Photo:ドイツ上空を飛ぶKLM1792便からの眺め
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2015年8月14日
今日は日本へ帰国するために、ミュンヘンのフランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港を朝9時半に出発する便に乗らなければならない。
昨日ドイツ鉄道DBのSバーン(都市近郊電車)に乗っていたら突然運転停止になりそのまま引き返したのを目の当たりにしたばかりなので何だか不安である。
中央駅から空港まではSバーンで40分程度しかかからない筈だが、念の為に早起きして飛行機の出発3時間以上前には空港に向かって移動を開始する。
結局、今朝はSバーンは途中駅で動かなくなる事はなく定時で空港駅まで走ったので、相当早く空港に着いてしまった。
搭乗手続きを済ませて手荷物を預けて、搭乗ゲートまで来てもまだ出発まで2時間もある。
まぁ、乗り遅れそうになるよりは早く着きすぎた方が絶対に良い。
まだ誰も居ないゲート前で、滑走路を眺めながら待つこと暫し。
ようやく現れた、今日これから乗る飛行機。
ミュンヘン発アムステルダム行きのKLMオランダ航空KL1792便、機材はボーイングB737-700…あれ?オンライン・チェックインの表示ではKLMシティホッパー所属のブラジル製エンブラエル機の筈なんだけど(笑)
機材変更されてても席が足りなくなるということはもちろん無く、無事に窓側席に座ってミュンヘン空港を離陸。
さらば南ドイツ、バイエルン。
これより乗り継ぎハブ空港であるアムステルダムのスキポール空港に向かってドイツ上空をひとっ飛び。
ミュンヘンからアムステルダムまではドイツを縦断して僅か1時間少々の空の旅だ。
一応国際線なのだが、シェンゲン協定圏内のヨーロッパ域内線なので感覚的には日本の国内線と変わらない。
機内食もスナック扱いで、配られた菓子袋を開けてモグモグやってるうちにもうスキポール空港に到着。
スキポール空港では3時間半待ちで、日本行きの便に乗り継ぐ。
KLMオランダ航空KL869便、福岡行きは14:45にマレーシア航空の便の後に出発。
マレーシア航空の飛行機が出て行った直後に、福岡行きKL869便の機材が到着。
毎度お馴染みのトリプルセブン、ボーイングB777-200だ。
「Hadrian's Wall(ハドリアヌスの長城:イギリスの世界遺産)」という機体愛称が書かれているのが見える。
KLMのB777には福岡空港への就航を記念して、そのものズバリ「福岡」と漢字で愛称が書かれた機体も存在するらしいのだが、いまだに一度もお目にかかったことがないので残念だ。
搭乗ゲート前で暫く待って、これから帰国するツアーの団体客が大勢集まったところで搭乗開始。
「Hadrian's Wall」の機内に入ると…
なんと、外観からは分からなかったが機内はピカピカに更新されたリニューアル機材だった。
これはラッキー!
座席モニターも大画面でUSBの差し込み口もあるのでiPad miniの充電もバッチリだ(笑)
ところが…
CAさんに「この機材、当然Wi-Fiも使えるんでしょう?」と聞いてみると「いえ、生憎対応しておりませんので…」とのこと。
ええ~、せっかくUSBもあるのにWi-Fiが使えなかったらあんまり意味無いじゃないのよKLMさん…
KL869便は予定通り定刻にスキポール空港を離陸。
ヨーロッパを離れシベリアを横断して、福岡までの10時間超の長旅が始まる。
とは言え、全ての予定を無事にこなしての帰り旅なので気楽な道中だ。
Wi-Fiが使えずネットにつながらない機内での楽しみは、映画と機内食。
今回のKLMオランダ航空の機内食は…
↑画像をクリックするとトレイのふたが開きます
離陸後すぐに出てくる夕食はフライドライスとチキンの煮込み。
アムステルダム発のKLMの機内食はデザートがとても美味しいので毎回楽しみだ。
夜食はアイスクリーム。今回も機内が消灯されて真っ暗な時に突然配られた(笑)
ギャレーでこっそりリクエストするともらえる、隠しメニューのCup Noodleも勿論ゲット!
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到着前の朝食はこれも毎回お馴染みの、マッシュポテトとズッキーニのソテーとオムレツの三色定食。
メインは脂っ濃くて起きがけには少々キツイが、カットフルーツとヨーグルトがとても美味しい。
かくして機内で食べたり飲んだり、すっかり寛いでいるうちにあっという間に10時間が過ぎ、KL869便は無事に福岡空港に着陸した。
2015年8月15日
朝8時半、福岡空港に到着したKL869便から日本に降り立った。
一つの旅が、また無事に終わった。
思えば、今年は正月から数カ月おきに、長期休暇の度にヨーロッパへ飛んでいる。
福岡空港からのKLMオランダ航空への搭乗にももうすっかり慣れた。…まぁ今回は、行きにちょっとしたオーバーブッキング騒ぎもあったけどね(笑)
そして、実は既に次の旅の計画も立ち上がっているのだ…
次は年末年始の冬の旅。行先は、またしてもヨーロッパ!
中欧ポーランドの首都ワルシャワを起点に、ハンガリーの古都ブダペスト、そして今回の夏の旅でも列車で通過した国オーストリアの音楽の都ウィーンを国際列車で周る、オペラと鉄道旅行を満喫する鉄道音楽紀行になる予定です。
もちろん、次回も帰国後にまた旅行記を書き綴るつもりですので、どうぞまたお付き合いを!
…そんなにしょっちゅう海外旅行三昧の放蕩ぶりで大丈夫かと思われるご親切な読者の方も居られるかもしれませんが、どうぞご心配無く。次回は、コツコツ貯めた航空マイレージを使っての無料特典航空券でのタダ旅行ですから(笑)
それでは、来年の年明け早々にまたお会いしましょう。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝
…って、ええっKLMオランダ航空が来年早々に福岡路線から撤退するって!?
でも、代わりにフィンエアーが福岡に新規就航するのか。
それならまぁいいか
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝
…って、ええっKLMオランダ航空が来年早々に福岡路線から撤退するって!?
でも、代わりにフィンエアーが福岡に新規就航するのか。
それならまぁいいか
2015夏 ドイツ/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紀行:完
追記:この旅行記でも何度もミュンヘン中央駅を訪れているが、実は夏のこの時点で既に少数ながらシリア方面からの難民と思われる人々が駅に到着して行政関係者に保護されている様子を目にしていたが、人数がまだほんの数人だけだったということもあり、特に気にも留めることはなかった。
この夏の旅が終わった翌月からシリアからの難民のヨーロッパ流入が激増し、大きな国際問題にまで発展したのはご存知の通りである。
僕が国際列車で移動したミュンヘン―ザルツブルク―フィラハ―リュブリャナ―ザグレブの鉄道ルートがその後まさに難民の大移動ルートとなり、今現在(2015年10月25日)ではザルツブルクで鉄道による移動は完全に封鎖されて国際列車も運休が続いており、運行再開の目処は全く立っていない。
さらにハンガリーの国境封鎖と、それにクロアチアとスロベニアも追従する動きを見せており、今後冬の寒さと降雪が迫る中で難民を巡る動きは一刻の猶予も無く、厳しさを増すばかりである。
ヨーロッパの旅を愛する者として、難民問題の一刻も早い解決と、人々が暖かく冬を乗り越えられる事を心から願い、祈っている。
2015-10-25 天燈茶房亭主mitsuto1976
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