La douce vie

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「処刑室」Jグリシャム

2023-07-06 | book/comic
1967年、サム・ケイホールはKKKの一員として、ユダヤ人弁護士の事務所に爆弾を仕掛けた。この爆発で弁護士の双子の息子が即死。サムは起訴され、死刑判決をくだされた。事件後20年、ミシシッピ州刑務所の死刑囚舎房に収監されているサムの元へ、若い弁護士が訪れた。彼は、サムの実の孫だったのだ!死刑執行日までわずか4週間。アダムは祖父の命を救うことができるのか。内容(「BOOK」データベースより)

正直、受刑者に共感は最後まで湧かない、当時の人種差別の時代背景も手伝って、罪に問われなかったおぞましい犯罪も1つではない。
裁判物のよくあるパターンではない。
孫で弁護士だからといって、ひっそりと暮らしている身内の記憶を揺り動かす主人公にも共感が湧かない。
今まで読んでいたグリシャム的なストーリーを期待していたので、正直戸惑いました。

ただ、環境から断絶されたこと、死刑が近づくにつれて、加害者である受刑者が自分の罪と向き合っている描写、身内の苦しみが描かれている。
裁判所と弁護士のギリギリの時間までのやりとりなど、予想と違う物語だった。


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