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ダマスカス・カイロ2009夏旅行 20、シリア軍事博物館

2009-09-08 | 旅行
ダマスカス・カイロ2009夏旅行 19、ダマスカス・謎のトラム線路跡からの続きです

今日は「軍事博物館」へ行ってみようと思います。
特に軍隊や戦争に興味がある訳ではないのですが、「地球の歩き方」に「ロシアと合同で行った宇宙船飛行実験の展示」があると書いてあったので、宇宙ファンとして俄然興味がわいてきたのです。
ネット検索して調べてみたところ、1987年7月に打ち上げられたソ連の宇宙船ソユーズTM-3にシリア人初にして唯一の宇宙飛行士ムハンマド・アフマド・ファーリスさんという人(本業はシリア空軍のパイロットだったそうです)が搭乗して宇宙ステーション「ミール」に向かい1週間滞在、その後ソユーズTM-2で帰還したそうです。
きっとこのソユーズTM-3とTM-2によるミッションに関する展示があるのだと思われます。

余談ですが、ファーリスさんの飛行の3年後の1990年、ソユーズTM-11に秋山豊寛さんが日本人初の宇宙飛行士として搭乗しています。
シリアは日本よりも早く宇宙に自国民を送り出していたんですねぇ…

さて、軍事博物館は「歩き方」掲載の市内地図によると国立博物館と並びの通りにあるようですが、それらしき施設が見当たりません。
こういう場合はドンドン人に聞くのがアラブの流儀。国立博物館の裏にある交番にいたおまわりさんをつかまえて、「アーミーミュージアムはどこ?」と聞くと
「ミュージアムなら目の前だよ」いや、それはナショナルミュージアムでしょ?軍事博物館に行きたいんですよと主張すると
「アーミーミュージアムは遠いぞ!」あれ?地図だとこのすぐ近くの筈なんだけど…移転したのかな?

おまわりさんは「タクシーは料金が高いからな。ちょっと待ってろ!」と言うと、道を行き交うセルビス(ワゴンの乗り合いバス)を停めようとしてくれますが、どれも満員で乗車拒否。そのうち仲間のおまわりさんたちも集まってきて、みんなでワイワイ大騒ぎしながらセルビスを停める騒ぎに。
しまいには道端に路駐していたタクシーのドアを開けるふりをして「俺がこいつを運転して乗せてってやろうか」とジョークを飛ばし、みんなで大笑い。
皆、ノリが良くて親切で、何だか楽しい!

結局、半ば強引に停めた満員のセルビスにムリヤリ押し込まれて、「料金は10シリアポンドでいいぞ、払いすぎるなよ!」とアドバイスまでしてくれて出発。
陽気で優しいシリア警察のおまわりさんたちに感謝。

で、セルビスでダマスカス市内から郊外に向かって走ること約15分。
「軍事博物館」に到着しました!

でかっ!立派!!
流石、軍事大国シリアの軍事博物館だけの事はある。
でも「何!?今日は休館日だから明日また来いだって!?」ああ、なんてこったい…


軍事博物館の周囲にはこんな風景が広がっています。
向うにカシオン山とダマスカス市街地が見えていますが、こういうシチュエーションでは僕は無性に「歩きたくなってしまう」のです!
よし、街まで歩いて帰るぞ!


適当にあたりをつけて、旧市街方面と思われる方へ向かって歩きます。
歩くこと小一時間、郊外道路から馬車のいる郊外の高層団地の敷地へと抜けると、何やらハイソな高級住宅地があります。
「僕の勘だと、こういう高級住宅は世界遺産古代都市ダマスカスを取り巻くような立地にあるんだよな」我ながらホンマかいな。


ホンマだった(笑)
ダマスカス旧市街の城壁の門に行き当たりました。
我ながらいい勘してる。


旧市街には川も流れているんですねぇ。
乾燥地帯なので、今にも干上がってしまいそうな弱弱しい流れです。


旧市街でも外れの方なので、路地にも生活感があります。
どこからともなく、昼の礼拝の時間を知らせるアザーンが聞こえてきます。ここはイスラーム地区のようです。
せっかくなので、またウマイヤド・モスクに行くことにします。

ダマスカス・カイロ2009夏旅行 21、アゼム宮殿に続きます