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2017-18 年越しエストニア・ラトビア旅行記 6日目(2018年1月4日)

2018-03-10 | 旅行記:2017-18 エストニア・ラトビア
Photo:エストニア国立歌劇場にて


5日目(2018年1月3日)からの続き


エストニアの首都タリン滞在2日目の朝。
相変わらず天気はぐずついているが、とりあえず冷たい雨は上がったようでよかった…

今日も朝から世界遺産のタリン旧市街へ。




昨日は新市街側から直接旧市街へと入ったが、今日はハンザ同盟都市タリンらしく港側の入り口から。
海からやって来る侵略者に睨みをきかせる砲塔「太っちょマルガリータ」の門をくぐり抜けて旧市街の下町へと入る。




かつて16世紀には高さが160m近くとなり、当時世界で最も高い超高層建築物だったこともある聖オレフ教会の尖塔。
その後何度も焼け落ちて修復される度に背が低くなり、現在の高さは120mちょっと。


狭い路地を進むと…


海側の城壁の外に出た。


エストニア鉄道のタリン・バルト駅に面したこの辺りは昼間でもあまり人の気配が無く、実は少々治安の良くない場所だとか。
日が落ちたら近寄らない方がいいだろう。


小さな城門をくぐって…




再び城壁の内側の旧市街へ。
この辺りは世界遺産タリン旧市街と言えども下町で、どこか生活感が漂っている…


タリンのオルロイ(天文時計)がある聖霊教会
プラハのオルロイとよく似た雰囲気だが、文字盤のみで“プラネタリウム”部分が無いのがちょっと残念。




今日もクリスマスマーケットで賑わう市庁舎前広場


市庁舎の漆喰壁に埋め込まれたプレートを発見。
ちょうどエストニアがソ連に占領されていた1960年の年代表記。字体からして共産主義アヴァンギャルドの置き土産かも…


市庁舎前広場を発車する汽車…
JR九州の大分駅にいる「ぶんぶん号」の兄弟かな?


旧市街の丘の麓にある「台所を覗く塔」

かつて兵士が詰めていた見張り塔に面した民家の台所があり、それを兵士が暇つぶしに覗いていたので「台所を覗く塔」らしのだが、
現在は民家は無くなって代わりに在エストニア日本大使館が建っている。
なので今は「日本大使館を覗く塔」(笑)


「台所を覗く塔」の下に翻る日本大使館の日の丸の旗。


日本大使館の前庭には、友好の桜の木が植えられている。

だが今日は、まだ桜の咲く季節には程遠い寒さ。
真っ昼間でも零下の気温だった。


あまりの寒さに、鳩もベンチの背もたれで膨れて不貞寝…
僕も寒さで背筋に悪寒が…
風邪を引いたかも知れないので、これはちょっとまずい。一旦ホテルへ戻ろう。


ホテルで風邪薬を飲んで休憩したら、体調も戻ってきた。
日が暮れたらトラムに乗って再び街へ。


トラムの車内に備え付けられたスマートカードの読み取り機。
使い方は日本のJRのSuicaやSUGOCAと全く同じで、スマートカードを1秒間押し当てるとICチップの情報を読み取って「ピッ」という音が鳴り緑色のランプが点灯する。
タリンに着いた時に手に入れたスマートカードには今日まで有効の3日間乗り放題チケットの情報がチャージされているので、トラムも路線バスも何も気にせず乗り放題だ。


そして、今夜もやって来ましたエストニア国立歌劇場
…たまたま乗ったトラムの路線の停留所の場所が劇場の裏の通りだったので、これは裏口側。
なんか道路を掘り返して舗装工事の真っ最中で、オペラ劇場の雰囲気もへったくれもないんだが。


指揮棒を振る手の遮断器が楽しい劇場駐車場を通り抜けて、正面玄関へ…




夜の歌劇場は、いつも心が高揚する…


まだ開演まで時間があるので、劇場内を散策。
…連れが居たらホワイエで熱いメランジェと一緒にケーキを食べるんだが、外国人の中年男が一人で劇場でスイーツなんてちょっと恥ずかしいでしょ、残念!


今夜のエストニア国立歌劇場の演目は「くるみ割り人形」


そして今夜も平土間の中央最前列、オーケストラピットの指揮台の真ん前の席。
暫し、チャイコフスキーの描き出す少女の甘い夢の世界へ…


舞台袖のボックス席は今夜は観客を入れず、少年合唱団の歌う場所にあてられていた。
合唱パートになるとオーケストラピットに立つ指揮者の男性が真剣な表情を緩めて、笑顔で少年たちを見ながら指揮していたのが印象に残る舞台だった。

「くるみ割り人形」が終わると、僕の短い年末年始休暇の旅も終わり…
明日には帰路に就く。

7-8日目(2018年1月5-6日)に続く


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