきたいですね。

▼こりゃ～っ、ひどすぎますね。横浜駅西口、午後11時のポイ捨て吸い殻の惨状です。
▼そばに、狭いながらも立派な喫煙所があるにも関わらず、たばこの吸い殻に加え、空き缶や紙ゴミに至るまで、やりたい放題の汚なさです。
▼「横浜市民としての品格を問いたい」と、2ヶ月前に栃木県から転居してきた私は、一言申し上げたいのであります。

▼本日、沖縄県は「慰霊の日」にあたり「沖縄全戦没者追悼式」が営まれます。沖縄での日米軍、民間人を合わせた戦没者20万人の慰霊に合掌。なかでも、民間人9万4000人の慰霊に重ねて合掌。

▼『永遠の0』の抜き書きに戻ります。
【132ページ】
「何か打算で結婚するみたいだね」
姉はムッとした顔をした。
「私みたいな仕事をしている女を理解してくれる男性はなかなかいないのよ。男性にとっては、誰と結婚しても人生に大きな影響はないでしょうけど。女にとって、結婚は全然比重が違うのよ。言うなら一番大きな就職問題よ。だってそうでしょう。どんな男と結婚するかで、これからの仕事のやり方と生活が決まってしまうのよ。慎重に選ぶのを打算って言えるの！」
〔ken〕結果的に、姉は新聞社の男子を選ばないことになりますが、二人の祖父の時代をさかのぼる過程で、結婚観も変化していきます。私はたまたま恋愛結婚でしたが、今でも日本の「お見合い結婚」は素晴らしい慣習である、と信じて疑いません。

【136～137ページ】
ーーなぜ海軍に入ったのか、ですか？
さあ、なぜでしょう。当時は20歳になれば徴兵が待っていましたし、どのみち軍隊に入るなら海軍の方がいいと思ったのです。製紙工場で働いてみても、賃金は安いし仕事は辛いし、将来性もありませんでしたから。今から見れば、そんな理由で命を失うかもしれない軍隊に入るというのはおかしな話ですね。でも当時は普通のことでした。ただ、今にして思うと、海軍に入った理由の後ろには貧しさがあったんだと思います。（井崎）
〔ken〕今の国会で、集団的自衛権関連法案が可決成立したら、自衛隊員は任務で「命を失うかもしれない」リスクは確実に高まることでしょう。それを明らかにした上での審議が望まれます。

▼6月18日のテレビ東京「カンブリア宮殿」を見ていたら、TANITAの最初の製品は、金属製のシガレットケースであったことを知りました。体脂肪計のヒットも一段落し、利益が出なくなった時期に、社員食堂のメニューを本にしたら、大ベストセラーになり、食堂関連事業に乗り出しました。
▼森永製菓とのコラボ「100kcajデザート」も予想を超える大ヒットになっています。タニタのブランド力は急上昇中なのですね。「測る、食べる、運動する」という経営理念が、日本の増え続ける医療費を抑制し、これからの日本を元気にするため、社員一同ますますやる気になっているのです。ちなみに、CACIOでも指輪型のたばこパイプを製造・販売していた時代がありました。

▼最寄駅周辺には、まったくといって良いほど、たばこを吸う場所がありませんでした。先日、日産のお店の前にスタンド灰皿があるのを見つけ、さっそく一服させていただきました。
▼ただし、日産のお店が営業している時間限定でした。スタンド灰皿の後方に、喫煙所として横浜市が認めている旨のステッカーが貼られていました。これでも、喫煙者にとっては大助かりですね。