梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

政治屋と官僚に対抗出来る法律が欲しい

2013-02-04 10:40:39 | 雑記
明治政府の発足時に「広く会議を起し起こし万機公論に決すべし」と言う条文がある、民主主義の根幹は極論すれば「多数決」になるだろう、社会の当然の帰結だとも言える
しかし最終的に「白か黒か」と言う重要な案件を「多数決」で決めると言う事は其れなりの配慮が必要である、
全く極端な例を挙げれば5001対4999で白黒を付けるとその時点で半数は黒になる、法的な問題であればその時点で略半数が「悪」と言う事になる、
しかし利害合い半ばで対立し争いにまで発展するとなればこの判断はつけなければならない、我が国はこの部分をグレーゾーンとして解決する方法をずっと取って来た、しかし西洋式の民主主義が入ってきてから我執から全て白黒を付けたがる、そして「白」を勝ち取れば黒を徹底的に排除若しくは吸収して来る様になった、
マイノリティと言う生き方を認めない方法、法的に白であればあらゆる事が許されると言う社会になって来た気がする、
多数決と言う方法は恐らく一番公平な方法だろうとは思うが問題は政治社会の多数決は一般社会の多数決とは全く違う方法だと言う事だ、政治においては議員の多数決だし行政法の多数決は官僚の多数決だ、
議員においては一応選挙と言う公選で選ばれている、しかし官僚と言う連中は公募ではなく実質は継承である、無論法的には国家公務員資格と言う方法で選ばれているのだが其処にたどり着くのには相当の経済力が要る事は誰でも知っている、
「勝てば官軍負ければ賊軍」と言う言葉が有る、日本では皇室と言う特殊な存在があり日本国の首長は天皇である、政治を司るのは天皇に委託を受けた者がその御璽を貰って運営する、
足利幕府も鎌倉幕府も室町幕府もそして現在もそうして来た、このお陰で明治維新はあれだけ僅かな戦争で政権が移譲された、選挙でこそ無いが民主党から自民党に政権が移行したのと同じ方法だ、
この時の事を表現したのが「勝てば官軍、負ければ賊軍」である、全く無責任な話であるが皇室は勝った側が政務を行えば良いと言う事で錦の御旗を両方に出している、
見方によっては全く酷い話だが日本は2千年もこの方法で収まってきたのだが、今の日本はどうもギクシャクしてきた、
西洋式と言うが要するにアメリカ式の良く言えば合理的で公平な民主主義を推し進めてきたのだがこの方法だと前述の様な矛盾を内包している、それは国民全員の多数決でも有りうるのだが政党政治では政府対国民と言う様な様相になってきている、無論選挙で日本の舵取りを託されたのが議員であり政党であり政府では有るのだが託したのは責任であって権利では無い、政権政党では困るのである、責任政党と言う事を自覚し、国民がその事に関し制限が出来る法律が必要だろう、そして官僚にも国民の監視と制限が出来る方法が欲しいと思う