

りんご畑の中にある柏倉九左衛門邸を見学させて頂きました。
出羽の大庄屋であった柏倉九左衛門氏は地元の大工を京都で学ばせ、京の技術を持ち帰り、柏倉九左衛門邸を完成させました。
京都の大工を呼び寄せて、建てたのなら建物だけで終わってしまう、という、柏倉氏の思慮が伺えるエピソードです。
家屋は現在も家主が暮らしていますので、見学が可能か確認させていただくこと、家主の日常の邪魔にならないよう、配慮が必要です。
私達は、案内して下さる方がいらっしゃいました。
障子が1つ1つ違う細工になっているので、直せる人がなかなかいない、というエピソードや、欄干の細工など、1つ1つに違いがあり、職人が腕を振るった様が伺えます。
そして、漆塗りのふろおけ、当時では珍しそうな洗面台、中庭、そして、珍しい調度品の数々を見学させて頂きました。
当時の庄屋様の生活に思いを馳せてみるのでした。
