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さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その12:ジュリエットの墓と夜のヴェローナ

2015-02-22 | 旅行記:2014-15 イタリア

その11:ヴェローナ、ジュリエットの家からの続き

「ロミオとジュリエット」のジュリエットの家がある旧市街から、ヴェローナの街を貫き蛇行して流れるアディジェ川の畔にやって来ました。


暮れなずむ冬空はヨーロッパの高緯度帯特有のブルーモーメント。濃紺の空に真っ赤に染まった雲が流れていきます。





このアディジェ川に沿って歩いて、橋を二つ越えて進んだ先に「ジュリエットの墓」があるらしいのです。
青い夜のヴェローナを歩いていきます…





地図では川沿いの道から入れるように記載されていたのに、実際には川沿いの道は立入禁止区間になっていたりして少々迷いましたが、目印となる郵便局の建物を見つけて何とか辿り着きました、ここが「ジュリエットの墓」です。





濃紺の夜空の下にポツンと明かりを灯す「ジュリエットの墓」の入り口。
何とも印象的な光景です。



「ジュリエットの家」と共通の入場券で入ることが出来るこの「ジュリエットの墓」、実際にはフレスコ画博物館となっている古い修道院です。
館内には、特に「ロミオとジュリエット」とは直接関係無さそうなフレスコ画が展示されています。







観光客でごった返す「ジュリエットの家」とは違い、あまり人も居らず静かな佇まいのフレスコ画博物館の「ジュリエットの墓」、日暮れ時に落ち着いたひと時を過ごすにはとても良いヴェローナの隠れ家的な場所です。
僕はフレスコ画の鑑賞についてはよく解らないのですが、気に入りました!

ちなみに、「ジュリエットの墓」と名乗っているだけあって、ちゃんと墓がありました。




修道院の地下墓所(カタコンベ)のような場所に安置された棺…
なのですが中身は空っぽです。
実際、いったい誰の棺なのかはさっぱり分からないのですが、一応これが「ジュリエットの墓」なんでしょう多分!

でもこの棺、落書きだらけで実に悲惨で哀れな感じです。「恋人たちの聖地」の筈なのに、平気で落書きしていく不心得者のカップルがいるんでしょうかね。よくそんな不吉なことが出来るよな…恋愛がうまくいかない呪いをかけられても知らんぞ!

という訳で、最後に少々残念な気分になってしまいましたが、墓が無ければよっぽど良かった「ジュリエットの墓」のフレスコ画博物館の修道院を後にします。
もう夜も更けてきました。遅くなり過ぎないうちにミラノに帰りましょう。



ポルタ・ヌオーヴォ駅に戻る途中、夜のブラ広場を通りました。
アレーナ・ディ・ヴェローナもライトアップされ、何やら流れ星か彗星のようなものまで飛び出していますね(笑)





さらばヴェローナ、また来る日まで!
…今度は、夏にアレーナの野外オペラを観に来たいなぁ。


さて近郊列車でミラノに着いたら、今夜ローマ経由の最終便で到着する予定のアマフミさんをリナーテ空港まで迎えに行かないと。
明日には今回の旅の参加メンバー全員揃ってミラノを後にして、いよいよガリレオを追いかけてピサに向かって出発します!

その13:紅の高速列車Italo(イタロ)に続く

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その11:ヴェローナ、ジュリエットの家

2015-02-22 | 旅行記:2014-15 イタリア

その10:アレーナ・ディ・ヴェローナからの続き

ブラ広場からヴェローナ旧市街の込み入った小路を歩くと、観光客でごった返す屋敷の門があります。


ここが、世界中の恋人たちの聖地(…なのだろうかやっぱり?)ジュリエットの家!!



…え~っと、いわゆる一つのシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の、そのジュリエットが住んでいた家なんですが、確かロミオもジュリエットも創作された架空の人物じゃなかったっけ??
実際には、「ロミオとジュリエット」のジュリエットのモデルとなったとされる女性の一族の住んでいた屋敷らしいのですが詳細は不明…まぁいいか(笑)


ジュリエットの家の玄関には、世界中からここを訪れた恋人たちが残したメッセージカードが壁一面に貼り付けられています。
…なんか、日本のどこかのローカル線にもこれによく似た、各地から訪れた鉄道ファンが駅舎の壁一面に名刺を貼り付けた無人駅があったような。肥薩線の大畑駅とか。


玄関をくぐって中庭に出ると、かの有名な「おおロミオ、あなたはなぜロミオなの?」 のシーンのバルコニーがあります!
シェイクスピア先生も、この屋敷まで取材に来てあの名シーンを思いついたんでしょうかねぇ…(と思ったら、シェイクスピア自身も実際には生涯一度もここヴェローナには来たことが無かったらしい。うむむ。。。)


ジュリエットの家の入場チケットを買うと、屋敷に入って実際にこのバルコニーに立つことも出来ます。
ここでカップル同士で「ロミオとジュリエットごっこ」に興じるのも、若気の至りでちょっと痛い思い出になるかも(笑)


ちなみにバルコニーの内側はこんな感じ。
「ロミオとジュリエットごっこ」をしたがるカップルの行列が出来てるし…


こちらはジュリエット一家のダイニングルームかな?


じゃーん! ジュリエットのベッドルームもあります。
このベッド、「ロミオとジュリエット」の映画撮影に使われたものだそうです。


ジュリエットの部屋からは、ヴェローナ旧市街に沈んでいく夕陽と夕焼け空が見えました。
…そろそろ行きますかね。あまり遅くまで居座ってると熱々カップルに申し訳ないし。


ジュリエットの家を出て、旧市街を歩いて次に向かう先は…
今度は悲劇の恋人たちの墓参りに行くことにしましょう。何とヴェローナには、ジュリエットのお墓まであるのです。

その12:ジュリエットの墓と夜のヴェローナに続く

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その10:アレーナ・ディ・ヴェローナ

2015-02-22 | 旅行記:2014-15 イタリア

その9:ヴェローナ散歩からの続き

ヴェッキオ城からヴェローナ旧市街の中心、ブラ広場を目指します。



お洒落なオープンカフェや移動遊園地もあり賑わうブラ広場に隣接して、コロッセウムのような円形闘技場がそびえ立っています。


ヴェローナの街のシンボル、アレーナ・ディ・ヴェローナです!
古代ローマ帝国アウグストゥスの時代に築かれたとされ、ほぼ完全な状態で構造が残されているためイタリアで最も保存状態が良い貴重な円形闘技場の遺跡とされており、このアレーナを含むヴェローナの旧市街一帯は世界遺産に登録されています。

さっそく入場チケットを買って、アレーナ・ディ・ヴェローナの中に入ってみましょう!
薄暗い地下通路を通り…



石積みアーチの門をくぐると…


アレーナの平土間、文字通りの“アリーナ席”に出ました!
アレーナ・ディ・ヴェローナは現在では夏の野外オペラ公演で知られており、地面から一段低く区切られたオーケストラピットも設けられています。従ってここはオペラ公演時には本当にアリーナ席となり、設営された舞台間近に観客席が並ぶ空間になるそうです。


アレーナをぐるりと取り囲む階段状の観客席は44段で最後部では30mの高さがあるそうです。
古代ローマ時代にはさらに高い外壁があったらしく、一部のみですがアーチ積みの窓を有する石壁が残されていますね。
ちょっと、あのてっぺんまで登ってみましょう。

かなり段差がある大理石の桟敷席を登っていくのは一苦労。息を切らしながら階段席をよじ登っていくと…



この絶景が眼前に広がります!!
ちょうどオペラ劇場の舞台真正面の天井桟敷から平土間を見下ろしている構図ですね。
ああ、僕もオペラ大好きだから、このアレーナで夏の野外オペラを観てみたいなぁ…


舞台と平土間の反対側に目をやると、外壁の下にはブラ広場の色鮮やかな家並みが続いています。
こちらもいい景色。


やがて冬の陽射しが、アレーナの天井桟敷の向こうへと傾いて沈んでいきます。


アレーナ・ディ・ヴェローナの青天井には太陽に代わって月が昇ってきました。
もうすぐアレーナの大ドームに壮大な自然のプラネタリウムが始まります…

…でも、真冬の風に吹き曝しのアレーナは日が暮れるととにかく寒い!
大理石の階段席は芯まで冷えきり、立っているだけで体温を奪われて凍えそうになります。
そろそろ退散することにしましょう。




アレーナから夕陽の射すブラ広場に降りてきました。

さて、古代ローマの劇場にオペラの夢を見た後は、ヴェローナ旧市街にあるシェイクスピア文学の愛の夢の舞台を見に行くことにしましょう。
そう、この街はあの一大恋愛悲劇の舞台なのですよ。

その11:ヴェローナ、ジュリエットの家に続く

2014-15 イタリア三都ガリレオ追っかけツアー その9:ヴェローナ散歩

2015-02-22 | 旅行記:2014-15 イタリア

その8:朝のミラノ中央駅からの続き



ミラノから近郊列車で2時間弱、午後1時半にヴェローナのポルタ・ヌオーヴォ駅に到着。


ヴェローナはミラノとヴェネツィアを結ぶ幹線の中間地点に位置するので、イタリアの周辺各国からやって来た国際列車が行き交う鉄路の要衝です。
僕たちがミラノから乗ってきたイタリア鉄道Trenordの近郊列車の隣にも、スイス鉄道が運行するヴェネツィア行き高速列車が颯爽と入ってきました。
…薄汚れてゴツいTrenordに比べて、スイス鉄道の高速列車はピカピカだし、スマートな流線型でいかにも速くて快適そうで羨ましいなぁ(笑)



ポルタ・ヌオーヴォ駅はヴェローナの市街地からは南側に少し離れた場所にあります。
ちょっと寂れた駅前から市街地を取り囲む城壁に沿って歩くと、旧市街への入り口であるパリオ門が見えてきました。



パリオ門から城壁の内側に入り、大通りを真っすぐ歩いて行くと赤煉瓦で築かれた古城がそびえています。
14世紀に建造されたヴェッキオ城です。現在は内部がヴェローナ市立美術館になっているとのこと。


ヴェッキオ城の辺りからがヴェローナ旧市街の中心です。
色鮮やかな外壁の建物が並ぶ通りを歩いて行きましょう!

その10:アレーナ・ディ・ヴェローナに続く

ヴェローナおまけ画像


ヴェローナ旧市街の通りを歩いていたら、露店の裏で見つけたこれは…
そう、ヨーロッパの観光地名物(?)コイン体重計です!(笑)
最近はあんまり見かけないのですが、ヴェローナにはしっかり生き残ってたんだなぁ…


1回50セントであなたの体重を計ります!!(笑)
しかし、標準体重表に記載されてる体重が日本基準よりかなり重いような…
僕の場合は身長176cmだから、え~っと標準体重は男性だと77.7kg!?
僕、そんなに重くありません!! さすが美食の国イタリア、標準体重も必然的に重くなるのね(笑)