しげファームの作業日誌

千葉市で有機農業を営む山本茂晴のブログです

心地よい風は、、、

2011-03-21 08:23:59 | Weblog
'11/3/20(日)
晴れ 南西の風夕方強まる max---℃ ---% min ---℃ ---%

 昨日播種した葉物に不織布とポリでトンネルをつくる。ポリは使用済みのもので、ひとつはかなり濡れた土がついていて汚れている。雨に何回かあたれば透明度は少し増すだろう。
 風は弱い。がたまに心地よい風が吹きぬける。
 しかし作業にはまことに心地よくない。
 50メートルのポリや不織布は心地よく風を受けてトンネル枠からはらりとずりおちる。引っぱり上げると反対側に落ち、また上げようとするとトンネル杭にひっかかる。こんなことを繰り返しながら午前中に2本のトンネルを張る。午前中は美香が用事で不在だったので、久々に一人で作業。
 午後は近くの農家の育苗ハウスのビニール張替えをお手伝いしに行く。ハウスは裾を埋めてハウスバンドで天井のビニールを止めるタイプ。使用するビニールは裾と上の被覆の2枚だけ。私のはポリの巻上げタイプなのでポリのパーツが沢山いる。
 木に囲まれた屋敷のなかの風の影響が無く、夕方までに無事終了。
 小屋に戻り、育苗ハウスの戸締りや薪割りをしてから帰宅する。

葉物一回目の播種

2011-03-20 07:50:16 | Weblog
'11/3/19(土)
晴れ 南西の風強い max 18.9℃ 61% min 4.2℃ 23%

 葉物を播種する。小松菜、ほうれん草、水菜、べか菜、日野菜蕪、ルッコラ、マスタード。
 とう立ちを防ぐために不織布とポリのトンネルをかけて保温する。トンネルをかけると中は乾燥するので、午後からチューブで灌水しておく。
 南西の風が強く、灌水チューブを広げるが風に舞い扱いにくい。
 少しずつ水を流しながら重くして畝の上に置く。チューブから出る霧状の水は風でいつもより幅広く広がる。
 トンネル張りできそうにないので後日行う。
 
 かぼちゃの施肥とマルチにする麦を播く段取りを考えていて、時間が過ぎる。いまいちぱっと行動できない。このところ頭の中が少し疲れているようだ。
 美香と相談、施肥してからマルチの部分だけ耕運して、早めにマルチング、麦播きをすることを決める。とにかく出来ることは早めに行った方が良い。
 ハウスの温床を見回ってから早めに帰宅する。
 三連休ということに加え、燃料物資不足のためが車の通行が少ない。畑や自宅の周りは静かだ。

石油に頼らざるを得ない農業

2011-03-19 13:39:10 | Weblog
'11/3/18(金)
晴れ 西または南西の風強い max 15.1℃ 44% min -2.6℃ 21%

ガソリンや軽油が入手しずらい状況がつづいている。東北地方や緊急車両が優先なのでここは我慢の時だろう。
本来なら畑の草や冬野菜の残渣、肥料などを畑に鋤きこんだりして畑作りが忙しい時期だ。近隣の田んぼも耕運や代かきの時期が近づいているので心配だ。
石油製品の安定供給されるまでは、機械の使用をできるだけ最小限にしなくてはならないが、季節や苗の生育はまったなしなので、今後の作業のことをよく考えなくてはならい。
もう今年の作付けが始まっているので、なんとか例年並の作付けを維持したい。こういうときは多くの農業が石油に依存しているというこを実感する。
石油に依存しない農業を実践している人もいるだろうが、その生産物の恩恵にあずかれる人は非常にすくないだろう。
はたして自分はこの先、今と同じような農業を続けてよいのだろうか、などと考える。
スイートコーンを播種。
玉ねぎのトンネルを片付けながら、50メートル3本のトンネルを作る。

ハーブなど播種

2011-03-18 06:43:29 | Weblog
'11/3/17(木)
晴れ 西から北西の風かなり強い max 13.7℃ 40% min -0.9℃ 23%  

 風が強い。施肥作業やマルチ直しはとてもできそうにないので、ハウス内で播種作業。
 セロリ、バジル、レモンバーム、エストラゴン、サリエット、フレンチマリーゴールドなど。エストラゴンは去年せっかく出来た苗を猛暑の乾きで枯らしてしまった。再挑戦である。覆土しないので水を育苗箱の下から吸わせていたが、その上をカラスが歩いてしまった。足跡を修復する。
 レタスやキャベツの苗は今の所順調に生育中。
 風で大根のトンネルのポリがめくれてしまった。立っていてもふらっとなる風が横からトンネルにあたる。一度ポリを回収して最初からやり直す。かなりきつかった。一度直すのを諦めかけたが、美香はけっして諦めない。気を取り直して続行。大根は発芽し始めていて、明日は今日よりかなり冷え込むようなので、なんとしても直した方が良いのだ。ポリを広げた時、風でトンネル枠に張り付いた状態になったので一気にマイカー線でとめる。
 なんとか張り終える。
 計画停電があるかもしれないので、美香は急いで帰宅。
 苗に保温のポリをかけて、停電に備えて電源を切っておく。
 結局停電はなかったので、温床の電源を入れなおしに行く。
 素人目にも原発は残念ながら危機的状況を脱するようには見えないが、最悪どのくらいの放射性物質が外に放出されるのだろうか。

ズッキーニ播種、玉ねぎ除草、強風でマルチ剥がれる

2011-03-17 06:30:52 | Weblog
'11/3/16(水)
晴れ時々曇り 北西または西の風強い 温度湿度未計測  

 余震はまだ度々おきている。激しい揺れではないが、また大きく揺れるのではないかと身構えてしまう。車で行かなくてはならない更科の作業はやめる。向こうでの作付けをどう割り振るかするか思案中。
 残るスイートコーンのマルチを張る。
 玉ねぎの植え穴に生えた草を手で抜く。土が沈んでマルチが浮いてきている。伸びてきた葉がマルチの下に入り込んでしまっているところが多い。外に出してマルチがばたつかないように土をのせておく。
 斜面につくったトンネルの玉ねぎは急激に大きくなってきた。一方、下の方はやや伸びてきたという感じ。斜面の上方は気温が高いので差がついてしまうのだろう。
 午後は余震で怯えるヴィーノを自宅に連れ帰るが、自宅でも揺れがありまた畑に連れて行き車に入れておく。軽トラックの座席は落着くいていられるようだ。
 Sさん久々に来る。
 風が強くなる。寒気が入ってきているようだ。雲が渦巻いているみたいで竜巻が発生しそうな雰囲気。
 ハウスで種まき。ズッキーニの1回目。注文してある黄色い品種はいつまでまっても来ない。店でも売っているのだが小袋なので割高。10や20の袋ではいくら買えば良いかわからない。今回種取できる品種を播くので、今後は採種続けていきたい。
 青ナス、水ナス、せり科のハーブ類のディル、フェンネル、イタリアンパセリ、発芽率が悪かったバナナピーマンと輸入種のトマトなどを播き足す。
 玉ねぎのトンネルを戻そうと歩いていくと今日張ったマルチが一部剥がれている。急いで直しにいくと、風がさらに強くなり一気に片側はがれてしまった。マルチを埋めた土が草の残渣を含んでいて軽かったのだろう。もう一度耕運すればよかったが、軽油節約のためやむおえなかった。
 剥がれていないマルチにも土を載せておく。
 Sさんのベトナムお土産のお菓子で一服して作業は終わりにする。
 冷え込んできた。
 百姓は真冬に一日外で作業することもあるが、防寒着を着込んでいる。普段着でしのぐ避難所の寒さは耐えがたいものがあるはず。物資が早く届くことを願うばかりだ。
 
 

直売所に野菜並べる、スイートコーン圃場準備

2011-03-16 07:56:16 | Weblog
'11/3/15(火)
曇り 北東の風 温度湿度未計測

 畑の直売の野菜を準備する。更科に行きたかったが、ガソリン節約のためこちらの畑だけにする。
 佐倉で就農した多菜園さんが来訪。非電化冷蔵庫を作るため竹が必要とのこと。幸い畑の地主さんが山で竹を切ってあるそうなので一緒に案内してもらう。そのあと200本くらい運んだらしい。
 北海道の姉からこちらの状況を心配する電話がくる。北海道でも買占め行為が起きているそうだ。
 午後はスイートコーンのマルチをかける。こちらもトラクターの軽油節約のため再耕運しないで作業する。残渣が残っているところはやりずらい。
 直売は一部の方にしか案内していないせいもあり、来客は一組だけだったが、古くからのお客さんで話していて元気をいただく。
 なんとなく仕事のモチベーションが下がっていたのでありがたかった。
 美香は以前から約束いていた、食事療法で病気を克服されたのお客さんに野菜を届ける。普段は車だが、自転車を利用する。かなり遠いがアシスト自転車なので坂道は幾分楽だろう。荷台にコンテナをゴムで固定して野菜を入れる。
 
 

明日から直売所臨時オープン

2011-03-14 19:02:27 | Weblog
'11/3/14(月)
晴れのち曇り 南よりの風強い 温度湿度未計測

 葉物予定の更科の畑に施肥する。
 一回目分50メートルを4作程度。生暖かい南風が強く、籾殻堆肥が風に舞い戻る。
 帰りにトラクターの軽油と管理作業機に使用するガソリンを購入するため、いつも行くガソリンスタンドの前を通る。片側の斜線が給油待ちの車で渋滞していた。
 燃料を買うのはあきらめて、トラクターに入っている分で更科まで行ってくることにする。畑に向かう途中にある小さなガソリンスタンドは閉店していた。
 普段なら昼時のスタンドは車が入っているかいないかくらいのんびりしている。今日は従業員の方忙しそうに走り回っていた。
 この地域で昨日今日でガソリンが必要な車が急に増える分けがない。列を作る車の中で本当に仕事などで必要に迫られる人が何人いるのだろうか。
 ここは被災地でもないのになにか悲しい気分になる。
 種まきは1作目の胡瓜と万願寺甘唐辛子、鷹の爪、韓国唐辛子。トマトはようやく生え揃ってきた。今の段階では若干発芽不良な品種がある。もう少し様子を見ることにする。
 
 美香の意向で明日から3日間、14:00~17:00畑の直売所を臨時オープンする。
 売上は地震の義援金にあてたい。
 
 

一回目の蕪の播種

2011-03-14 07:58:01 | Weblog
'11/3/13(日)
晴れ 西または南西風 max 18.9℃ 74% min -------

比較的暖かい一日。ここ数日近くにカラスが多数集まっていてうるさい。鷹が二羽飛んできてカラスの群れをかく乱させて、さらに騒がしくなる。
 農作業は粛々と進める。
 蕪を播く。トンネルをかけるので播種後灌水しておく。
 紫大根は注文したと勘違い。近くの種苗店に問い合わせたがない。八街まで買いに行く。
 昼までに紫大根を播きおえる。
 午後は不織布をトンネルを大根と蕪にかける。西風がつよくポリがばたつく。
 明日施肥作業のため軽トラックに堆肥を積んでおく。
 計画停電があるらしい。
 知り合いからガソリンが購入できないとかスーパーから牛乳が消えたとかの情報が入る。このような事態の時は、買占めではなく節約して必要なものを最小限求めるべきだろう。
 原発事故に関する恐ろしい情報がメールで流れてくる、、、。
 人は逃げたり防御することができるかもしれないが、畑の作物や、海に住む生き物は逃げることは出来ない。
 事態が終息をむかえることを願いたい。

ミニダイコン播種

2011-03-13 07:50:02 | Weblog
'11/3/12(土)
晴れ 風弱い 温度湿度未計測

 地震の影響で予定していた籾殻運びは中止。昨日は揺れに怯えるヴィーノが足元を動き周るため、あまり眠れなかった。頭がボーっとしている。相変わらず悲惨な津波被害の映像が流れる。
 自分は生きているだけ幸せではないか、、、と考えさせられてしまう。
 野菜作りは休むわけにはいかない。午後からはミニダイコンを播種。紫の大根の種を用意したつもりだったがわすれていた。その分をのこして、普通のミニダイコンを播く。まだまだ氷点下になる日が多いので、2重のトンネルをかける予定。 
 余震は昨晩よりは少なくなってきた。

じゃがいも植付、東北地方未曾有の大地震

2011-03-12 08:16:32 | Weblog
'11/3/11(金)
晴れ 北よりの風 温度湿度未計測      

 じゃが芋の植付。管理機で溝を付ける。去年同様種芋は90キロ。保存ができればもう少し作り、周年で出荷したいところだが、、、。
 畝間は70センチ強、株間30~35センチ。
 午前中で植付は終える。
 午後農政センターに廃プラの申請書類と土壌診断を受けるための土のサンプルを持っていく。帰りに穴のあいた足袋を買い換えるために八街に向かう。
 帰路についてしばらくして、車内でインターFMのアナウンサーが地震の揺れを感じていると放送される。その直後に道路や電信が歪んで見えた。車が左右にふられたのでかなりスピードを落とす。後ろの大型トラックは何も感じないのか、私の遅い車にクラクションを鳴らしてあおってくる。コンビニの窓が激しく動いていた。
 帰宅すると研修Tさんが青ざめて車の近くにいた。車ではさほどわからなかったがかなり長時間揺れたらしい。自宅にいったんもどってから、Tさんには気をつけて帰宅してもらう。2回目の揺れが来る。たっていられないくらい小屋の前の地面が動く。
 近所のブロック塀が道路に崩落して車が突っ込んでいた。
 テレビをつけると衝撃的な中継が飛び込む。津波の第一波が民家、畑、通行する車をのみこむ様子、、、、。
 あーぁーという声しか出ず呆然とする。
 ヴィーノは2回目の揺れで自宅フェンスから脱走。近所の犬連れの方がグランドを走り去るヴィーノを見て畑近くまできて教えてくれる。珍しくすぐ帰ってきた。
 念のため飲み水懐中電灯を確保。
 千葉市沿岸の工場火災の煙がきのこ雲になっているのが、自宅前から隣の家のハウス越しに見えた。
 余震と思われる揺れが一晩中断続的に続く。
 揺れのたびに東北沿岸地域の被害を考え、よく眠れなかった。