梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

北朝鮮は終局に向って走り出したのか

2013-02-15 18:14:47 | 雑記
北朝鮮が非常に過激になって居る様だ、ミサイルの射程が北米にまで届くと言う事と核爆弾が小型になったと言う事を国連決議に耳を貸さず唯一の理解者である中国の意向も無視し実験を強行し、「我々は更に強力な武器を開発する」と公言して憚らない、
あの国力で本気で戦争を仕掛けるとでも言うのだろうか?核兵器を用いないで局地戦となれば恐らく韓国一国にも勝てないだろう、仮に今回の弾道ミサイルを使うとしても回り全てが敵対するとなればそれこそ何千基ものミサイルが必要だ、
戦争自体は消費其のものであり万が一隣国に戦勝しても北朝鮮で無くとも経済的な疲弊を招き国家が大きく傾く事は常識だろう、なぜあの状況であのような外交手段を取るのだろうか?金正日はそれをあくまで脅しにしか使用していないし瀬戸際と言われる様に結局はアメリカその他の国から支援を引き出して矛を収めていたのだが最近はその駆け引きすらしない。
僅か数十年前までは同じ国だったのだが東西冷戦の代理線の舞台になり同一民族を分け更に敵対するように仕向けられてしまったのが始まりだろう、
当時は家族が南北に分かれて大きな悲劇が数多く発生していた、東西冷戦の犠牲者としてドイツとベトナム、そして韓国が同一民族同士ソヴィエトとアメリカの代理戦争を仕掛けられてしまったのだがドイツは流石に戦争状態にはならなかった、しかしベトナムはやはり南北に分かれて泥沼の戦争になったのだが実際はベトナム民族とアメリカ、ソヴィエトとの言わば独立戦争の様な様相だった、その結果は南北統一と両大国の撤退になったのだが朝鮮半島に関してはその溝は更に深くなりソヴィエトが消滅したのに状況はどんどん悪くなる
恐らく此れは南北朝鮮と言う構図ではなく金日成一族とその取り巻きが強大な権力と組織を持って行っている独裁政権の成せる物では無いだろうか、
単一民族を二つに分けて対立させると言う事を行った二大強国は奇しくも単一民族国家では無い、アメリカは「アメリカ国民」は居ても「アメリカ民族」と言う者は居ない
ソヴィエト連邦はその後50年も経ずに解体してしまったがその当時はロシア民族ではなくウクライナや東欧諸国の連合国だ、此方は纏まった単一民族の集合体だったので結局崩壊してしまったがアメリカは多くの人種が寄り集まって構成されているので民族と言う単位が無い、この両国だからこそこんな無慈悲な事が出来たのではないだろうか、
永い歴史上でも民族を追い払う、若しくは殺戮する、所謂民族浄化と言う事は多く有ったが同一民族を分け民族同士をいがみ合わせると言う政策を取った事は殆ど有るまい
もし有ったとしてもベトナムの様に民族同士は他の力に引き回されて互いに殺しあう様な事にはならないで協力して外圧を撥ね退ける方向に働く、
しかし北朝鮮だけは同胞を最大の敵と憎み「太陽政策」にも軟化することなく親子で継承してゆく権力は更に過激になって来た、このまま進んでも決して今の北朝鮮政府の言うような結末にはなるわけも無い、しかし振り上げた拳を持て余してしまい手の届く所に振り下ろすような、窮鼠猫をかむ様なそんな偶発は極力避けたいものである