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2017年夏休み セルビア・ブルガリア旅行記 6日目(2017年8月17日)

2017-11-14 | 旅行記:2017 セルビア・ブルガリア

5日目(2017年8月16日)からの続き


ブルガリアの首都ソフィアは今日は朝からすっきり晴れていい天気!
ソフィアの街を見下ろすヴィトシャ山の山並みがはっきりと見える。

さて今日は…
先ずはホテルを移らないといけない。
昨夜バスタブ騒動があったとはいえ、今泊まっているホテル・ブダペストは居心地がいいのでこのまま連泊したいが、諸般の事情でやむを得ずソフィア滞在中にホテルを2箇所に分けて予約してしまったので致し方ない。


という訳で朝っぱらから荷物を抱えて引っ越してきたのは街の目抜き通りである歩行者天国のヴィトシャ通りから路地を少し奥に入ったところにあるトラキアホテル。
部屋はやや古びていてバスルームはシャワーだけだが、中庭に面していて街のど真ん中にあるとは思えないほど静かなのは気に入った。
…まぁ、部屋に荷物を置いたらすぐに街に出かけてしまうのだけど(笑)

かくして、ソフィアの街歩きに出発!


先ず向かったのは、ソフィアの街の象徴である聖ゲオルギ聖堂。
ローマ時代後期から存在するソフィアで最古の建築物だが、周囲をぐるりとシェラトンホテルと政府大統領府の建物に囲まれてちょっと窮屈そうに建っている。


続いて、大統領府の近くにある国立美術館。
かつてのブルガリア王宮だった建築物である。




国立美術館には主にブルガリア人芸術家の作品が展示されていた。
…日本ではまず目にすることのない、馴染みのない作品ばかりだ。


国立美術館は古典的作品からモダンアートまで幅広いジャンルをカバーしている。
こちらはどうやら、鑑賞者自身がヘルメットをかぶる事によって作品の一分となることを意図しているらしい。


国立美術館や聖ゲオルギ聖堂のある区画一帯は、ソフィアでも特に見応えのある建築物が集まっているので順番に見ていくと楽しい。


こちらが、旧共産党本部ビル。
ワルシャワの文化科学宮殿を寸詰まりにしたようなスターリン様式の“共産主義建築”である。
きっと市民からは今でもメチャクチャ憎まれているんだろうなぁ…


こちらはツム・デパート。
共産主義時代のいわゆる「経済繁栄を見せびらかす為の国営デパート」だが、今でも営業している。


だがしかし、ツム・デパートに入ってみるとほとんど空きスペースでがら~ん…
数年前まではソフィアで一番の高級デパートとしてかなり賑わっていたというが、日本同様に今では郊外の大型ショッピングモールに客を奪われてしまったようだ。
共産主義・社会主義の崩壊に続いてデパート経営まで新しい波にのまれて葬り去られようとしているとは、歴史の流れはつくづく過酷で残酷である…


という訳で、ソフィア市街地とブルガリアの歴史と経済の栄枯盛衰を見守ってきたであろうツム・デパート周辺の景色を、
歴史の波乱万丈を感じるようにドラマチックに加工してみました(笑)


旧共産党本部ビルもこの通り(笑)
おお、「映像の世紀」みたい!パリは燃えているか(ソフィアだけど)


永くオスマン帝国の支配下にあったソフィアの街にはモスクも数多く建っている。


国立美術館の隣りにある東方正教会。
奇蹟者聖ニコライ聖堂というロシア正教の聖堂だった。


そして奇蹟者聖ニコライ聖堂の隣りにあるのが国立自然史博物館。


国立自然史博物館はそれほど目立たない小さめの建物だったが、中は凄かった。
古びてはいるが、ありとあらゆる種類の生物・鉱物等の標本類や剥製、化石がぎっしりと詰め込まれ、しかも詳細に分類されて並ぶ様子は圧巻の一言!
まさに人民の教育と文化、人材育成の機会を惜しみなく提供することに専念する「共産主義・社会主義国家の良いところ」だけが凝縮されたような空間。
…館内がいっさい撮影禁止だったのでお見せ出来ないのが残念!


ツム・デパートの隣り、地下鉄のセルディカ駅は何と建設工事中に古代ローマ帝国の遺跡が出土してしまい、あまりにも大規模な遺跡なのでそのまま駅構内が博物館として整備されている。


地下鉄の利用者はみんな普通に古代ローマ帝国の遺跡を行き交って電車に乗っています(笑)


歩行者天国のヴィトシャ通りに戻って、突き当りまで歩いたところにある巨大な建築は国立文化宮殿。
こちらも共産主義・社会主義時代につくられたものだが、今でもコンベンションセンターやイベント会場として利用されている。


ソフィアの街の中心部にある建物を一通り見て、ホテルに帰るともう日が暮れようとしている。
昼間は静かだった中庭も、夜にはオープンカフェが営業を始めるようで賑やかになってきた。


僕も晩ごはんにしよう。
という訳で、今夜も近所のスーパーで買い込んだ本場のブルガリアヨーグルトをいただきます!


ちょっとしたスーパーマーケットやキオスクでも数十種類のヨーグルトを置いているので、色々なヨーグルトを食べ比べるのも楽しい。
味もあっさりしたものから甘くてまろやかなものや酸味が強いものがあり、原料も牛乳だけでなく山羊や羊、水牛の乳を使ったものまであるという。

もっとたくさんの種類のブルガリアヨーグルトを試してみたいが、明日には旅を終えて帰らなければならない。
名残惜しいな、特にヨーグルトが…まだ食べ足りないぞ(笑)

7-8日目(2017年8月18-19日)に続く


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