梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

陵墓と歴史的価値

2013-02-21 16:14:04 | 雑記
箸墓古墳の調査を宮内庁が承認したと言うニュースが流れた、期待していたのだが承認したのは「立入」だけで調査行為は出来ないと言う、
それでもかなり色んな事が解ったと言う、千年以上の歴史があり継続的に管理された遺産は世界的にも珍しい、しかし宮内庁は「此れは皇室の墳墓である」と言う理由で全く聖域化して立入すら許していない、
しかし昭和天皇も今上天皇も「歴史的に重要な資料だから調査する事に異論は無い」と言っている、両天皇は其々文化的な素養も高く或る事から現在の天皇陵と言われるものがそれ程確定した者ではない事は充分理解している筈で宮内庁が言い立てている「神聖は墳墓である」と言う事を本当に確立する必要が有ると言う事をお考えだろうと思う、
これ程宮内庁が頑なになったのは最近の事で明治の歴史学黎明期には複数の陵墓が調査された事実もある、
しかし現代は格段に調査技術は進歩し当時の資料の様なスケッチと計測だけではなく炭素年代方による時代測定や超音波による測定、膨大なデータベースも確立している、
実際の埋葬者を確定し祭祀を改めて行う事は皇室にとっても重要なことのはずであるが宮内庁は頑として認可しない、
宮内庁と言う組織はどう言う人選をしているのだろうか?聴くところによれば殆ど親族で継承する状態で新たな募集はないと言う、一般的な公人のあり方とは明らかに違う方法で成り立っている組織で、天皇陛下の権力(本人には余り無いようだが)を嵩に着てアンタッチャブルになっている様だ、無論募集しても応募する者も居るとは思えないがせめて皇族の意向に対して「前例が無い」などと言うのは言語道断だろう、
天皇陛下はずっと「開かれた皇室を」と言っているのだが殆ど進まないのは宮内庁の抵抗に拠るという、
先ず、歴史的な遺産である大型古墳の科学的な調査を早急にするべきだろう