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La douce vie

sweetsや美味しいもの,雑貨,映画,art,音楽,本,マンガ,スポーツ観戦,ice show,旅行等ゆるブログです

平昌五輪 アイスダンス

2018-02-26 | figure skathing、ice show
久々に競技の話題。

小塚選手が引退した後は、競技観戦は遠ざかっていました。どうしても、あのドキドキが苦手なのですよ。
ただ、アイスダンスは見ました。2007年のシニアデビュー以来テッサとスコットに思い入れはあるけど、彼らにとって一番重要な五輪で一番好きなSDとFDのプログラムで金メダルは取っているし、パパシゼも素敵、だから、あんまりドキドキしないですみました。

アイスダンスを意識して見るようになったのは、2007年の東京ワールドで、デンコワ/スタビスキーのリベルタンゴと7つの大罪、デュブレイユ/ローゾンのAT LASTのプログラムが気に入ったのが、きっかけです。デュブレイユ/ローゾンはコーチに。時の流れを感じます。たしか、テッサとスコットはその2007年の東京ワールドでシニアデビュー。彼らの最後の競技を演技みるために、久々に競技を通して見ました。

ヴァーチュ/モイヤー組
ずっと大好きなカップルで、バンクーバーで早くに金メダルを獲得して、このまま若くして引退したら、残念だと思っていたのですが、長い現役生活を送り、素晴らしい競技プログラムを数々披露してくれたことに感謝しています。
今回は団体戦で試合(ジャッジ)の方向性が見えて、余裕を持って演技をしているように見えました。さあ、我々のショーの始まりだ、と言わんばかりの演技。FDのムーランルージュのはじめのテッサが後ろのスコットに背面でジャンプするあのポーズ、すごく素敵。
好きな選手が長く活躍する姿を見ることができるのはファンにとって、とても幸せなことです。

パパダキス/シゼロン組
このカップルも好きです。二人のスタイルに合った選曲「月の光」。流れるようなプログラム。技から技へというより1つの流れの中で演技に要素が溶け込んでいます。小塚君の競技キャリア最後の数年に見せたスケーティングと音楽の融合を感じる魅力。彼らはこのスタイルを貫き通して欲しい。


シブタニ兄妹組
直前の全米選手権で2位になった時、ベルアゴのことを思い出し、母国の後押しを得られないハンディのようなものを感じたのですが、SDで僅差の4位。FDもベストを尽くし、メダルを獲得。五輪で金メダル候補でありながら、表彰台に上がれなかったたスケーターも多くいる中で、稀有なケースだと思う。実のところ、競技としてのドキドキやハラハラはシブタニ兄妹に一番感じでいたかもしれません。
美しいスケーティング、正統派でアジア系として兄妹として好ましく思える表現、洗練された音楽を捉えるセンス、美しくどの組よりシンクロしたツイズル、素晴らしいリフト、好きなカップルです。

カッペリーニ/ラノッテ組
この組も好きです。
東京ワールドで金メダルを獲得して以降、順位を落として苦しい4年間だったと思います。
ずっと、彼ららしいドラマチックプログラムを貫いてくれてありがとう。やっぱり、私はドラマチックプログラムが好き。
ルカがちょっとツイズルでミスをした時にあぁ、やはり五輪は緊張するよな、と、つくづく思ったものです。

ウィーバー/ポジェ組
このカップルも好きです。いつも日本に来てくれて、サービス精神がある。テッサとスコットが休養している間、カナダの新しいエースとして嘱望されていたのに、テッサとスコットが戻ってきて、成績も伸び悩んで、カッペリーニ/ラノッテ組同様、苦しかったと思う。

村元/リード組
村元さんのチャーミングさ、クリスの豪快なリフトが気持ちよかったです。ツイズルの距離感もなかなかで、カップル結成から短期間でよくここまできたなたと思います。

アイスショー:クリスマスオンアイス2017 他

2018-01-31 | figure skathing、ice show
またまた、今さらシリーズ。XOI2017

大きなサプライズはないものの、選曲がなかなか好みでよいショーでした。順不同の雑感。

浅田舞さん
明るいナンバーは会場の気分を盛り上げてくれます。最近、ショーで活躍の場が増えたせいか、より、魅せてくれます。

鈴木さん、月の光。このプログラム好きです。鈴木さんのよいところはステキなプログラムを再演してくれるところ。当時とはまた違う熟成をしていて、少しイメージが変わります。彼女がショーの中盤で演じてくれると、ショーの厚みを感じられる。表現力があるスケーターがプロになってくれてよかったと思える重要な存在。

村上佳菜子さん
この衣装を見ると、オペラ座の怪人のプログラムを見たかった、クリスマスにオペラ座でも、いいじゃない、と思いたくなります。

織田君、
織田君らしい伸びのあるスケート。

デニスくん
ステファンがどういうところを大切にしてきたかが、分かるようなプログラム。若い彼の向こうにステファンを思い浮かべてしまう。

キーラ
美しすぎる雪の妖精。相変わらず、綺麗なスケーティング。やはり、キーラの美しに心奪われる。

バルデくん
XOIに欠かせなくなってきましたね。ジェームス・ブラウンのファンキーな曲が嬉しいです。

ウィバー&ポジェ
現役トップクラスのアイスダンサーがこの時期にショーに出演してくれるのは本当に有難い。どのプログラムも素敵でした。アナと雪の女王って、衣装も意識したものでしたよね、アイスショーって感じ。

グループナンバー
男性チームの曲、この曲、織田君のソロでもよかったのではというくらい、すごく織田君に合ってる。そり遊び。
女子は綺麗どころでしっとりと。

アゴスト&キッズ
アゴストがINして嬉しかったです。今回はキッズスケーターのパートナーをしましたが、さすがトップクラスの男性アイスダンサーは相手のレベルに合わせて相手を引き立てます。

タチアナ&マキシム。
2つともザ・ショープログラムという感じで、華を添えてくれました。アップテンポで二人ともノリノリのノセノセ。

高橋君
2つとも素敵なプログラム。クローン?は苦悩が、もう1つの歌手とのコラボは想いや切なさよく表現できています。

エンディングは厳かにシンプルに。こういうクリスマス演出もよいです。




LOTF稽古

振付の細かさ、身体全体の動きに加え、細かな振付が難しい。
シングルスケーターにはないリフトもあり、難航。舞台とセットで観ると面白い。
CSらしい良企画。



フレンズプラス

伊藤みどりさん、出演してくれて嬉しい。やはり、CSならではか、いろいろな番組で特集された中でも、伊藤みどりさんの言葉を通すと違う側面が見えてくる。

高橋君。競技よりプロとしての活躍の話を聞きたかったので、今年の活動の話で盛り上がって嬉しい。氷艶とか。それから、荒川さんから、もっと練習した方がいいと思う、と、厳しめのお言葉が出たことも、いい意味で闘志に火をつけてくれそうで嬉しい。

アイスショー:THE ICE 2017

2018-01-23 | figure skathing、ice show
またまた、いまさらシリーズ。THE ICE2017は浅田真央さんが引退発表してプロとして最初のショー、と記憶しています。
これから、プロとしてというアイスショーはだいたい未来志向であるものが多いように思いますが、真央さんの競技人生を振り返る感が強いショーでした。もしかして、アイスショーもこれが最後なのでは?と訝ったのですが、そうでもないみたいですね。考えすぎ。

最初はバーレッスンのようなところから始まるのはなかなかお洒落。

小塚君。ウェルカムバック。また、氷の上に戻ってくれて、みんなの前で滑ってくれて嬉しいです。
復帰プログラムは小塚君のEXの中で一番好きなプログラム。小塚君のスケートの巧さと彼の爽やかなイメージが見事に融合したプログラム。
小塚君を支え、氷の上に戻す後押しをしてくれた、ファンやご家族、スケート関係者に感謝。

鈴木さん。リベルタンゴ。鈴木さんのリベルタンゴ、やはり彼女の音楽を捉える力は素晴らしい。

無良選手。ジャンプの強い選手のイメージがいつの間にかに表現者になって久しい。

織田君。彼の独特のスーッとどこまでも伸びるスケーティングは観ていて気持ちいい。観客と心を交わし合うことができるのも織田君の稀有な才能。

宇野選手。すっかり、トップスケーターの風格。このアイスショーとともに成長した宇野選手。今年の選曲は宇野選手の良さをさらに引き立てものですね。

ジェフ。すっかり、THE ICEの二枚看板の顔に。ショースケーターとしてパーフェクトなスケーター。
それから、真央さんのパートナーとしてもパーフェクト。

高橋君。これぞ、アイスショーといったプログラムとkissing youをしっとりと。あと、真央さんのお陰でラフマニノフを一部だけど再び観ることができて、嬉しかったです。

浅田真央メドレー。
真央さんが過去に使っていた曲と同じ曲を使っていたスケーターがそれぞれのプログラムの一部を滑るメドレー。これはいいですね、それぞれのプログラムを楽しみながら、どこか、真央さんの競技人生をちらりと思い出す仕組み。小塚君だけは、真央ちゃんのコピー。これは小塚君だから、短期間で出来たんだと思う。改めて見ると、曲の中にいろいろなステップが詰め込まれすぎていて、狭くないだろうリンクでも足りない感じです。これを女子のフリーの最後で滑っていたんだから。真央さんと小塚君はやはり特別な才能の持ち主だったのだ、と感じさせるメドレーでした。
最後は真央さんの競技人生最後のプログラム、リチュアルダンスで。私、このプログラム好きでした。蝶々夫人が真央さんの競技人生最後のプログラムであれば、あまりにも競技に徹したプログラムという感じで、残念に思ったけど、リチュアルダンスは彼女にしか滑れないスケーティングとか、衣装のセンスとか、競技成績としては納得がいくものではなかっただろうけど、若手とは別格のスケーターと感じられてこれが最後のプログラムでよかったと思えます。ま、個人的な意見に過ぎませんが。

真央さんのソロプログラムは途中で過去の写真のスライドが出てくるのが、サラ・マイヤーのプロ引退の時を思い出しました。

ローリー・ニコルのサプライズ。真央さんがローリー・ニコルに一貫してプログラム作成をお願いしたのは、勝つため以外に大切なことがあったのでしょう。あまりにもサプライズで会話が続かない。舞さんが頑張ってましたが、進行係がいてもよかったのでは。

今回は同じ時期、競技で切磋琢磨したプロの日本人スケーターが多くて、嬉しかったです。真央さんありがとう。


フレンズ・オン・アイス2017

2017-12-19 | figure skathing、ice show
今更ながら、フレンズ・オン・アイス2017をやっと見ることができました。
クリスマスオンアイスや全日本などの日程が近いことを考えると、?なUPに思えるかもしれませんが、見ることができて書きたいと思えるものから順々にと思っています。
フレンズは私の毎年の楽しみなので!
今年は個別ではなく、キーワードごとに書いてみました。


☆ 今年のサプライズは本田親子競演!

フレンズが始まった当初、会場に来ていた赤ちゃんだったお嬢さんが立派になって、皆勤賞のパパのプロの代表作「ハナミズキ」で競演だなんて感慨深い。本田父娘にとっても会場のファンにとっても夢みたいな瞬間でした。

☆ 今年の裏テーマはリバイバル

・本田さんのハナミズキから、今年は再演が多かったような、しかも、私が好きなプログラムばかりだったので、すごく嬉しいです。

・シェイリーンのALL THAT JAZZははじめて会場で観たフレンズ、はじめてのシェイリーンですごく感激したのを今でも覚えています。彼女は傑作揃いだけど、たまにこんな風に昔のプログラムを見せてくれるのはすごく嬉しい。演技が終わった瞬間の沸きようといったら!

・かなこちゃんはジャンピン・ジャックのステップ部分のみだけど、大好きなプログラムだったので嬉しい。今年は彼女がフレッシュな風を運んできてくれました。彼女の明るさはいいですねぇ。

・鈴木さんは初見ですが、難曲「ラ・カンパネラ」は歳を重ねた今の方が曲のニュアンスを理解し、表現できて、よい熟成(←蒲田さん引用)ができたのではと思います。

・高橋君「思い出のマーニー」CM公開当時は滑っていた記憶が・・・思い出せないのですが、どうでしたっけ?会場で滑っているのを観たいなと、思っていたので嬉しいです。当時のCMの印象より、アップテンポな曲調のような、スピードを感じる印象。
話は少し脱線しますが、今年、米林監督はジブリから独立して「メアリと魔女の花」を公開。マーニーの頃は、プロになった高橋君をジブリが後押ししてくれるようで嬉しかったので、今回、米林監督にエール交換しているようでそういう意味でも嬉しかったです。

☆ 現役選手

・宇野選手の四季、本郷選手のカルミナ、両方共それぞれのスケーティングや動線の個性に合っている。五輪イヤーはスケーターにとって、勝負曲を選ぶので、五輪イヤーごとに新しいファンができるのはとても自然な流れなのだろう。

☆ コラボに思うこと

・ロミオ&ジュリエット: イリヤ、静香、この二人の組み合わせは最近鉄板だと思う。明子、タケシ、この二人もすごくペアが合っていると思う。
ダイスケ、ステファン、この組み合わせも・・・あ、ソロでした ♡
ステファンの白薔薇のロミジュリがロミジュリの中で一番大好きなので、うわ~っと盛り上がったら、パン&トンが出てきて、やはり、公私ともにペアであるこの二人はこのメンバーをまとめあげる力がありました。素敵だった。そして、昔の衣装を着こなす荒川さんと本田さんにも拍手。

・トゥーランドット:宇野選手へのエール。
荒川さんが新たな振り付けで滑るとは意外でした。ステップの得意な鈴木さんと高橋君があのパート。ステファンのパートは曲調の中でも好きな部分。これだけのメンバーが出ても宇野君のパートが多くてちょっと大変そうでしたが、これ以上に光栄で嬉しいことはないでしょう。最後に競演した一人一人に頭を下げる姿が印象的。

・マイケル・ジャクソン・メドレーはスケーティングスキルというより、エンターテイナーとしてパフォーマーとして差が出てしまっているよな。有香さんをはじめ、ジェレミー、スルツカヤ、クーリックの共演もそつなくこなしていますが、競演ものは魅力ですが、練習時間が短いと「なんとかまとめあげる」というあたりで終わってしまうのが残念と思うのはフレンズで傑作を見なれた贅沢さでしょうか。選手時代の使用曲の「あの部分で加わって」というのは海外のスケーターに頼みやすいと思うので、そういうコラボなら今後も賛成。

☆ フレンドシップ-信頼関係-

・有香さん、スルツカヤ、クーリック、パン&トン・・・言わずと知れた、フレンズメンバーとしてのキャリアが長い彼らは「私のスケーティング、理解してくれているでしょう。私のこと待っていてくれたでしょう。私もあなたたちの前で再び滑ることを楽しみに準備してくたのよ。そういう、声にならない言葉が伝わるようです。そして、彼らはフレンズに出た頃から衰えていない、維持している、プロフェッショナルである、それを理解できる年月を積み上げてきた自分自身に気が付きます。

☆ いつもと違う、でも、それは素敵。

・ジェレミー、こんなに動線が綺麗だったかな?と思う。デービス&ホワイト、これ、結構好きです。
・ステファン、久々にアップテンポ。ステファン独自の世界観。それもいつもと違うけど素敵。終わった瞬間会場が沸騰!
・荒川さん、陽気なピエロが仕事を終え、衣装を脱ぐと、苦悩する女性が・・・いつもと違うドラマ性。あぁ、荒川さんがこんなドラマチックな内面を表現するのって珍しい。でも、しっくりくる。
・エンディング、最近のパーティのお開き感ではなく、ライオン・キングの「サークル・オブ・ライフ」メイクして小道具あり。
つい、いつものワンパターンでよし、となりがちですが、今年は新しいものへのチャレンジ。挑戦、冒険を感じる。


あっという間に12年、赤ちゃんだった本田嬢も素敵なスケートを披露するまでに成長する年月が経ったと思うとこちらも感慨を覚えます。
スケーターのみなさん、毎年素敵なプログラムを滑るために技術を維持し続けてくれてありがとう。新しい挑戦をしてくれて、ありがとう。

氷艶 HYOEN 破沙羅

2017-08-29 | figure skathing、ice show
いやぁ、予想以上に面白かった!!
この一言に尽きる。

正直、はじまる前はこういう他ジャンルとのセッションでお金を掛けて・・・というのは(金銭的な成功はあったかもしれないけれど)あまり面白いものがあった記憶はないのですよ。。。
ところが、蓋を開けてみると、歌舞伎ファン、フィギュアスケートファンの双方共評判がよく、私は実際に目にしたのはテレビが初めてなんですが、その意味が分かりました。
表現はよくないのですが、はじめて抹茶アイスクリームを知った時の「アイスクリームにわざわざ苦い抹茶を入れるなんて、だいたい抹茶は和菓子に限る、洋菓子に入れるなんて」という偏見から、一口食べてみると、抹茶の苦みや風味と乳製品がよく合うだなんて、という驚き。歌舞伎とフィギュアスケートのコラボは思いのほか、相性が良かったです。

フィギュアスケート × 歌舞伎 だけでなく、 DRUM TAO × TEAM LAB × VOGUE JAPAN の各分野のみなさんが自分達のフィールドの力を出し、未経験の分野に果敢に挑戦し、お互いの融合をし、会場を縦横無尽に使うことで1つのスケールの大きな芸術に昇華させてくれました。

以下、観ながら思ったことを箇条書きに。
今更ながらネタバレがあるので、これから見る方はご注意ください。

・荒川さんのフレンズでの宙吊り経験が役に立った!
・スケーター達が歌舞伎役者と共に演じていても実に堂々としたものである。
・スケーターたちの台詞をなしにしたことは英断。台詞のあるなし、で、脚本・演出に葛藤はあったと思うのだけれど、百戦錬磨の歌舞伎役者さんと対峙した時にその差が歴然と出てしまうと、作品の完成度が微妙になっていくと思うので。そして、スケーターは台詞がなくても、感情表現を振付けや演技でやってのける、そのことに関しては彼らも百戦錬磨である。
・プロジェクション・マッピングが実に美しい。非常に効果的。アイスショーだと、主張しすぎなくらいだけれど、スケーターの演技も1つの物語の流れの一部なので、台詞のない彼らの心情や舞台の雰囲気、場面設定に一役買っている。
・衣装、メイクが素晴らしい。衣装展をやってもらいたい。歌舞伎の衣装を基としながら、VOGUEの解釈を加え、現代的な洗練さも加わっている。VOGUEと荒川さん・高橋君とのコラボはフレンズの後、こんなところまで来るなんて感無量。
・村上佳菜子ちゃん、奮闘。出番が多く、プログラムらしいプログラムを滑っている印象。
・岩長姫のスケーティングがまるでルンバに乗っているかのようになめらかで、すり足のような効果でもあり、この世のものでないような恐ろしさもあり、素晴らしかった。岩永姫役の市川笑也さんのスケーティングの巧さがフィギュアスケーターと歌舞伎役者のつなぎ目の重要な要素になっている。
・スケーター達がアテガキのように、しっくりとくる配役。織田君のりりしさ、舞ちゃんの美しさ、荒川さんの神々しさ、高橋君の美しさ、村上さんのキュートさ、鈴木さんのはかなさ、佐々木君のイキイキとした動き。脚本演出家に感謝。
・役名がない演者・スケーター達も素晴らしかった。1つの舞台を芸術にまで高めるのは、彼らの奮闘が主演クラスの人たちと同じくらい必要だと思う。
・久々に佐々木クン、庄司さんを観ることができて嬉しかった。佐々木君はたっぷりと、庄司さんはちょっとしたサービスショットがあったと思う。
・高橋君が千両役者。高橋君の持つカリスマ性や美麗ぶりが、義経役を演じるのに非常に説得力がある。市川染五郎さんと対峙しても、引けを取らない。
・市川染五郎さんも滑る!滑り、台詞を話し、氷上を中吊りに!染五郎さんも本気である。
・ストーリーの間に舞があるのは歌舞伎ならではで、歌舞伎役者が舞う、スケーターが舞う。交互に見ても不思議と違和感がない。
・高橋君の日舞かと思いきや、斬新な踊り。HIP HOPのようでもあり、ヴォーギングのようでもある。これは、1つの見せ場。
・荒川さんの女神と蛇髪の一人二役は最高!女神は荒川さん然としており、蛇髪は荒川さんの新たな分野を開拓したはまり役では!すごく、楽しそうに演じている!嬉しかったんだろうな。あの、シザーハンズのような指の動き!ドーナッツスピンで魅せる!
・DRUM TAOさんが蛇が出たときに面白いフォーメーションで演じていて、「う、そっちも観たい(でも、荒川さんも観たい)」会場でないと見ることができない。でも、その後、DRUM TAOさん達の独壇場があってよかった。
・殺陣はスケーターの縦横無尽の動きとスピードが加わることでスリリングさがあり、歌舞伎ならではの魅せる立ち回りもあり。どちらの良さも残している。

ストーリーを追う楽しさと、各ジャンルの魅力で場面場面に魅力があり、あっという間の2時間ちょっとでした。



フレンズ終わったばかりで、フレンズの話題に触れられない悲しさ。年末頃にはきっと!

フィギュアスケート:2008年四大陸男子、2017年欧州・四大陸アイスダンス

2017-07-06 | figure skathing、ice show
J-SPORTSでリクエストをしているとは知らなかったんですが、四大陸の男子のSPだけ、録画し損ねていたのがずっと心残りだったので、嬉しかったです。

この時、ジェフが休み明けで故障がよくなりつつあって、3Aの調子もよくなってきていて、というのを思い出しました。でも、このSP、前年の振り付けの方が好きなんですよね。この年の方が振付けやトランジッションが凝っていることは分かっているんですが、音楽のニュアンスは前年の方が好みです。
小塚君はこの年初めてのワールド。この疾走感あふれるSP好きだったな。キャリエール懐かしい。ショーン・ソーヤも!
高橋君は心技体が一番良い状況だった時ですね。前年のチャイコフスキー、その前のロクサーヌも好きで、このSWANがどーんと登場して、これだけの作品を毎年披露できることに驚いたものです。モロゾフと高橋君の創造性の黄金期でした。



せっかく加入したのだから、他に見るものはないかな~、と思ったら、アイスダンス!NHK杯のパパシゼとカッペリーニ・ラノッテの演技、両方好きだったので、観ました。パパシゼがNHKよりさらによくなってて、観れてよかった!
パパシゼのプログラムって、モネの睡蓮的な抽象的なイメージでしたが、今回は映画的なロマンスを感じたな。
カッペリーニ・ラノッテのプログラムはやっぱりいい。やっぱり、この二人はドラマチックプログラムを貫いてほしい。

四大陸では、リード・村元組。今シーズン初めて見ました。FSの最後から2つ目のリフトがぐっとくるものがあります。
ウィーバー・ポジェ組、モロゾフコーチかあ。XOIで売り込んだのだろうか…。このカップルどうしても、ポジェに目がいってしまう。(私的、現役1ハンサム賞を贈っている)。テッサとスコットが戻ってきて、辛いとこですね。
シブタニ兄妹。二人の上品なスケーティングと洗練された音楽解釈が昔から好き。マイアが歳を重ねてパッションを弾けさすようになったな。アジア系であること、兄弟であることというアイスダンス競技をする上で、2つの不利な条件を打ち破る稀有なカップルだと思う。
ヴァーチュ・モイヤ組。スケーティングが腰が入っていてひと蹴りの迫力がすごい。横綱相撲。
ヴァーチュ・モイヤ組が帰ってきたことで、アイスダンスが層が厚くなったし、ソチイヤーのアクロバティックスケートから、アーティスティックなスケーティングをする組が多くて私好み。

そうそう、コレオのツイズルわりと同じような傾向の印象。アイスダンスなら、どーんと個性を出して欲しい。




フィギュアスケートTVの浅田真央さんの特集は最後が私の大好きな「愛の夢」。
その時の八木沼さんと西岡さんのコメントが私がこのプログラムを好きな理由と重なって嬉しかった。ちょっとうろ覚えなので、言葉は正確ではないと思いますが、八木沼さんは衣装やメイクや振付けや彼女の雰囲気トータルで好き、というようなコメントだったような。西岡さんは演技を見る時はその背景にある競技での成績や調子などの背景がどうしても入ってくるけれど、このプログラムはそういうこと関係なく見たいプログラム。
私も真央さんの他のプログラムは「この時はSPに苦しんでいたよな」とか、この演技は世界女王になった時のだな、とか、当時の競技者としての彼女の背景がどうしても頭に入ってくる(多分、それはそれで正しい競技スケートの見方だと思う)のですが、「愛の夢」だけは、ただただ、この美しい音楽にぴったりの振り付け、そして、浅田選手と音楽によくあった衣装の世界観がマッチして、競技や背景のことは忘れて見入ってしまう、浅田選手の演技の中で一番見る演技なのです。



・小塚崇彦のフィギュアスケートラボ:ゲスト ケビン・レイノルズ

衝撃的なほど、ケビン・レイノルズ選手の日本語が流暢。日常会話を超えて、スケートについて語ってくれました。
レイノルズ選手と言えば、2008年のNHK杯。私、公式競技は2つしか見たことがなくて、1つは2007年東京ワールド、もう1つはこのNHK杯です。テレビで見ると、まだまだあどけない少年という感じでしたが、織田選手やジョニーと6分間練習で滑る姿を見たら、1番大きくてびっくりした記憶が!衣装も可愛くて、カントリー雑貨屋さんにおいてあるようなお人形さんのイメージでした。

屈指の4回転ジャンパーのイメージがあるレイノルズ選手ですが、やはり、スケートの教育が一番充実している印象があるカナダの選手だなと思いました。
ジャンプがメインディッシュ(肉)というのはよく分かる。3Aがそこまでにがてだったとは。スピンは苦手という印象はないけど、得点を稼ぐため、表現と逸脱してしまっている現状が残念と繰り返し言っていることが印象的。そう、昔はこの選手はこのスピン!とか、このプログラムはこういうスピンとか、印象的なスピンがあったものですが、今はレベル取りにしか見えないですね。それはそれで仕方ないけど、なら、何故、ステップは緩和したのかな?と、謎。だったら、スピンも1つは緩和しちゃえばいいんじゃない?音楽に合ったスピンが入ればプログラムの印象もぐっと変わると思うし。と、思ってしまう。あ、これ、レイノルズ選手の意見じゃなくて、私のボヤキです。
ステップは観客に伝わっているかが重要。デザートのような存在。レベルを取るのは当然だけど、フィギュアスケートをするなら、観客にプログラムを届けることが大切ということかな?

レイノルズ選手の日本語で上手さは相当衝撃的ですが、小塚君もよく話を引き出せたと思うし、他のスケーターの演技もよく見ているな、と、感心しました。見て、よい部分を評価してくれている事が分かるから、心を開いて話もできるってものです。
CSならではの良番組。インタビュアーがスケート知識があまりない人でもなく、スケート専門の記者でもなく、世界屈指のスケーターであり、社会経験も積んだ小塚選手だから、話を聞き、理解でき、言葉にできるうまさがありました。ちんぷんかんぷんな質問に煩わされることも、リップサービスを求めるような日本の○○選手についてどう思いますか?みたいなのもなくて、インタビュアーが自分が描いたストーリーに話を誘導するわけでもなく、潔く本題の話に時間を使うことができて、ケビン個人の競技スケートに対する考えを垣間見ることができました。

フィギュアスケート:村上佳菜子選手引退

2017-04-24 | figure skathing、ice show

浅田真央選手に続き、村上佳菜子選手も引退を発表しました。

世界ジュニア女王になったことがつい先日のようで、そんな歳月が経っていたのかと思わされます。

ジュニア女王になった際はエレガントな表現力とチャーミングな笑顔が印象的だった村上選手。それまでの日本女子のトップスケーターとはまた違った印象で、こういう子が日本代表になってくれたら、楽しいだろうなぁ、と期待させる存在でした。

直後のシニアデビューでは「Jumpi’n Jack」で鮮烈なシニアデビュー。FSのマスク・オブ・ゾロの音楽も見事に解釈し、世界の壁を叩きました。
その後、成長期とともにジャンプの回転不足に悩まされますが、ソチ五輪代表に。

しかし、何より特筆すべきは彼女の競技プログラムでのオペラ座の怪人のSP。競技プログラムに技術だけでなく、音楽の解釈、大人の女性のエレガントさを兼ね備えたプログラムで、「かわいいかなこちゃん」からレディスケーターへの成長を知らしめました。こういうプログラムを日本人が完成させて演じてくれたことが本当に嬉しかった。

フィギュアスケーターには自分自身の証しとする基準がいろいろとあります。記録、ジャンプの難易度、スケーティング、総合力、芸術性などなど。村上選手は最後の芸術性に当たるタイプのスケーターだと思う。彼女はこの「芸術性」でいくつかの金字塔を打ち立てた女子フィギュアスケーターの一人だと思う。

長い間、お疲れ様でした。これからはプロの世界で芸術性の華をさらに咲かせてほしい。


フィギュアスケート:浅田真央選手引退発表

2017-04-11 | figure skathing、ice show
浅田真央選手が引退を発表しました。休養の際に書いたのではないかと思うので、今回は短めにします。

ジュニアチャンピオンになってから、シニアに上がってすぐ日本で開催されたGPファイルで、当時、トリノ五輪最有力候補と目されたスルツカヤ選手を抑えて優勝。3Aがトレードマークの彼女は伊藤みどり選手を彷彿とさせ、日本中の注目を浴びました。苦しんでいるシーズンでも、ギリギリで巻き返す浅田真央選手の競技人生はとてもドラマチックでした。

その後の彼女のスケート人生は紆余曲折ありましたが、私は彼女がジャンプに苦しんだ時期に滑った「愛の夢」そして、シニア本格デビューにしてソチ五輪で再び滑ったショパンが彼女のスケートの真髄を表したプログラムだと思います。1つ1つのエッジワークが音楽に溶け込んだフィギュアスケートが目指すべき方向性の1つであると思います。

リンクの外でもアルトゥニンコーチとの和解やタラソワコーチとのバンクーバー後も続いた縁を見るにつけ、メディアの見えないところでも人として誠意ある態度を示してきたことが分かります。
長いこと、日本のスケートブームの中心にいたのが浅田真央選手でよかったなと思います。
長い間、感動をありがとう。

フィギュアスケート:フレンズ・オン・アイス2015

2017-02-06 | figure skathing、ice show

スイスではアート・オン・アイスが真っ盛りですが、いまさらながら、フレンズ・オン・アイス2015。2016より後になってしまいました。ちょっと、思い違いがありまして、FOI2015みることができませんでした。で、年末年始の一挙放送で再加入。こんな時期に流れ込んでしまいました。記念すべき10回目だったのに・・・。以降順番間違っているかもしれません。ときどき敬省略。曲名書いていないの多々。すんません。

 フレンズ・オン・アイスの10年は尊い。荒川さんがプロスケーターとして立ち上げたショー。それは、仲間との場。理念は「すべてのスケーターにリスペクトを!」今でもこの理念は守られているというより、息づいていますよね。

ブームに乗っただけであれば、2,3年で終わっていたと思います。ところが、フレンズは仲間が仲間を呼び、10年経つ頃には、前菜からデザートまでメインディッシュのようなアイスショーになっているとは!

当たり前のように見ているけれど、10年たっても荒川さんをはじめとして同世代のスケーター達が若さを保ち続け、スキルを維持していることがすごい。

まずは舞台裏からスタート。ショーメンバーのノリのよさを見ることができるCS放送ならではの編集が嬉しい。

メンバーの名前と荒川さんからのメッセージ。そして、設立メンバーの荒川さん、宮本さん、田村さん、本田さん4人が現れてスタート。徐々に人数が増えていく。あの~、フレンズでよく暗い中での群舞があるんですけど、私は明るくしてほしいんですよね。だって、あれだけのメンバーが1つの氷上で揃っているって贅沢な時間じゃないですか。

衣装は白、男性は白シャツ黒ズボンのドレスコード。オープニングはいいですよ。小塚君、パントン、ステファンまでこの衣装のまま演技(笑)まあ、力のある人達なので衣装はシンプルでも魅せて忘れさせてくれますけど。(笑)

アボット: Black Tuesday

スーツケースを持っての演技。ボーナスナンバーの方が好みかも。

本郷選手: リバーダンス。宮本さん、振り付け。ジャンプ前の肩の硬い感じや猫背な感じがこれまた何年か前の無良選手を思い出すな。でも、考えてみると最近は今回の印象ほどではないかも。精進しているんだな。

小塚選手: 極上、エピローグ。安心してください、深い意味はないと言ったくせに・・・これで、フレンズ最後なんだもの・・・。ぐすっ。

このプログラムは足元の氷をいとおしむような滑らかな滑りに寄り添うような滑らかな腕の動きで、プログラムの完成度が高くて、正直、フレンズのトリの中の1つでもよかったのではないかと思う至高の作品でした。2016年、小塚君の姿は当然なく。そこに代わりはなく、胸にぽっかり穴が空いた気持ちになる。中野さんが去った時と同じだなぁ。などと思っていたら、朗報が!

http://number.bunshun.jp/articles/-/827355

小塚君がスケート界に戻ってくる!トヨタさん、理解を示してくれてありがとうございます!!外の世界で社会人として働いた経験、それが小塚君クラスのスケーターであるということはすごく稀だと思う。一度離れたことは小塚君の大きな糧になっていると思います。

そして、エピローグで感じたフィギュアスケートの極みを若い世代に伝えてください。そして、ショーに(できればフレンズに)復帰できる日を心待ちにしています。

 

鈴木さん: 「O」このプログラムはショーでたまに滑ってもらいたいな。ステップの微妙なアクセントが素晴らしい。不思議な空気を醸し出してくれます。上半身を自由に動かせる稀有な女子スケーター。終わりかと思いきや、鈴木さんと本郷さんの共演。二人のシンクロが魅力的。

ベルビン&アゴスト: 黄水色紫のお衣裳。正直、もっとかっこいい衣装でもよかったんじゃないかと思う。いつも書いているけれど、この二人には他をよせつけない華がある。

有香さん: このプログラム「月の光」と同じくらい好きな作品になりそう。音が繊細で、有香さんのスケーティングがよく合う。足を高く上げるわけじゃないけれど、スパイラルが深く印象に残る。今回の第一部は極上の作品が多い。

本田さん: 「MISSION」安心してください。イーグルも入ってますよ。みんな安心したのかイーグルですごい盛り上がり。MWOあたりから本田さんのプロの円熟期を迎えている気がします。

宮原さん: 「翼をください」ランビエール振り付け。衣装が翼をイメージしているんだろうけど、宮原さんは袖がない方が背が高く見えるような。競技で見るとうまいな、オールラウンダーだな、と思うのですが、フレンズで見るといい意味で若いな、と思います。「翼をください」のように美しい曲もエレガントな彼女には合うけれど、ボーナスの「FIRE DANCE」のパッションの強い音楽の方がもしかしたら、宮原さんの個性を打ち出しやすいのかも。

田村さん:「仲間の力を借りて」最初にクーリックにいじられ(いじめられ)、ぎこちなく動きだす。後半は教え子の宮原さんとのペア。田村さんはフレンズでの立ち位置をいろいろと考えられた一人ではないかと思う。こうやって、クーリックがフォローしてくれて、教え子と共演も果たせて。10年でスケート界で彼が築き上げた実りは大きい。(クーリックの宮原さんとのハイタッチはいぢわる(笑))2016年田村さん不在。そこにぽっかり穴が空いた気持ちになるのはフレンズだから。

デービス&ホワイト&ベルビン&アゴスト:どこの国のアイスショーですか。と言いたくなる。あの新横浜の小さな会場で小さなリンクでこのメンバーのこのプログラムが観れるなんてなぁ。

抽選。たけし史上最高!たけしのPB。と荒川さん絶賛。改めて先輩、先輩、というと、おぉ、同い年ではなかったな、と思い出す。蒲田さんの仕切は本当に必要。

ステファン&静香「Can't Help Fall In Love With You」

会場入りするまでも映されている。通路ですれ違うメンバーとハイタッチしながら、リンクに向かう姿が印象深い。

大人のナンバー。うっとりしてしまう。GOINGでの、記事で十二分に描いてしまったので、今回は割愛。ステファンの初出演はシェイリーン、カートが出演してくれた以来の衝撃。こんなに日本に来てくれているのに「フレンズに来てくれた!」というのはまた特別なのだ。

荒川さん挨拶。ステファンが来てくれて嬉しい、一緒に滑れて嬉しい、と特別な感慨をもった挨拶。

ゲットチャンス。中野選手。表現が堂々としていて、なんか町田選手を思い出します。

シェイリーン: ボリウッドプログラム。さすがアイスダンサー。ボリウッドの音楽もお手の物。シェイリーンのカリスマ性はただならぬものだな、と、改めて感じる。

有香さん&アボット:二人ともうまいなぁ。それから、有香さんがアメリカ的なニュアンスを心得ているな、と思う。

スルツカヤ: こういう曲調はスルツカヤにあっている。私ずっとスルツカヤのプログラムでよくみかけるような気がする1Aは失敗で、挽回するためにすぐ2Aを跳んでいると思っていたけれど、もしかしたら、あぁいう組み合わせなのかな、と改めて気付いてみた・・・。

パン&トン: ボーナスプログラムのプログラムの方が好きです。小塚君が使っていた曲ですよね。雄大でスケールが大きいスケーティングをする二人にあっている。

クーリック:鎖を扱うシェイリーンの存在感。そして、演技が終わった後、観客に渡したチェーンをまだ彼女が握っていて、そのままお持ち帰りをするアドリブ?ファンサービスの素晴らしさ(笑)

安藤さん: マイウェイ。きっと、彼女はもっといいマイウェイを滑ることができるはず。やはり、2016年はなかなかよかったことを考えると、産後は荒川さんも安藤さんも技術の回復に陰ながら苦労があったんだろうな。

デービス&ホワイト: 明るいナンバー。静かだったり、壮大だったり、重い曲調が多かったので、明るいナンバーがあると助かるな。

ステファン: 会場の空気がきゅっとステファンに集中するのを感じます。チャーリーとベンにリフト頼むなんて、ステファンだからこそ。

荒川さん: ユー・レイズ・ミー・アップ。現役最後のエキシナンバーを産後再び。もしかしたら、復帰の試金石としてのプログラムだったのかもしれない。当時より、優しい微笑みを浮かべながら。素晴らしい。

FINAL

正直、ステファンにトラボルタをさせることを伝えた時のステファンの最初の反応を映像に残して欲しかった(笑)どういう攻防があって、トラボルタを引き受けたんだろう(笑)しかし、これがアイスレジェンドのマンボに繋がった気がする(笑)

それにしても、ステファンがすっと入ってくるとあれだけのメンバーの中でもぐっと彼に引きつけられる。改めて、すごいカリスマ性。ステファンが気さくな性格で、たくさん日本に来てくれる人で本当によかった。

最後、フリーダムすぎる写真撮影でぐだぐだ感がありましたが、2016年を思うと、写真撮影も蒲田さんが盛り上げてくれて、蒲田さんって会場の空気を読みながらMCをしてくれるところがすごい。スケーター達だけだとああはいかないですよ。何度も書きますが、蒲田さんはフレンズの重要メンバーです。

荒川さんは未来志向であるようアドバイスを受け、そういう10回周年、10回記念にしましたが、企画として一度、リクエストアワードをやってみてはいかがだろう?昔はエヴァンにプログラムのリクエストしたりしてましたよね。あれも的を得ていてよかったし、ファンにリクエストを募るのも双方向はフレンズらしいのでは?

 

フレンズプラス

宇野選手: 試合に出るのがわくわくする。という時期なんだろうな。以前より話す印象。トップアスリートとして、メディア対応に慣れたんだろうな。

八木沼さん: 最初の衣装が黒だった、という衝撃の幼児体験。有香さん伊藤みどりさんとの関係などなど楽しく語ってくれました。メディア慣れしているので、話がうまいな。また、復帰したいと思っているのが嬉しいサプライズ。


フィギュアスケート:フレンズ・オン・アイス 2016

2017-01-13 | figure skathing、ice show

 遅まきながらのFOI2016。昨年が10回目で今年が10周年。記念の年です。(2015はまもなく視聴予定!)

以降順不同、敬時々省略。

オープニング。光モノが好きな荒川さん。シルエットで、誰が滑っているか分かります。

本郷さん:カルミナ。こういう曲調合いますね。壮大な曲とか。

シェイリーン:スターを夢見るピザ屋のウェイトレス。途中高橋君がコック役で共演。

思えば、フレンズのショーとしての性質を決定付けたターニング・ポイントはシェイリーンの出演だったと思います。ALL THAT JAZZの素晴らしいパフォーマンスで彼女の現役時代を知らないファンですらも巻き込み、場内を虜にしてしまいました。荒川さんとのコラボのサプライズはフレンズの目玉となりました。そして、ゴージャスなファイナルの群舞。有名なスケーターが出て演技後に拍手する、という次元ではなく、プログラムに魅了され、自然と歓声が上がった瞬間でした。それまでの、日本の仲間で手作りのショーを。というコンセプトから、手作りの良さは残しつつ、世界最高峰のショーに引けを取らない観客を惹きつけるプログラム。それをシェイリーンの出演によって日本のスケーターも体感し、その階段を駆け上がった10年だったように思います。シェイリーン、初出演以降ずっと出演し続けてきてくれてありがとう。この先も長くフレンズに出演して下さい。

無良選手:10年前の彼を考えるとこんなに踊り心があるスケーターになるとは想像もつかなかったし、尚且つ、日本人には珍しく男の色気を醸し出せるスケーターになるとは思いませんでした。長くスケーターを見続けるものです。ラフマニノフのプログラムも10年前の高橋君を彷彿とさせるのはその色気から来るものではないかと思う。

鈴木さん:アヴェ・マリア。ふつうの女子スケーターであれば、スパイラルやイーグルやイナバウアーになりそうなところをステップにするところが鈴木さんのワンアンドオンリーなゆえんだと思う。黒鳥。競技で観たかったな、と感じさせるプログラム。

本田さん:フレンズ最多出演。10年間いろいろなプログラムを見てきましたが、今年はプロ10年間で3本かの指に入るような魅力的なプログラム。いつもはイーグルで盛り上がりの最高潮を迎えるけれど、今回のプログラムは最初から最後まで好印象。シェイリーンがフレンズの方向性を決めたスケーターであれば、本田さんは屋台骨を支え続けている存在。子供時代からの練習仲間が支えてくれるからこそ、荒川さんはフレンズを背負って10年続けられたのだと思う。テレビの前でスタオベです。

デービス&ホワイト、アボット、有香さん:人数が多いとフォーメーションでの迷いとかを感じたりとかするんですが、えらくまとまりがある良質なプログラム、良質なコラボでした。アボットもアイスダンスの経験があり、有香さんもペアの経験があり、合わせるのが巧い人たちだったんだろうな。

スルツカヤ:ジャンプミスをした後、跳んでみせる!という負けん気の強さを垣間見ると、現役当時の彼女を一瞬思い出し、ゾクゾクします。それと、最初のメッセージでフレンズを世界的なショーだと言ってくれるなんて、スルツカヤのようなスケーターにフレンズのショーを褒めてもらうと本当に嬉しい。荒川さんが彼女をリスペクトし続ける理由がよく分かります。

宇野選手:フレンズ初出演。競技で伸び盛りのスケーターを見るのは楽しいものです。それだけでなく、アーティスティックなスケーターが多いショーの方が私は好きだな。

宇野君は男子の中でも表現に秀でて、楽曲によって、表現方法を変えることができるスケーターであると思う。その上で、この曲は難曲であると思う。強いて言うなら、ラテンの血かなぁ?

荒川さん&クーリック:思いがけないマリアージュ。クーリックが女性と組んだ時、これほど大人の男性の魅力が映えて見えるスケーターだったとは、驚きでした。

なよやかな荒川さんの動きを横にするとすごく男らしくて1つのドラマのようでした。荒川さんも西洋的ではない魅惑する雰囲気がすごく魅力的でした。それから、なんといっても、クーリックは女性と組むことに慣れている事では?多様なリフトも演技の華となりました。ブラボー!この共演に、このプログラムにテレビの前でスタオベ。アンコールのような下がり方も素敵。最後にクーリックを見る荒川さんの艶やかなこと!

 第二部。

荒川さん・宮本さん・本田さん・高橋君:

最初に立ち上げメンバー全員の名前が出てきて、去った彼らに捧げるプログラム。

フレンズ創設メンバーの共演。それだけで、言葉はなくともいろいろな想いが込み上げてくる。フレンズに他のショーとは違う魅力を感じるのは、スケーターへの思い出も含め見ているからだと、ふと思う。

荒川さんの挨拶:いつもながら、息切れをしていない。1部のトリ、二部と滑ってこれだもの。無駄な力を入れずに滑る巧さがなせる業。

有香さん:衣装素敵。有香さんが感じたうっとり感を私たちも有香さんの大人のスケートで感じることができる。足もとに目が吸い寄せられるから、リンクのライティングとのコーディネートにも関心してしまう。

アボット:アメリカンなお衣裳とプログラム。バックフリップできるなんて知らなかった。びっくり。

無良君・鈴木さん:Oの共演。トレーニングメイトの共演。この音楽ってこんなに魅力的なんだと鈴木さんが教えてくれた曲だと思う。

安藤さん:曲、衣装、彼女のプログラムで一番彼女の魅力を出せるプログラムでは?しばらく、このプログラムを滑り続けて彼女の代表プログラムにしてほしい。衣装も明るい赤は彼女の肌に合うし、露出具合もスカート丈も彼女が一番美しく見えるシンプルでスタイルの良さが分かり、下品にならず、大人っぽい衣装で、且つ、楽曲とマッチしている。

デービス&ホワイト:チャーリーの体がかなり絞られています。しっとり系とダンサンブル系。2種類も用意してくれていたなんて感謝!

クーリック:スケートと日本の歌の可能性を広げたいと密かに願っているので感謝!

ボロゾジャール&トランコフ:この時、タチアナさんは妊娠していたというのは本当でしょうか?ちょっとゾワワワ(危ないことしないでー!)と思いますが、ジャンプ跳んでいないし、リフトの時に絶対に安全に下すというトランコフの強い意志を感じます。そういう状況を知らないで観たとしても、大人の男女のしっとりとした素晴らしいプログラムだと思う。

高橋君:ライラックワイン。フレンズ復帰。ライラックワインはジェフの手を離れ、高橋君の味わいに。この曲、高橋君じゃなきゃ、退屈したろうな。10年前、憧れていたジェフとステファンに手を差し伸べたり、差し伸べた手を引っ張っり上げられた年でした。リスペクトしていた二人からリスペクトが返ってくることで、高橋君のプロとしてのモチベーションが上がることを願っています。

荒川さん:シャツが持ち上げられていくのはメドレー以来の懐かしさ?なんと、荒川さんもジェフ振り付けとは。振り付けの模様見たかったな!荒川さんのうまさにジェフもやりがいを感じたのでは!「シズカのイーグルとイナバウワーいいよね」なんて言いながらラストの盛り上げに使っていく姿が思い浮かびます。

エンディング:もう一人欠かせないフレンズの蒲田さん。彼の存在なくしてフレンズの盛り上がりは実現しません。今年はクイーンメドレー。クイーン好き!イエーイ!フォーメーション覚えるの大変だろうな。この錚々たるメンバーが壮大なナンバーを短期間で覚えてくれるのは毎年感謝感激。今年は最後の挨拶まで振り付けがついていて凄かった。写真撮影まで盛り上げてくれる蒲田さんの仕事はプライスレス!

  

フレンズトークショー。

ここまでおまけでつけてくれるとは!日テレプラスさん、お金払っているとはいえ感謝。

フレンズ・プラス シェイリーン・ボーンさん&宮本賢二さん 前後編

元アイスダンサー、振付師の共演。

シェイリーンの創作ノートがすごい。短時間で作り上げるにも関わらず、フレンズのエンディングのゴージャスさはこの苦労の上にある。

 こういう時、海外のスケーターは本当にすきのない答えで決して角が立たない代わりに、本音かなぁ、と思うところもあり、少し残念ですが、針小棒大にクレームをつける人がいるんだろうなぁ。

荒川さんがステファンやイリヤと共演した時に漏らした「ステファンは・・・」の言葉にすかさず「イリヤもやろっ!」と突っ込む宮本さん(笑)シェイリーンが「別の種類のね・・!」とさらにたたみかける(笑)いやいや、本当、クーリックはステファンとは別の種類の男の色気があって、両方とも違った魅力があって、よかったっすよ。

 ハート・トレジャー

たしか、3つの宝物を披露しながらのトークということで、子供の頃、お母様が作ってくださった素敵な衣装。バンクーバーのメダル、誕生日にもらったメッセージ入りのカップじゃなくてボトルじゃなくて、名前が出てきませんが・・・。最近の番組はソチのことばかりで、もう、ソチのことではなく、現在や未来の話をききたいな、と思っていたのですが、この番組は過去だけれど、高橋君がチョイスしたものに沿って話をさせてくれるのがよかったです。寺島さんがしっかり見ていらっしゃるファンのようで、言葉の選び方が付け焼刃じゃないのと、舞台の仕事との共通点を見出しているところがさすがですね。ハート・カクテルの作者の方の絵も嬉しい。そういう番組の雰囲気のお陰でよかったです。