梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

豪雪で思い出す

2013-02-27 18:06:24 | 雑記
酸ヶ湯温泉で記録的な大雪になったと言う、殆どの家が雪に埋もれて二階から出入りをすると言うが少し前には雪国では結構当たり前だった気がする、
私は生まれが静岡なので殆ど雪の記憶は無い、風花がごく稀に舞う程度の土地柄である、
中学の時にずっと離れた山がうっすらと白くなったので午後の授業をサボって見に行った位である、尤もこの時は山頂に着いたときには解けてしまっていたので結局見た訳ではない、
上京したのは昭和38年だがこの頃は未だ都内も毎年数回は積雪が有った、亀戸に有った会社で雪合戦をしたことも有ったし習志野の北、高根木戸と言う所にあった寮でも数センチ積もった記憶もある、
大田区の石川台付近の坂で友人がスキーをしていた事もあった、しかし近年には積もる事も振る事すら少なくなってしまった、先日の積雪も本当に久しぶりだった
ずっと昔、雑誌だったかネットだったか忘れたがナス高原の「絶景館」と言う旅館で「露天風呂付きで格安」と言う記事を見つけて女房と行って見る事にした、
東北縦貫道は快晴でインターを降りて那須に向うと徐々に雲行きが怪しくなって来た、
当時乗っていたのはいすゞのビッグホーン、ビスカスカップのフルタイム4WDである、
しかしかなり雪が深いようなので念のために持ってきたゴムチェーンを前輪に装着して登る、那須温泉を過ぎた頃から猛烈な吹雪になって来た、時間は未だ早いのだが付近は真っ暗になりヘッドライトを付けると逆に舞い上がる雪で視界が無くなってしまう、フォグランプを点けて登ってゆくが兎に角道路が見えないので標識など全くわからない、
有料道路が閉鎖されていたが「絶景館に行く」と言ったら入れてくれたのだが道路は急激に登りになって角度を稼ぐ為に九十九折である、時々降りてくる車が有るが大きく外側に横滑りしながら下って来るので少しも気を抜けない、
それでも何とか到着し部屋に入ったら謳い文句の「露天風呂」はベランダに湯船を置いただけの物だがこの豪雪で蓋の上には数十センチの雪が積もっている、折角此れを愉しみに来たのだからと強引に入ったが此れは寒くて堪らない、諦めて大浴場に行く
その間雪は間断なく降り続き窓を開けても真っ暗の中に部屋からもれた光の中に真っ白に舞い違う、雪見酒と気取る何処ろの状況では無い
明くる日、朝食を取りにとロビーに出たがどうも様子がおかしい、嫌に人が居ないのだ、
朝食の用意が整わないので珈琲を貰おうとしたら制服の男性がなれない手つきで持って来たが「済みません、私は警備会社の者なんですがホテルの人達がこの雪で未だ来ていないので」と言う、どうやら何人かの従業員を残して福島側にある家に帰ってしまうらしいが夜間に思いの外の積雪で通行が出来なくなったらしい、朝食も無いし清算も出来ず第一こっちも車が出せない、10時近くになってやっと従業員が出て来たがその間に取りあえず乗ってきた車を掘り出しておく事にした、「掘り出す」と言うのに相応しい位雪は積み上がり扉も開けられない、屋根の雪を落とそうにも半分位埋もれている、
昼頃やっと那須高原から東北縦貫道に出たら全く雪は無く呆れる位の好天気だった、




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