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あそぼーい!が阿蘇にやって来た!! JR九州新観光特急「あそぼーい!」デビュー・乗車レポートその2

2011-06-05 | 鉄道

その1からのつづきです

いつの間にかソファの隣に座られていた水戸岡鋭治先生に、思い切って御挨拶させて頂きました。

「水戸岡先生、お疲れ様です!今日は『あそぼーい!』の一番列車で終点の宮地駅まで行かれるんですか?」
「ええ、ちょっと阿蘇でイベントもありますんでね…」

突然声をかけてきた初対面の相手にも、気さくに応えてくださる水戸岡先生に感激。

「先生、今日はひょっとして、完成した『あそぼーい!』を初めて御覧になったんじゃないですか?どうですか、新作の仕上がり具合は?」
「うん、この車輌はもともと古い車輌だから前から知ってたんだけど、
(※著者注:「あそぼーい!」に使用されている専用車キハ183-1000は昭和63年に長崎県佐世保市のテーマパークへのアクセス特急「オランダ村特急」として新製されデビューしており、その後「ゆふいんの森Ⅱ世」「シーボルト」さらに「ゆふDX」と度重なるリニューアル工事を受けてきた流浪の車輌でもあるのです。「ゆふDX」は水戸岡先生がリニューアルを手がけておられるので、言わば旧知の車輌。)
リニューアルするときに図面をたくさん描いて、どんな風になるかは事前に頭の中ではわかっていましたからね。
それに、JR九州の小倉工場には素晴らしいプロの職人さん達がいて、いつも僕の思うとおりによく作ってくれるから。」

…さすが、プロフェッショナル。
既に水戸岡先生の頭の中では図面を描いている時点で「あそぼーい!」は出来上がっていて、走り始めていたんですね。
しかもその様子が手に取るようにわかっていたとは、恐るべしデザイナー魂!

「この『くろちゃん』も可愛らしいですね。これも先生が御自身で描かれたんですか?」
「いや、これはね、うちのプロジェクトチームの女性スタッフが描いてくれたんですよ。僕は、配置とかのアレンジをしたの。
僕はね、ほら、そこのステンドグラスの草木の模様の下絵を描いたんだよ」



「それから、これは彫刻の職人さんに頼んで作ってもらいました。本物の金箔が貼ってあるんだよ!」
「おおー!!これは『新800系つばめ』のものと同じ細工物ですね!」
「うん。同じ職人さんに頼みました。」

…実際に、車内のインテリアを指差しながら水戸岡先生に解説して貰えるなんて、何という贅沢な体験でしょう!!
僕と会話している最中もひっきりなしに車内を遊び回り行き交う子どもたちに「楽しい?」「今日はどこから来たの?」と声をかける水戸岡先生。
更に、大人の乗客も「あっ水戸岡さんだ!」と集まってきて、いつの間にかサロンは握手会とサイン会状態に。
水戸岡先生、大人からも子どもからも大人気です!本当に気さくで楽しい方でした。
こんな素敵な人がつくるから、水戸岡鋭治+ドーンデザイン研究所の作品は皆に愛される素晴らしいものばかりなんですね。

水戸岡先生、ありがとうございました!
ますます先生とドーンデザインのファンになりました!!



気がつけば、「あそぼーい!」101号は肥後大津駅を過ぎて豊肥本線の非電化区間に突入しています。
いよいよディーゼル特急のキハ183-1000が本領を発揮し始めました。

やがてパノラマシートの車窓には、雄大な阿蘇外輪山の風景が展開します。




外輪山の裾をじわじわとよじ登って、立野駅に到着。



ここで「あそぼーい!」は、Z字型に前進と後進を繰り返して阿蘇外輪山を突破することで名高い立野スイッチバック進入に備えて小休止。
プラットホームでは、謎のゆるキャラ?がお出迎え。

立野駅停車中に運転士さんが最後尾の運転室によじ登って、スイッチバックに備えます。
ここからは、逆向きに発車。3段スイッチバックで阿蘇高原へと駆け上ります!



車内からでも線路の傾斜が判る程の急勾配を、じりじりと進みます。


3段スイッチバックの2段目と3段目の分岐点となるポイントを通過。


スイッチバックの“どん詰まり”となる2段目末端部まで来ました。
以前は、行き止まりの筈のこの線路の先に何故かトンネルの口が開いているのが見えて、ちょっと薄気味悪いような気分になったりした記憶があるのですが、すっかり草が伸びたせいか「謎のトンネル」は見えませんねぇ。
ともあれ、「あそぼーい!」はここで再び進行方向を変えて外輪山を越え、阿蘇高原に入って行きます。




阿蘇の田園は、心癒される風景です。

阿蘇高原を駆け抜けて、阿蘇観光の中心となる阿蘇駅に到着。



ここでも謎のゆるキャラ登場。
阿蘇ではゆるキャラが流行ってるのかなぁ。葉隠忍者頭目の剣源蔵に教えてあげたほうがいいかな

ゆるキャラと戯れたり、プラットホームを散策したり。
大人も子どもも、思い思いに停車時間を楽しみます。



阿蘇駅を発車すれば、終着駅の宮地はもうすぐ。

正午、12:00。
「あそぼーい!」101号は宮地駅に到着しました。
大歓迎です!!



「ああ~、楽しかった!!」
最高でした、阿蘇に生まれた新しいあそび旅、「あそぼーい!」の旅。

「みんなも、阿蘇であそぼーい!」

その3につづく


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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どうも (熊クマP)
2011-06-06 21:06:27
こんばんは。自分は逆パノラマの一人がけ(写真にちらちら写ってるぼうしのやつ)に座ってたのもです^^
あそぼーい楽しかったですね♪
101号では自分の友達が騒がしくてすみませんでした・・・自分が動画撮ってるのにしゃべるわしゃべるわ・・・
地元なのでまた乗りたいです!
返信する
熊クマPさん、こんばんは (天燈茶房亭主mitsuto1976)
2011-06-06 23:06:08
おお、僕のすぐ前に座って居られたんですね!騒がしいのは気になりませんでしたよ(笑)

本当に楽しい列車ですね、「あそぼーい!」。
今後は一年を通じて走るようなので、季節ごとに乗りに行きたいです。
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