NHKを見ていたらフィリピンの民間人が日本軍特攻隊の資料館を開示して居ると言う放送が有った、占領下にあって日本軍の圧政に抵抗したフィリピンの若者を銃で脅している画像もある中に現地の幼い子供と戯れる若い兵士が描かれていた、
しかし次の画は厳しい目を空中に投げる3人の航空隊員達の画だった、
「子供が近付くと笑って遊んでくれた若者達だったが有る日から笑顔が消えた、日の丸の鉢巻きを外す事が無くなってからじっと空を見ている事が多くなり、やがて飛び出すと帰ってこなくなった」と年配のフィリピン人は話す、
「戦争はいけない、帰還する事を奪い死んでこいと言う様な事は絶対にいけない、」と
「私はあの時の日本の若者を忘れてはいけないと思い此処を作った、」その展示館には石の鳥居があり、中には当時の機関銃や飛行服を着た兵士の像が置かれていた、日本に侵略され自国とは関係の無い国が彼等の森や畑で戦闘を繰り広げて居た、日本人は経験の無い地獄だったろう、その被害者である彼らが「特攻等と言う行為は人間がするべきではない、この悲劇を忘れてはいけない」と私財を投じて作った展示館は本来なら日本が作るべき物だ、もし加害者としてフィリピンにそんな物を建てる事が許されないならせめてこの館に何らかの援助をすべきだろう、金銭的な話では無く其処に行って頭を垂れ彼らに謝罪し、感謝しなければならないだろう、
明治のテロリスト達は「一人一殺」を合言葉にしたらしいがそれは今のイスラム過激派が行う自爆テロに似ている、それは洗脳されたテロリストが「絶対的正義」と思い込んだ結果だろう、しかし敗戦間近の日本帝国軍が「死んでこい」と出した命令とは全く内容が違う、此れを考え出して最初に命令した将校ははっきりしているらしい、最初はレイテ沖で雷撃機が敵艦に攻撃を加えて居る時に被弾し操縦不能となった雷撃機がそのまま敵艦に突っ込んだ処から始まった様だ、しかしそれは戦闘能力を失って不時着水する位ならと、或いは本当に機体のコントロールを失って敵艦に突っ込んだのだ、それが相手に心理的恐怖を与えたと言う事を知った司令部が自爆攻撃のみを目的に命令を出したのだ、
高校野球の監督が「間違いなく相手に一つアウトを進呈するバントなどはさせない、只攻撃有るのみ」と言っていたが特攻はそれどころではない、操縦士と機体を間違いなく失う攻撃なのだ、当時戦闘に参加できる全ての飛行機或いは操縦できる全てのパイロットが一人一敵艦の戦闘能力を奪ったとしても全米軍の1割にも満たない、既に敗戦は決定的であり更に戦闘能力自体を消耗させるだけの作戦など完全に狂っている、しかし「死ね」と言われたのは親兄弟の居る生身の若者だ、その連中は今靖国神社に「神」となっている、
あの状態で「死にに行け」と命令をするなど「神」では無く「悪魔」でしかない、日本古来の神教には「悪魔」に類する者は居ない、仏教にも居ない、日本独自に出来あがった地獄の羅卒も何の罪の無い者に仇をなす事は無い、それは「因果応報」の考えから生前の悪因に対する見せしめでしかない、無辜の民に死を命じるなど悪魔の所業だ、実行した将校はすでに他界しているだろう、その孫子に責任は無い、しかし「神」では断じてない
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