La douce vie

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スケートアメリカ 村元・髙橋組 観客を魅了!

2022-10-26 | figure skathing、ice show
村元・髙橋組 リズムダンス

すごくいい演技でした!
最初に髙橋選手が片方の口角を上げて、表情をカメラに向けて見せた時の会場のやっぱりダイスケだ!というような雰囲気。そこへ、村元選手が艶やかな笑みでうなづく、トップのアイスダンサーに負けない存在感と場を支配する余裕すら感じる。なんて、フォトジェニックな二人!

フレンズより振付の変化も本人達の踊りこなしも余計な肩の力が抜けてカッコよくなっている。敏捷性が要求されるキレのある動きは他の繋ぎ目のないプログラムというアイスダンス界の傾向と一線を画して逆に個性的で魅力的に映るのではないかと思う。それから、衣装でプログラムの世界観が明確になったのもある。フレンズの時はまだ分からなかったけど、このラテンすっごく好きです。
今年はリフトが、より頼もしく思えます。体作りと技術修得、カップルのコネクションが実った3年目なのかと思います。昨年は片足一回転が精一杯に見えたのが、今年はコツを掴んだ上手さのようなものを感じます。

宮本さんの解説の「スロー(再現映像)でも速い」と言っていたのが、プログラムの印象として言い得て妙だと思いました。

憶測ですが、振付陣の日本人の若いダンサーが、今カッコいいのはこういうんだよね、っていうアイデアが発揮されている。
今年も日本人を振付陣に加えたズエワコーチの懐の深さに感謝。そして、あれだけの振付陣を入れる競技生活を送れるようにしてくれたスポンサーにも感謝なのです。

衣装はそう来たか!というベルサーチ風。普通の日本人はあんなにカッコよく着こなせません。バヤデールのピンクの可憐な衣装の村元選手が好きな私はベルサーチ風まで着こなす彼女に平伏します。
メイクもピアスもネイルも衣装に合ったチョイスで素敵。髙橋選手のシースルーはズエワコーチのリクエストですか、スコット(・モイヤの競技で着ていた)の謎のちょこっとシースルーもそうだったのか、と思いました。

アイスダンスの層が厚いアメリカで、沸いてくれたのが本当に嬉しい。
観客も沢山入っていて、リンクと近くて、楽しんでいる表情まで分かる。自国の選手じゃなくても、いいプログラムはいい、という反応は嬉しいですよね。アメリカの国旗を羽織りながら、日本の旗を掲げてくれたジェントルマンありがとう。
贅沢を言えば、最後のステップに入る前の二人が対称でうね〜ん、と体をしならせるところは二人から見て正面から撮って欲しかった、ただ、スケートアメリカは世界のスケート中継の中でもカメラアングルがいいと思っています。
テレビ朝日さん、かなだい組を放送してくれて、ありがとうございます。

FD オペラ座の怪人

FDも素晴らしかった!!
正直、オペラ座をする、と知った時は、2006-7年の思い入れのあるシーズンがあったので、別の楽曲にしてくれればいいのに、と思いました。でも、少し経って、髙橋選手ほど、多くの競技プログラムを見せてくれたスケーターはいない。違う振付師で違う競技で見るのも悪くないかも、と思い直しました。
ラテンの超イイ女メイクから、ピュアでフェミニンなメイク、髪型も編み込み、ピアスもお花かな?(老眼が…)まさにクリスティーヌ、ラテンとは違うメイクや髪型、本当に愛らしい。髙橋選手の衣装は荒い画像でみると、ヨージ・ヤマモトのようなシックな衣装なのかと思いきや、近くで見るとザ・ファントム!でも、衣装に負けていない本人の存在感が凄い。二人ともプログラムにごとにビジュアルにもきちんとこだわるところも大好き。

ズエワコーチの振付の手腕がいかんなく発揮されたであろうプログラム。
最初のポーズがまずカッコいい。
情感たっぷりの表現とディープエッジのステップでドラマ性を盛り上げます。お顔の表情はもちろん髙橋選手と村元選手は滑りながら首の動きをつけられるスケーターで全方向で見る観客に対して音楽に表情を与えてくれます。
アメリカの観客が温かで、かなだいに惜しまない声援や拍手を送ってくれて、目頭が熱くなりました。アイスダンス強豪国でこれだけ愛してもらって認めてもらって本当に良かった。

昨年より、さらに密度の濃いプログラムになっているのに、表現が見事にそれを覆っている。リフトも美しく移動距離、スピード、見栄えがします。持ち上げる髙橋選手の技術向上は勿論、美しくポジションの保持や難しいポジション移動をこなす村元選手の運動能力もお見事。
演技が終わった後もずっとずっと拍手が続いてまたまた目頭が熱くなりました(笑)SDで日本の旗を振ってくださったジェントルマンがFDでも立ち上がって日本の旗を振って下さって、これまた感激です。RDでも最前列にいた素敵なマダム二人組もファントムの序盤で近づいた時に拍手でエールを送って下さって、本当に嬉しい。

国籍や人種が違ってもいいものはいいというポジティブな反応を見る喜びは、おそらく2005年のスケートアメリカで髙橋選手が初優勝した時に味わった感覚。あの時から髙橋選手のファンで、今また村元選手という素晴らしいパートナーに出会って、こういう瞬間に立ち会えるとは!

坂本選手、優勝、三浦選手、準優勝おめでとう!!このスケートを愛する観客で埋まった会場でいいパフォーマンスができて、とても気持ちが良かったのではないかと思います。

ちょっと、思いついた順に時間を置いて書き留めているので、変な文章かもしれません。



ジャパン・オープン 宇野選手 FS

宮本賢二さん振付のFSということで、楽しみにしていました。
宇野選手に合った気品のある曲、今まで、曲調の情熱的な部分で見せた荒々しい動きはなく、細部までポーズや動きの美しさにこだわった印象。緻密なレース編みのような美しさだと思いました。

宮本さん、スケートアメリカでは選手のがんばりに寄り添う温かな解説ありがとうございます。