『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『ホワイトアウト』を観た]

2009-10-31 23:39:05 | 物語の感想
☆原作が「グラフィック・ノベル」と聞き、本来はそういう意味でないのは分かっているのだけど、「グラフィック・ノベル」と言う分野を有名にした『ウォッチメン』のようなタイプの物語を想像していた。

 主演の、「美しさ」の一つの完成型とも言えるケイト・ベッキンセール演じるところの主役が、南極の地下から発見されたUFOに乗っていたエイリアンと戦う・・・、予告編からはそんな印象を受けた。

 でも、いざ、観始めて、そのような予想はすぐに霧消した。

 この作品は、美女を主役にした探偵物であった。

 しかも、南極大陸を舞台にした「密室」物であった。

 登場人物の多くは、南極の自然から地球科学を解明しようとする「草食系」の研究者ばかりだ。

 森博嗣の理系ミステリーの清潔感があり、映像作品としては新鮮であった。

 そんな大陸の僻地の雪原に、忽然と死体が出現する。

 シュールである。

 その捜査を、連邦捜査官キャリー・ステッコが担当する。

 超然とした南極に、下世話な人間の感情の帰結としての死体が転がり、そこにFBIの女性捜査官が立ち向かう。

 ミスマッチの妙がある。

   ◇

 冒頭で、ケイト・ベッキンセールはシャワーシーンを披露し、見たこともない美しいボディラインで魅せる。

 あの腰のくびれ!

 アーンド、胸とお尻のボリューム!

 しかし、その後の展開では、彼女は防寒着に包まれっぱなしである。

 そのほうが、推理展開に集中できるのでいいが、

 でも、その顔だけでも魅力的で、なおかつ、その表情の変化にも魅了されて、私はもう、何がなにやら^^;

   ◇

 惜しむらくは、「推理展開」と記したが、その推理が、段階を踏んだ、観ている私たちと歩調を合わせたものではなく、キャリーの想像で展開されているのが痛い。

 その想像には証拠はない、だが、キャリー視点だけではなく、物語の過去から観ている我々は、キャリーの想像が正しいことを知っている。

 だが、私たちは、何でキャリーはそこまで言い当てられるんだ? と、やや疑問に感じてしまうのだ。

 でも、私が違和感を感じなかった『ダヴィンチコード』『天使と悪魔』の展開に、原作を読んでいる方々は教授の推理に違和感を感じたと言うし、

 原作を読んでいる「こだわり」がそう感じさせたのだろうし、

 ケイト・ベッキンセールの美しさに「こだわっ」ている私の目でも、キャリーの推理に、違和感が起こったのかも知れない。

 あるいは、私の、美人に厳しい視点がそう思わせているのか^^;

   ◇

 キャリーが、何故に南極くんだりの担当になったかには理由があり、

 過去に、相棒に裏切られた経験があるからなのだが、

 当初は、いちいち「過去のトラウマに悩まされるヒロイン」と言う設定の回想が見ていてやや面倒であった。

 だが、その回想はスピーディで、物語のどんでん返しに絡む小テーマを内包してもいたので良かった。

 この回想があったから、私は、途中から仲間になる捜査官が敵なのか味方なのかとヒヤヒヤさせられた。

 回想シーンは、短いシークエンスなのに、粗もなかった。

   ◇

 あまりアクション的に派手さはなかったが、これまで見たこともないアクションシーンが多数見られた。

 とにかく、外は極寒であり、強風の中にある。

 屋内で、ふいにピッケルを振りかざす殺人鬼に出くわし、狭い研究施設を逃げ惑い、厳重な二重ドアを開けつつ、外に逃げる。

 外には、各研究棟を結ぶロープが渡してあり、強風で飛ばされないように、体に結んでいたフックを引っ掛けて、ロープを滑らせて移動する。

 しかし、ロープでそのまま各棟をつなげただけでは、ロープは地面を這うだけになってしまう。

 故に、幾つかの杭の上を渡す。

 つまり、フックは、その杭の箇所では、引っ掛け直さなくてはならない。

 殺人鬼に追っかけられている時は、その一手間がサスペンスを生む^^

 また、雪中の貨物機に取り残されてしまったキャリーらの、脱出方法も良かった。

 そして、クライマックスの「ホワイトアウト」の中での格闘も良かった。

 暴風が重力となり、まさに崖から垂れ下がった一本綱での犯人との対決であった。

 ただ、ここのシーン、「ホワイトアウト」の中での戦いなので、いまいち、構図が分かり難く、あまりカタルシスが得られなかった。

 ・・・しかし、エピローグの、オーロラを見つめるキャリーは美しかった・・・。

                                     (2009/10/31)
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[私の1991年のメモ日記・16 <「吉兆」の思い出(マルジュウ)>]

2009-10-30 22:48:27 | 1991年の日記
☆忙しいので、再掲です^^;

 でも、かつて、このエントリーは爆発的な閲覧数を稼ぎました。

 高級料亭「吉兆」の偽装表示問題が話題になっていた頃だったからです。

 もちろん、今回の舞台の「吉兆」は、あの「船場吉兆」とは別物ですよ^^

   ◇

 [「吉兆」の思い出(マルジュウ)] (2007/11/18 10:21)

☆先ずは、私の1991年の日記を読んで欲しい。

 私は、築地にある「吉兆」に、野菜を配達していた・・。

     #     #     #     #

 ☆10月4日(金)

 さて、AM3時までの「つぼ八」バイトを終え、しばらく中野駅の出入り口シャッター前に座り、始発で新橋へ。変則の早朝バイト。8時まで「金八」で働き、専務(注・1)に一万円頂き、浜松町から羽田へ、初めての飛行機だ! モノレールから見える景色も新鮮だったが、飛行機からの景色だ・・・。滑走路、いきなり鬼のようなスピードで走り出し、飛び立った飛行機からの風景は最高だった。窓際から、窓にかじりつく様にして、地面が見えなくなるまで見続けた。人間なんてちっぽけな存在だ! と思うと同時に、ジャンボ機を作り、1万メートルの空にまで到達できる人間の叡智にも感心。・・・沖縄に降り立つ、モアーッとした上天気。しかし、日差しの爽やかな町だ。喋りまくるバスガイドさんの話を聞きつつ、浜比嘉島に向かう。港からは高速船で行く。風が爽やか、真っ青な海。島ではシナリキョやアマミキョの史跡を見学する。海辺のアマミキョで、現地の子が、「オメラ、フライズンで来たんだろ?」と問うてきた。フライズンとは、僕たちの乗ってきた船・ホライズン号のことだった。ホ(O)とフ(U)の母音変化に納得する。夜はバーべQ、オリオンビールをグビグビやる。その時、ツツツ・・・と、ゼミ生だが、会話したことなかった可愛い斎藤さんが寄って来てポツリと言った。「蘭さんは、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の主役に似ていますよね^^」。その映画は、香港の悲恋話だ。その主人公は、二枚目だった・・・。私は、嬉しくなった(ロマンスのはじまりでしょうか・・・^^;)。同室の稲葉君は、ホームステイの経験があるそうで、その話で盛り上がる。

 (注・1)・・・私の大学のゼミ合宿(旅行)は、学習院との合同ゼミ合宿だったのです。で、築地の野菜卸し業「金八」の専務の娘さんが、学習院の学生だったので、その御令嬢も、同じ旅行グループに参加していました。でも、専務が恐いので手を出しませんでした^^;

 「金八」は、「吉兆」や「金田中」、「歌舞伎座」「新橋演舞場」「岡半」「浜長」・・・などの一級料亭に野菜を卸していた一級の八百屋でした^^

 また、私のゼミの合宿には、前年、紀子様も参加しております^^

 私の母校である左翼チンポコ大学と、学習院が合同ゼミ旅行を行っているというのは面白い話である・・・。

                                  (1991/10/04の日記)

      #     #     #     #

 築地にある吉兆は、政治家や財界人の大物がお忍びでくるような超高級料亭なので、その玄関は簡素である。

 私は、その野菜の配達を、更に小さな使用人の出入り口から運ぶ。

 吉兆の厨房は地下にあった。

 私は、野菜の入ったダンボールを、その地下への階段でこけてぶちまけたことがあった。

 でも、吉兆の板前さんたちは、青ざめる私を咎めることをせずに、そのまま、その野菜を使用してくれた・・・。

 初めて行った時、厨房の「本日来られるお客様」のホワイトボードに、盛田(元)会長や竹下(元)総理大臣他、二、三人の当時の有名な方の名前が記されていたので、私はビビったものだった(正直、うろ覚え^^;)。

   (今、この配達初日<1991/04/19>の日記が見つかりました!
        もっと凄い名前が書かれてました! 後で、更新します!)

 ある日、さつま芋を配達した私に、板前さんが「おお! マルジュウが来たな!」と言った。

 そのメガネの板前さんは、私にニヤリと微笑みかけると、

     「君は、さつま芋を、何で『マルジュウ』と呼ぶか分かるか?」

 と聞いてきた。

「いいえ・・・」

 と私は答える。

「西郷さんの薩摩藩のマーク(藩の紋章?)が、丸に十字架なんだよ^^」

          ・・・私は、一つ勉強になった^^v

 「吉兆」は、他の料亭に比べ、温和な雰囲気が漂っていた。

 私は、「吉兆」の創業者・湯木貞一さんに興味を持ち、『吉兆・味ごよみ』なんかも購入し、読んだものだ。

 最近の、吉兆の他店舗による賞味期限偽装問題や牛肉山地偽装問題が、悲しい・・・。

                                     (2007/11/18)

   ◇

 [(追記:1991年) 「吉兆」の思い出] (2007/11/18 15:40)

▼先ほどの投稿、[「吉兆」の思い出(マルジュウ)] の追補です。

  ・・・1991年4月19日(金)

 5時に起き、がら空きの中央線で築地へ。

 朝の早起きは辛いが、それだけで、仕事は楽々^^

 これまでの仕事の、僕一人の作業量を、十人くらいでのんびりやっているみたいだ。

 配達で、日本で5本の指に入るという高級料亭に行く。

 『吉 兆』・・・。

 厨房に入ると、お客さんの予定表が入っていた。

 うぉっ!!!!!

   海部総理だ!

   ソニー・盛田会長だ!

   キャノンの会長だ(名前ど忘れ)!

   ロックフェラーだ!

 本当に凄い店なんだな^^

 海部総理は、ゴルビーとの会見の骨休めと言ったところかな?

 バイトはかくして昼に終わり、最終の講義に顔を出し、部室に顔を出し、ジムに行き、帰宅する。

 帰りの中野駅では、人身事故があったらしく、たくさんの警官と、

 白いチョークの人型と生々しい血の跡があった^^;

☆よく、キャノンの会長のやり方は、ロックフェラーが引き合いに出されるが、ここに、その萌芽があった・・・。

 私は、歴史の証人か!?

   ◇

  ・・・1991年5月17日(金)

 バイトを終え、アパートに戻る。

 アパートから50メートルと離れていない廃ガソリンスタンドで、2日前に、その解体作業中に爆発が起きたそうだ。

 ちょうど前を通って来たので、その新聞記事に驚く。

 新聞をすみずみまで読むと、結構、身近なことが書いてある。

 父の昔働いていた大日本土木が問題視されていた。

 雑誌では、ルノアールとゴッホの絵を買い、「死ぬ時は棺おけに入れてくれ」と言い顰蹙を買った斉藤了英が「吉兆」の日本間で、それらの絵を前に食事を満悦したことが記されていた。

 最終時間の講義の学校に行こうとしたら、どうも体の調子が悪い。

 無理して学校に行くのだが、寒気がして、すぐに帰宅・・・。

 風邪だろう。

 9時にベッドに入る。

                                     (2007/11/18)

   ◇

 本日の私は、23時にベッドに入る。

                                     (2009/10/30)
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[私の1991年のメモ日記・15「大川隆法ネタと、私の誕生日]

2009-10-28 23:06:52 | 1991年の日記
☆20年近く前の日記の中で、『仏陀再誕』で私を辟易させた大川隆法が現れていた^^;

   ◇

 1991年10月27日(日)

 10時の「サンデープロジェクト」では、大川隆法が出演していた。僕は、田原総一郎との対談の中で、田原が大川の虚飾を剥ぐのだと期待して見た。しかし、隆法は、彼なりに理路整然と「幸福の科学」を説いていく。田原の頑張りは認めるが、バカをさらけ出した感が・・・。大川は、宗教者の嫌味なく、天界のことを語っていく、はっきし言って、なかなか見事に演じていた。一般の人が騙されてしまう・・・! いや、騙しているのではなく、真実だったりして^^; 俺は認めないが。天皇賞。武豊のメジロマックイーン、一着なのに失格。まあ、僕は、5-7で取らせて貰ったが、4000円買って、2500円の回収。赤字だ。

 1991年10月28日(月)

 誕生日である。ビデオで『バロン』を見る。サラ・ポリーはやはり、メチャ可愛い。・・・23歳か。○○さんから、プリプリのCDをプレゼントされる。『ダイヤモンド』と『M』はいいなあ。元気が出て、しんみりともさせる。大学では、外間(守善)先生の喉の調子が悪いようで、筆談の講義だった。△△さんと居酒屋「おれんち」で飲む。プレゼントを頂く。色々話した。そして、すぐに酔ってしまった。(この後、自分の誕生日に際しての今後の意気込みが書いてあるが、さすがに恥ずかしいので割愛^^;)

 1991年10月29日(火)

 バイトを終え、先月、駅前で撤去された自転車を鷺ノ宮に取りに行く。密集した住宅街が妙に面白い。帰宅し、『ツイン・ピークス』の5巻を見る。ちょっと飽きてきたかな。僕を圧倒的に惹きつける魅力は薄れてきた。惰性で見ていると言ってもいいが、時に、光るシーンがあるのだ。西武新宿では、ライオンズ優勝セールで盛り上がっていた。それほど安いとは思えないが、ビデオ3本セットを1100円で購入(蘭注:今の感覚だと高いが、当時はちょっとは安い値段だったのだろう)。『サルでも描けるマンガ教室』のマンガ中マンガ『とんち番長』、面白い~っ! 鼻の頭にポツポツが出来てしまった。不潔にしているからだろうか? 「仕事人」見て、さっさと寝よう。

   ◇

 マンガ『サルでも描けるマンガ教室』は、未だに私の思考回路の中で、少なからずのパーセンテージを占める傑作である。

 現在、「少年ジャンプ」で人気を博している『バクマン。』も、「サルまん」の影響が大であろう。

    

                                     (2009/10/28)
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[映画『きみがぼくを見つけた日』を観た]

2009-10-28 01:13:11 | 物語の感想
☆本日は公休で、映画鑑賞に適していたのだが、昼間は忙しく、夜も「ビューティー・コロシアム」を21時まで見てしまい、その後、急いで<ワーナーマイカル・村山ミュー>のレイトショーに駆け込んだ。

 お客さんは、私と、どこぞのカップルだけだった^^;

   ◇

 タイムトラベラーの恋愛物だった。

 私は、『夏への扉』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など時間旅行物が大好きなので、楽しく見た。

 ちょうど、日曜日に、『ジョジョの奇妙な冒険』を読んでもいた。

 『ジョジョ』は超能力バトル漫画だが、歴代の敵のボスは必ず、「時間」を支配する能力なので、『きみがぼくを見つけた日』の設定がすんなりと頭に入ってくるってものだ^^

 だが、この作品においては、二人の男女の恋愛がメインであり、SF設定などはなきに等しかった。

 故に、それだけの能力を持っていながらも、「世界の危機」を救うなどという展開はなく、そこに物足りなさを感じる人もいよう。

 私は、筒井康隆の短編『時の女神』が大好きな男なので、超能力が二人の関係だけに還元されていることについて、「それもあり」と思った。

   ◇

 また、ハイラインの『夏への扉』は、究極の「ロリコン小説」とも言えるが、

 この作品も、ヒロイン・クレアの幼少時にタイムトラベルした主人公・ヘンリーが、ヒロインの「運命の男(ひと)」と認識され、その後のタイムトラベルでの逢瀬で、ヒロインの成長とともに愛を育んでいく様などが、その筋の者にはたまらない点でもあろう。

 うん、主人公は、<若紫>から<紫の上>への成長を見届けられるのだからなあ^^

 その、幼少時のヒロインのほかに、主人公の二人が産むことになる娘の少女期も描かれ、なかなかよろしい。

 ネタバレになるが、娘もタイムトラベラーで、10歳時の娘が5歳時の娘に多くを教え諭すシーンなどもあって、可愛さ二乗!

 ヘンリー役のエリック・バナも、複雑な心境で少女を抱きしめたことだろう^^;

 ・・・物語を恋愛限定にしているので、不自然なタイムパラックスもなく、見終えての解せなさ感もない。

   ◇

 脚本家は『ゴースト ニューヨークの幻』を手がけた人だそうだが、なるほど、雰囲気に似た点がある。

 どちらも、主人公が不幸に始まり、愛の確認をし終えて物語の幕が引かれる。

 『ゴースト』で、主人公の霊体としての決まりが律儀に何度も繰り返されて、その設定のリアルが強調されていたが、この作品でも、主人公のタイムトラベルが、見ていて、やや面倒になるくらい繰り返される^^;

 また、そのラブシーンも、なかなか大胆である。

 『ゴースト』では、ロクロを回しているデミ・ムーアの背後から、最近亡くなったパトリック・スウェイジが抱きしめるシーンが印象に残ったものだが、

 この作品では、シースルーの上着を着たクレアの腰を、ヘンリーが抱えるシーンがあるが、シースルー越しにクレアの腰をまさぐるヘンリーの手は「おおっ!^^」と思わせられた。

 また、クレア役のレイチェル・マクアダムスがお尻を見せてくれていた^^

 でも、お尻見せるなら、乳首も見せて欲しかった。

 あと、そのお尻には、はっきりと映していなかったが、タトゥーがあったゾ!!

 ・・・それと、うん、ヒロインがアーチストという点も共通してるか・・・。

   ◇

 ヘンリーの「特殊事情」を知っている回りの人間たちも魅力的に描けている。

 ヘンリーの親父さんや、親友となるゴメスとの関係は、終盤でしんみりさせられる。

 不可避的に訪れるヘンリーのタイムトラベルは、この作品では、どうしようもない「病気」のように認識されている。

 だから、私には、普通の恋愛物語として楽しめて、その「すれ違い」も、普通の夫婦に訪れる倦怠期のように見えるのだ。

 流産ネタもあるし、『レボリューショナリー・ロード』的な局面も垣間見せてくれる。

 この作品の評価を低くする人は、『レボリューショナリー・ロード』もダメな人なんだろう。

   ◇

 この作品にはブラッド・ピットがプロデューサーとして名を連ねていることに意外を感じる方もいるようだが、

 「特殊事情」の主人公の「普通の恋愛」という点では、『ベンジャミン・バトン』(クリック!)と近しいものがあるので、なるほどと合点がいくのだ。

   ◇

 脚本家が、丹念に、矛盾なく描いた脚本だが、

 ヘンリーが裸でタイムトラベルすることに関するご都合主義や、「後付け」のように思える「テレビがONされているとタイムトラベルし易い」や「未来へのタイムトラベル」が気になる。

 でも、ヘンリーが、同じくタイムトラベルすることになる娘・アルバに、裸で時を飛んでしまった後の、衣服の調達のための家屋の鍵開けの方法の伝授や、

 さりげなく、タイムトラベル先にクレアが用意する靴に、サイズが変化しているかもしれないので靴ヒモが外されているなどの細かいシーンに感心させられるのだ。

 泣ける作品ではないのだが、ラストに、ヘンリーとの「再会」に走るクレアの姿に、私はふいにグッときてしまった。

   ◇

 では、かつて、私が、『ゴースト ニューヨークの幻』を見たときのエピソードを読んでほしい。

 今回、レイトショーの客は、私と、ややシニアのカップルであった。

   [2本立てエピソード・<ロシア上空美人姉妹><映画『ゴースト』観た時>](必読! クリック!)

 このリンクのエントリーでの若いカップルが結婚して、『きみがぼくを見つけた日』を見に来たと考えるとロマンチックであり、私はピエロのままである^^;

 ついでに、10歳と5歳のアルバのツーショットは、「ロシア上空美人姉妹」を彷彿とさせるのでした^^v

                                     (2009/10/28)
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[与党民主党考・11 「脱々官僚」]

2009-10-27 14:40:10 | 保守の一考
   郵政副社長も大蔵OB 新経営陣18人固まる(朝日新聞) - goo ニュース

☆保守派の中にも、民主党を支持していた方が多数いて、その一番の理由に「脱官僚」があった。

 もちろん、卑劣なエリートは多数いる。

 ただ、私は、その「脱官僚」、官僚=悪の図式の60%は、左翼マスコミによる煽動の影響だと思っている(特に『報道ステーション』などの「編集」は凄かった。見ていて私も、官僚に嫌悪が湧いたものだ^^;)。

 そんな、「脱官僚」を理由にして民主党を支持した方たちも、日本郵政の西川善文社長の後任に、小沢一郎の肝いりで決まった人物・斉藤次郎氏(元大蔵次官)が就任することになったことについては暗澹たる思いにかられたことだろう。

 私は、落胆している保守派に言いたい。

   『愚か者め・・』

   ◇

 そもそも、産経新聞の10/12付けの記事によると、鳩山政権の各府省の大臣・副大臣・政務官の政務三役、その約20%が官僚OBだとさ。

 有名どころでは、先ごろ、天皇陛下の『お言葉』を強制変更させようとした岡田外務大臣(旧通産)。

 民主党お得意の日和見発言の結果、急激な円高を招いた藤井財務大臣(旧大蔵)。

 西松建設から献金をちゃんと頂いていた亀井金融大臣(警察庁)。

 行政刷新会議にも、鳩山クンは、ちゃんと元官僚を仕込んでいます。

 退陣直前の麻生内閣においては、政府入りした官僚OBは、13・4%でしかなかったそうだ。

   ◇

 私は、ややえげつないが、大臣VS官僚の不協和音で、民主党政権は機能不全に陥り、瓦解していくのだと思っていたが、

 おそらく、民主党自らの未熟で終幕を迎えるのだと思う。

   《ジワリ「民主離れ」? 出口調査や地方選に変化の兆し(産経 2009.10.27 00:04)》

                                     (2009/10/27)
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[新連載企画 『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)』予告編(中篇)]

2009-10-25 22:15:19 | みちのく西松建設ダム巡り
       

☆本日は、東京の水がめ<小河内ダム>に行ってきました(実際には、現在の東京の主な水源は利根川^^;)。

 特に、西松建設とは関係ないけど(ちゅうか、どこの会社が作ったかわからない^^; 追記:鹿島建設)、私が子供の頃から親しんできたダムである。

 てゆーか、子供の頃は、その巨大さが、畏怖の対象であった。

 テレビ番組『日本沈没』で、その<小河内ダム>が崩壊するエピソードがあったのも、子供心に恐怖を感じた。

 親父によくドライブで連れて来てもらったものだ。

 ・・・関係ないけど、一昨年の大晦日に逝った親父は、ゼネコン畑の男であった。

 H工→DN土木→A組と渡り歩いてきた。

 なお、H工について調べていたら、確か、トリニダートトバコに支店があったなあ、などと検索したら、ひょんな事から、高橋史朗先生の名前が出てきた。

 なにやら、統一教会との関係を揶揄されている。

 誰か、それがガセなのか、隠された真実なのか教えてくれ!(と書いておくと、誰かがメールしてくれるだろう^^)

 まあ、それはさておき、みんなで奥多摩に向う。

   ◇

 途中、福生の「けん」でステーキを食う。

 安くて、サラダとカレー食べ放題がうまい^^v

 そのサラダとカレーはバイキング形式でおかわりを頂くのだが、カレーの中には、ステーキの切り離し肉が煮込んである。

 それは、ステーキの硬い部分(スジ)なのだが、これが柔らかくなるまで煮込んであって、うまい。

 私は、店員に目立たないように、その肉を選り分けて喰うのだ!

 ただ、ここの100%ビーフハンバーグはボソボソしていて、イマイチである。

 素材が良いからといって、料理すればうまいとは限らないのだ。

 普通のハンバーグのほうがおいしい^^

   ◇

 さて、あいにくの雨の中、青梅から奥多摩へ。

 久し振りの緑の世界に気分が和らぐ。

 到着^^

     

 雨ゆえに、霧が濃く、かえって幽玄で趣のある風景だ。

 みんなが雨に濡れるのは忍びないので、付属する施設に行かせて、私はしばし、風景を眺めた。

     

   (奥多摩湖の湖畔にある説明パネル)

     

     

 奥多摩湖は、日本最大の人造湖であり、

 小河地ダムは、「重力式コンクリートダム」と種別され、膨大なコンクリートを用い、その質量で水をせき止めるダム形式である。

 戦中の工事中断期間を含め、19年の歳月を費やし完成した。

 建設中に、87名の方が殉職したそうだ。 

   ◇

 みんなの後を追って、<奥多摩 水と緑のふれあい館>に入る。

 ここは、不思議な建物構造をしている。

 3階ほどの建物が吹き抜けになっており、その内周が螺旋構造でスロープを形成している。

 で、各所に、奥多摩の民俗や自然、ダムを中心とした水資源に関わる情報を興味深く教えてくれる部屋が付属している。

 なんと、奥多摩散策テーマの「3Dシアター」もある。

 昨今流行の「3Dシステム」に比べると、やや稚拙だが、故に、3D効果が満喫できる。

 その奥多摩散策の主人公兄弟の姉が、なかなかの美少女で、この子、映画作品で見たことあるのだが、その名前をどうしても思い出せないのが悔しい。

 その小学校高学年女子の膨らみ始めた胸も3Dで見れるというのだからたまらない^^

   ◇

 てな訳で、少々眠かったのですが、セーフティドライブで帰宅しました。

 同行したみんなもなかなか喜んだドライブでしたとさ^^v

                                     (2009/10/25)
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[映画『沈まぬ太陽』を観た]

2009-10-25 10:25:15 | 物語の感想
☆本日は、朝5時に家を出る早番の仕事であったが、帰宅して、午後8:45からの<ワーナーマイカル・日の出>のレイトショーで、この作品を観た。

 眠気との戦いが起こるかなと思いきや、私の心を、骨太の大河ドラマがグイグイと引っ張ってくれて、三時間半の長尺を全く飽きさせることなく見せてくれた。

 だが、不思議と、感想を書く今となって、書くことがなくて困っている。

 理由として、日本航空を模した<国民航空>の中で、最大公約数の幸せを願いつつ運動を起こした主人公・恩地(渡辺謙)の、管理サイドから下される不遇が、私自身のこれまでの境遇に重なるからだろう。

 これは、私の「中二病」的な思い(ここでは、物語の主人公の、安易な自分への当て嵌め)からではなく、多くの会社員のほとんどが、それぞれの会社で同じ思いを感じていることだと思う。

 だから、「物語のここが優れている」「ここの役者の演技が秀逸」などと、客観的に、[創作]として接せられなくて、論じにくいのである。

   ◇

 小説『新宿鮫』では、主人公の、以下のようなセリフがあった。

「仕事に対して真面目な者ほど、転職を繰り返してしまう」

 私は、プライベートでは女好きだが、そんなことはおくびにも出さず、仕事場では真面目である。

 そして、なかなかの生真面目さゆえに、これまで転職を繰り返してきてしまった。

 しかし、主人公・恩地は、どんなきつい人事を受けようとも、<国民航空>を辞すことはなかった。

 それが、恩地の「矜持(プライド)」なのだそうだ。

 それも、正しき道である。

   ◇

 実は、私は、元JALグループの末端の一員であった。

 成田勤務を辞したのは、長男として、東京都下に住む両親が気になったが故で、JALに愛想が尽きたとかではない。

 この作品は、JAL批判の原作と言われているが、私はそうは思わなかった。

 私がJALグループに勤めていた時期に完結した小説『沈まぬ太陽』は、JAL社内の掲示板でも、その広告が掲載されていたほどだ。

 多くの者は、これを、どこにでも存在する「人間」の織り成す物語と捉えるのではなかろうか。

 私は、結局は、最終的には、この世の事象の全ては、その問題に関係する人間の「人格」の問題だと思っている。

 私が、よく、政治思想の問題で対象を「人格攻撃」するのはそれ故である。

 だから、恩地が、自分の「矜持」を口にしたのは、この物語の真のテーマであろうし、

 御巣鷹山の被害者及び遺族に対しての「気持ち」も、個々の登場人物の人格に由来すると思う。

   ◇

 恩地が上層部に復帰する切っ掛けの新会長・国見(石坂浩二)の就任だが、

 丸っきりの外部からの招聘ゆえに、利害関係を持たず、もともとの性格もあるのだろうが、至極真っ当な常識的な判断を社内で下していく。

 だが、そんな国見も、もっと次元の異なる「利害関係」の果てに辞意を余儀なくされる。

 だが、限られた権限の中で、やれるべきことはやっておくのである。

   ◇

 渡辺謙は良かった。

 太い毛筆で描いたような存在感である。

 我慢し続ける強い男である。

 だが、その横で、また異なる忍耐をし続ける家族(鈴木京香たち)がいる。

 そして、御巣鷹山で、その自分以外の家族全てを失った男(宇津井健)がいる。

 この男には、「矜持」を越えた「諦観」がある。

 「諦観」は時に、「悟り」にも変化しよう。

 そして、恩地には、自分の「矜持」を通すに際しての「諦観」がある・・・。

   ◇

 アフリカの大地を這う恩「地」!

 日本のナショナル・フラッグ・キャリアの頂点を目指す行「天」(三浦友和)・・・。

 分かりやすいネーミングの対比である。

                                     (2009/10/25)
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[映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』を観た]

2009-10-23 23:09:30 | 物語の感想
☆<ワーナーマイカル・日の出>で、『スラムドッグ・ミリオネア』と『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』が1000円でリバイバル上映されている。

 私は、後者は未見だったので、いそいそと行く。

 昨夜の最後の回で、客は、私と、どこぞのお姉さん二人だけだった^^;

   ◇

 未見だったのには理由があり、他のブロガーの評判がすこぶる悪かったからだ。

 でも、私には非常に面白かった。

 このような観念的と言うか、イマージュ重視の作品ばかりだけの映画界ならば厭だが、30作品に1作ぐらいならばいいものだ。

 物語はシンプルで、アジアに消えたシタオ(木村拓哉)と言う青年の捜索を依頼された、LAの警官崩れの探偵クライン(ジョシュ・ハートネット)が、行き着いた香港で、シタオが共に行動することになった女・リリ、その恋人・中国人ヤクザ・ドンポ(イ・ビョンホン)との愛憎状況を絡めて描いている。

 「人捜し」の点では同じだが、『96時間』と対極の作風である。

   ◇

 雰囲気が実に面白い。

 本来、話をグイグイ牽引していくような要素を排して、あたかも編集時にカットするかのような「二の線」のシーンばかりを集めて、物語を展開させているのだ。

 これが、キューブリックが言うところの「マジック」効果を生んで、他愛のない物語に深みを加えてくれていた。

 そして、その雰囲気の中で、これでもかと、主演の3人の男優の男臭さを描いてくれる。

 とは言え、不必要な猟奇風味や、汚い映像、ショッキング展開もあるのだが、イケメンっちゅうのは、何やってもカッコいいようで、清潔感がある。

 クラインなんて、かつての警官失格の理由としての、猟奇殺人鬼を捕まえるための「猟奇殺人鬼との同調」なんて危ういことをしておきながらも格好良い。

 そのクラインが、今回は、超自己に埋没した情念の捜査をする。

   ◇

 シタオの彷徨へのキリスト暗喩も不必要だと思った。

 木村拓哉の演技はとても見事で、シナリオ上の暗喩なくとも、シタオの自他問わない救済希求の旅には、何らかの聖人の生き様が滲み出てくると思うのだ。

   ◇

 作中、3人の男の裸体が惜しげもなく披瀝されるが、3人とも、無駄な肉がついてなくて、「ザ・男」って感じでよかったっス^^;

 イ・ビョンホンは、どうにも、私は顔が嫌いなのだが、その肉体は、研ぎ澄まされた強さが感じられた。

 私は、イ・ビョンホン演じるヤクザのリーダー・ドンポの部下たちに非常に魅力を感じた。

 仕事に失敗して殺されるのに戻った男の表情など、なかなか記憶に残る。

 ボスの横にいつも待機している丸顔のひげの奴も良い。

   ◇

 クラインの旧友の香港警察の男も格好良くて、クラインと水を掛け合ってじゃれあったり、下らない話をしている空間描写が秀逸だと思った。

 男が少年のあどけなさを垣間見せるのだ。

 そんな横道のシーンを楽しく見せてくれたこの作品の監督は非凡だと思うのだ。

                                     (2009/10/23)
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[映画『私の中のあなた』を観た]

2009-10-21 23:49:27 | 物語の感想
☆仕事が忙しく、昨夜観たのだが、明日も忙しいので、簡単に書く。

 話題作だが、公開からかなりの日にちが経っている。

 正直、観ないでも良い・・・、と思っていた。

 あまりにも予告編で煽り過ぎていた。

 <ワーナーマイカル>なんて、特別予告編第一弾、特別予告編第二弾と続いていた。

 その度に、小利口そうな主人公のべシャリを見せられ、子供らしい子供好きの私としては、特には見たくない作品の一つとなっていた。

 しかし、昨夜、遅ればせながら観た。

 よく出来た作品であった。

 感動した。

 難病物なので、簡単に涙が出ると御思いかもしれないが、そんな直接的なものとは一味違う。

 心に深く突き刺さり、涙こそは出ないが、強烈に心を揺り動かされた。

 くだんの、難病の姉を持つ、ドナーとして遺伝子操作で生まれたアナ(アビゲイル・ブレスリン)の、「姉のために生きているのではない!」と言って反抗する小利口さは、あくまでも、家族の一人の個性にしか過ぎず、それさえも、後に大きな秘密を抱えていることが分かる。

   ☆

 この作品の魅力は、両親、息子、難病の姉、ドナーとしての妹・・・、家族それぞれが、それぞれの相対化された「正しさ」を持っているということだ。

 私は「相対化」を批判することが多いが、この作品においては、それが素晴らしい効果を生む。

 アナから、「ドナー拒否」の弁護を依頼される弁護士、

 (どうしても、姉・ケイトを永らえさせたくて、アナにドナーを強いる母親との)アナの裁判での判決を下さなくてはならない女性裁判官、

 そもそも、ケイトを救うために、遺伝子操作でドナー適合する兄弟を出産することを諭した医師・・・。

 それぞれ、目の前の難問に真摯に答えを出したに過ぎないのだ。

   ◇

 何よりも割を食うのが、母親(キャメロン・ディアス)である。

 ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)のために、もう一つの命・アナに艱難を強いる存在は、物語の悪役のようだ。

 でも、母親としての立場を、考えるに辛い。

 究極の二者択一で、言い訳もせず、答えを出して言ってるに過ぎない。

 だからこそ、末期症状にあったケイトは、最後に、母親と二人の時を過ごすのだ。

   ◇

 何よりも、難病にかかったケイトが、ちゃんと青春を過ごせたことが素晴らしい。

 次第にボロボロの体になっていくケイトが、テイラーと言う恋人(美しい瞳を持っている)と、温もりを確かめ合う関係になれたのには、さすがに涙がこぼれた。

 最期の最後まで笑顔を忘れなかったケイト・・・、とてもチャーミングだ。

   ◇

 見終えた後では、アナ役のアビゲイル・ブレスリンが、非常に高度な役を演じていたことが分かる。

 この子は、利発だが、子供に過ぎなかったのである。

 だが、状況が、小利口な見かけを必要としていたのだ。

 あなたが、一番、辛かったね・・・。

   ◇

 見どころは、父親や息子の優しさにもある。

 二時間弱の上映時間に、多くの多角的な視点を内包している。

 傑作である。

 必見の作品だ。

                                     (2009/10/21)
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[映画『仏陀再誕』を観た]

2009-10-21 01:40:12 | 物語の感想
☆<幸福の科学>の映画である^^;

 普通なら敬遠するのだが、予告編での、そのなかなかの映像のクオリティや、声優陣の豪華さに惹かれて、「あるいは良作?」の思いもあり観てきた^^;

 ・・・前回の選挙で、<幸福の科学>は国政に打って出た。

 雑誌『正論』で、保守派の中村黎氏が、「誤解を受けるかもしれないが」の前置きをしつつ、その選挙戦での手法の真っ当さを肯定していた。

 私も、ラジオで聞く、幸福実現党のCMを聞き、その政策や理念を「直球」で訴える姿勢に、ちょいと感心したものだ。

   ◇

 それはさておき、この映画、思ったより面白かったが、思ったよりつまらなかった。

 そのつまらなさは、先に見た『ATOM』とどっこいどっこいだった。

 ただ、『ATOM』が、表現に古く、ドラマツルギーにおいては破綻がなく、作品として評価できるのに対し、

 『仏陀再誕』は、そのドラマ性において、崩壊していた。

   ◇

 物語は、学校新聞の記者・天河小夜子が、現世を徘徊する霊の姿が見えるようになり、

 その原因を、テレビで見た、「仏陀の再来」と称す創価学会の池田大作会長への取材をする中で明らかにしようとする。

 しかし、小夜子の元カレのユウキが、「アイツは危険だ!」と、自分らの属する宗教団体<幸福の科学>の大川隆法こそが「仏陀の生まれ変わりなんだ!」と言い、

 日本掌握を目論む池田大作と大川隆法の、闇と光の戦いが始まるのだった・・・。

   ◇

 ドラマが崩壊しているのは、そのテーマが、長々と抽象的で、全てを、言葉においてだけでも詰め込もうとしているからだ。

 小夜子やユウキの、物語的な成長を通して、テーマが語られるのならば、こちらも俄然ノリノリで観られるのだろうが、

 物語と全く有機的なつながりがなく、主人公たちとの問答もなく、一方的に大川隆法が記憶に残らない能書きを垂れまくるだけなのである^^;

 講演会ノリである^^

 もう、チャンスとばかりに、エンディングテーマ「悟りにチャレンジ!」にまでも、多くの情報(教義)を詰め込む姿勢に、

 そのエンディングテーマが今風のスローバラードであるが故に、悲しさもひとしおだ^^;

   ◇

 主人公の女の子は可愛いけど、他のキャラクターともども、あまり個性が感じられなかった。

 ただ、色んなファッションに身を包むので、そこでかろうじて、ちょっとだけ萌える^^;

 似たキャラクターデザインの『チョコレート・アンダーグラウンド』のキャラにも、いまいち無個性を感じたが、それ以上である。

 元カレ役のユウキも、『BLEACH』の主人公の<もどき>みたいだった。

 池田大作や大川隆法の絵柄は、『北斗の拳』と言うよりも、アニメとしての絵柄劣化の『蒼天の拳』レベルのラオウやトキのようであった。

 お目当ての三石琴乃演じる女優・マリも、『蒼天の拳』レベルの作画であった^^;

 ただ、魅力的に見れないこともない。

 この人だけが、女優業を続けていく上で、具体的な苦悩を抱き、作中、大川隆法に救われたようだからだ・・・。

 そのような、判定の難しい雰囲気が、作品全般に漂う。

 なお、マリの女優業苦難のエピソードは、<幸福の科学>による、創価学会系芸能人への批判を示していよう。

   ◇

 池田大作の野望は、東京を襲うUFOの大群と、メディア占拠の中での日本全土への大津波と続く。

 その二つの、あまり面白くないスペクタクル映像を見て、飽きていた私は、「さあ、これにてエンディングだ^^」と思ったら、更に「ミッション」が続くので、ややゲンナリした。

 大川仏陀と対決する最後の大ボスの正体がダイバダッタなら面白いのに…、などと思いつつも、当然そんなことはなく、なおも大川隆法は一方的な説教を続け、物語は終わる・・・。

 最後のほうの、天使を従えた、大川仏陀の曼荼羅映像には苦笑し、

 毒にも薬にもならない「空気映画」を見てしまった後悔が募った・・・。

 ・・・長い映画であった。

                                     (2009/10/21)
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[ホッと一安心! 左翼と化した「つくる会」、その批判ブログが復活した^^ ]

2009-10-20 07:42:56 | 保守の一考
☆「新しい歴史教科書をつくる会」の言論封殺としての、プロバイダーに対しての圧力攻勢によって、一時、閲覧禁止に陥っていた<プロジェクトJ>さんのブログ<「つくる会」と絶縁した産経新聞を支持しますゎ>(クリック!)が復活した。

 ブログ名が、<プロジェクトJは不滅です>に変わっているのが面白い^^

 もちろん、私も絡んでいますよ^^v

 その内情については、口が裂けても言わないけどね^^

 復活は、そのブログを擁する<産経デジタル>の英断だろう。

 これはまあ、おそらく、あの、「つくる会」の雇っている統一教会の顧問弁護士の難癖に対し、プロジェクトJが明らかにした事実が勝利したことを意味する。

 「つくる会」側は、近年、「事実であっても誹謗中傷に値する」と過去の判例を出して、プロバイダー等に圧力をかけてきたが、その事実が、社会的な欺瞞を内包していた場合は、当然ながら、その対象こそが公序良俗に反しており、誹謗中傷の対象にはならないのであろう。

   ◇

 うん、例えば、公衆便所の中で、自慰行為にふけっている人物がいて、それを覗き見て、ネットに描写すれば、誹謗中傷になり得よう。

 しかし、その自慰行為の結果としての精液を、便器やトイレットペーパーに塗りたくっていたとしたら、それは不特定多数に多大な迷惑をかけるわけで、公共の場において、それはれっきとした犯罪行為である。

 それについて糾弾することは、誹謗中傷ではない。

   ◇

 現「つくる会」のリーダーたちは、それこそ、この数年間、罪なき人々に妄想の罪を着せ、無意味な保守派内既得権益(発言力・影響力)を保とうとしてきた。

 全くの冤罪をこしらえ続けたのだ。

 それは、「つくる会」の本来の運動衝動と別個の、個々の人物のおぞましい人格によるものだった。

 それ自体が犯罪行為である。

 あたかも、それは自分らが批判してきた中国共産党や北朝鮮、朝日新聞の小汚い手法の如くにだ。

 自分らが批判した相手に、いつしか感化されてしまうという「ミイラ取りがミイラに」状況は往々にして起こることだ。

 しかし、真の保守派は、強い意志を持っているので、そんなことにはならないはずで、それを持って、「つくる会」の<左翼堕ち>が歴然なのだ。

 だが、なんと、それに対し文句を言おうものなら、「つくる会」は、すぐに訴訟沙汰にし続けたのだ。

 「盗人猛々しい」、本末転倒の行為を連発した。

 言論の徒であらねばならない「つくる会」メンバーの、言論破壊行為である。

 当然ながら、全て、告訴の不受理や差し戻し、敗訴であるが、

 それでも、それによって、もはや、真っ当な「意見公開の場(言論空間)」が世に保てなくなっている。

 それ以来、「つくる会」の会員は日陰を歩くことになったが、その首脳陣は問題意識なく、鈍感に運動を続けている。

 ・・・私たちは、そんな異常者を目の前にして、眉を吊り上げるのみである。

 今は、民主党の問題のほうが重大事であるからだ。

                                     (2009/10/20)
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[与党民主党考・10 「かくして、中国人凶悪犯罪激増へ」]

2009-10-19 06:18:31 | 保守の一考
☆・・・短信ですいません。

     《日本への中国人の個人旅行緩和へ 年収要件引き下げ検討(2009年10月18日(日)20:50)》

 <前原国交相は18日、中国の邵国家観光局長と名古屋で会談し、現在は富裕層に限定している中国から日本への個人旅行について、年収要件などの緩和を検討する方針を表明した。これに対し邵局長は、日本の旅行会社の現地法人を通じた日本への観光旅行を試験的に解禁する考えを示した。昨年、観光などで日本を訪れた中国人旅行者は初めて100万人を突破。日本側は受け入れを大幅に拡大し、消費拡大につなげたい意向だ。>

   ◇

 ただでさえ、規制の網をくぐって来日、日本に潜伏し、犯罪を繰り返している中国人に、「どうぞ、いらっしゃい♪」と門戸を開いてしまうわけだ。

 民主党は、いつもは、「国民一人一人のために」「生活第一」を掲げながら、犯罪者予備軍の輸入をはじめてしまう。

 女子供が続々と殺されるぞ。

 死者が30人弱の新型インフルエンザに、あれだけの(莫大な費用を含む)対策を講じつつも、おそらく、数万人単位に膨れ上がる中国人犯罪者の被害者には頓着がないのだ。

 民主党には、世の「優先順位」のバランスが備わっていない・・・、と言うか、実質「新型社会党」なので、共産党的害悪は「ウェルカム」なのだろう。

 ・・・前原って、もっともっとマシな政治家だと思っていたのだが・・・。

 若くしてひん曲がった口元と、顔面のテカリが、中国共産党に憑かれたかのような印象を感じる・・・。

                                     (2009/10/19)
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[映画『クヒオ大佐』を観た]

2009-10-19 00:17:22 | 物語の感想
☆自分を米空軍の大佐と偽り、幾人もの女を結婚詐欺にかけた日本人の男の物語。

 これ、十年ぐらい前に新聞の三面記事をにぎわした実際の事件から創作された話だ。

 エリザベス女王と血縁で、カメハメハ大王の末裔だとか言っていた様で、新聞などでは「そんなんで騙されちゃうのか」などと書かれていたが、十年ほど前ならば、私も既に三十路で、「そんな客観的に見ておかしい話にも騙されちゃうのが、いざ自分に降りかかってもおかしいと思わない人間って奴なんだろうな」ぐらいの諦観は持っていた。

 何よりも、私は未だに独身だが、当時も当然独身で、結婚を詐欺師にする「結婚詐欺師」と言う犯罪商売に感心するのだ。

 だって、結婚出来るのは前提で、更に、それを餌に騙すってんだから恐れ入る。

 舞台背景は、湾岸戦争(パパブッシュ)の時代の話だ。

 この時の日本は、「出すのはお金だけ」と揶揄されていた。

 その「出すのはお金だけ」がクライマックスで、騙される女の境遇とオーバーラップし、テーマに厚みを加えていた。

 私のブログの連載「1991年の日記」シリーズの中で、湾岸戦争の記述があるので、是非、読んでみてね^^

   [私の1991年のメモ日記・4「湾岸戦争」]

   ◇

 かなり、映画的なクオリティで作られ撮られた良作であった。

 私はてっきり、かなりのドタバタコメディだと思っていたのだが、クヒオ大佐が軍事的に無知な女に「結婚後のことを考えて『沈黙の艦隊』を熟読しろ!」などと言うところ以外は、それほどの無理矢理さを感じなかった。

 『沈黙の艦隊』で色々学んだのは、クヒオ大佐、お前だろう!!^^;

 最近、役者としてノリに乗っている堺雅人だが、胡散臭さを優しさでギリギリで隠す、ギリギリの演技をかましてくれる。

 でも、このような演技って、ジム・キャリーみたいに、後々、顔面神経痛にでもならないか心配である。

   ◇

 作中、クヒオ大佐の詐欺の対象になるのは3人。

   しのぶ(松雪泰子)・・・心も金も奪われる。『容疑者Xの献身』に引き続き弁当屋勤務。

   春(満島ひかり)・・・心と体を奪われる。学芸員(?)で、『プライド』に引き続きキャットファイト!

   ミチコ(中村優子)・・・銀座のホステス。クヒオに騙されないはおろか、金をせびろうとさえする。

 それぞれとのエピソードが、平行に語られるが、上記の注釈で分かるように、それぞれとの絡みを、クヒオの詐欺テクニックをカタログ的に語るのではなく、それぞれとクヒオは全く別個のコンゲームを繰り広げるので、物語に繰り返しの飽きはなかったし、故に、現実感が合った。

 実際のところ、ナンパ師としてのクヒオは、作中で二人をものにしているが、詐欺師としてはしのぶをものにしているだけだ。

 しのぶの弟には完全にバレ、ミチコにも刑事に相談され、春の元カレや同僚にも、その不自然さを暴かれている。

 クヒオ大佐には、詐欺師の華麗さはなく、安普請の殺風景なアパートに帰っても、ラジカセから航空機の飛行中のエンジン音をかけ、しのぶから金を調達しようと電話をかける寂しい生活。

   ◇

 私が成田空港に勤務していた頃、友人に、ナンパの名人・岡村君がいた。

 実は我々は貨物地区で、貨物をフォークリフトで運んでいただけなのだが、

 彼は、飛行機の誘導をするのが仕事だと、ナンパした女に吹かしていた。

 で、女に電話をかける時、「今、飛行機を誘導してる最中なんだけどさ。お前の声が聞きたくてかけているんだ^^ お、おっと、しまった! 飛行機を間違ったほうに進めちまった!」とか嘘の電話をかけていた。

 相手の女は、「凄い、凄い。凄ーい!^^」などと、岡村君に興味を持つのだ。

 そもそもが嘘なのだが、仮に、駐機スポット役だったとしても、誘導中の携帯電話なんて言語道断である。

 でも、ナンパされた、可愛いけど愚かな女は騙されていたものだ^^;

   ◇

 3人の女について語りたい。

 銀座の店に出るシーンの中村優子は、非常に美しかった。

 でも、こんな女は、はなっから私などを相手にしてはくれまい。

 私も、はなっから興味を持たないようにしている^^;

 松雪泰子は、美しい。

 特に、このような弁当屋勤務などの役柄を演じさせると、美しさが際立つ。

 もし、彼女が、銀座の女ならば、私などは歯牙にもかけられないが、弁当屋勤務ならば、「あるいは」の可能性を秘めていて、身近に魅力的に感じられるものである^^;

 問題は、満島ひかりである。

 この子、私、育ちが悪そうで嫌いなのであるが、でも、同時に、好きなのである(なんやねん!)。

「なんで私なんだよ!(金もなく、それほどに美人でもない私を騙そうとした)」

 と、クヒオに食って掛かる子供っぽさと、叫んだ時の声の張り具合が実にいいのである。

   ◇

 最終的に、しのぶにも詐欺の全てがばれた様で、クヒオは大人しく、自分の過去を話し始める。

 しかし、それはすぐに、虚構が混じっていく。

 私は見ていて、少しゾッとした。

 話を聞いてくれる・・・、それだけで、クヒオは「まだ騙せる」と立ち直ってしまうのだ。

 こういうのは、病気なんだろう。

 染色体に欠損がある、一種の脳障害なのだろう。

   ◇

 クヒオの詐欺をいち早く見抜いた、しのぶの弟役を演じた新井浩文は、そのヤサグレ具合が非常に格好良かった。

 なんだかんだで、姉に迷惑をかけつつも、姉を非常に気遣っているという役どころも良かった。

                                     (2009/10/19)
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[映画『あなたは私の婿になる』を観た]

2009-10-18 09:43:49 | 物語の感想
☆正直、主演のサンドラ・ブロックの顔が「きっつく」て、そこにばかりに集中して見てしまった。

 役柄が、男をアゴで使うようなバリバリのキャリアウーマン役なので、メイクや服装・立ち居振る舞いも「きつさ」に拍車をかけていた。

 だけども、物語が、NYで働くカナダ人であるサンドラ・ブロック演じるマーガレットの、移民局による国外退去勧告を避けるべく、自分の直属の部下に偽装結婚を命じると言う展開においては、そのサンドラ・ブロックの美人とは言えない秋華賞ヅラ(馬っぽい、ってこと)はリアルでもある。

 私の感覚では好みでないけど、アメリカ人って、この手の女性を美人カテゴリーによく入れるよね。

 ただ、物語の中で、マーガレットは、「美人」ともてはやされている訳ではない。

 さりとて、その45歳の年齢をあげつらわれる事もない。

 ・・・作中、セミヌードではあるけれど、サンドラ・ブロックがボディラインをあらわにするシーンがある。

 メチャ笑えるシーンで、サンドラ・ブロックのシェイプアップにも感心するんだけど、そのボディラインの生々しさにやや引く^^;

   ◇

 コメディ映画なので、私などは、荒唐無稽な展開を予想していて、実際の物語も荒唐無稽な部分も多いのだが、その随所で、過剰にではないが、妙なリアルが挿入されている。

 上記の、生々しいボディラインもそうだ。

 移民局の審査を通るために、お互いを分かり合おうと偽装結婚の相手・アンドリューの実家アラスカの港町に赴く二人。

 アンドリューの実家は、田舎の名士で、大邸宅を構えていた。

 そこには、『サマーウォーズ』張りの個性的な面々の一族が待っていた。

 森の中で、イヌイット(多分?)の祈祷ダンスを披露するお婆ちゃん。

 いつも、ニコニコ、優しげなお母さん。

 息子が家を継いでくれないので確執を持つお父さん。

 外に出ると、鷲に掻っ攫われてしまう犬。

 アンドリューの元カノ(保母さんなの?)。

 町唯一の男のストリッパー・・・、などなど。

 ・・・鷲にさらわれる犬を、マーガレットが阻止しようとするシーンなどドタバタ展開の極みだが^^

 ふいに、例えば、お父さんとアンドリューの確執など、コメディ展開には不釣り合いな妙なリアルが現われる。

 そのお父さんとのいざこざで、アンドリューは、昔からやっていたのだろう・・・、丸太を鉈で削り取って、「カヌー」を作り、この港町を出て行く算段をする。

 今なら、腹が立てば町を出て行くなどと言うことは容易だが、あえて、若き頃にしていた不忠ストレスの解消法を行なわせることによって、それを眺めていたマーガレットに、アンドリューの「癖」を分からせ、偽装結婚から、本当にお互いが分かり合う切っ掛けの一つにしたりしている。

   ◇

 アンドリュー役のライアン・レイノルズは、当初は、子供っぽさが抜けていない外見の印象だが、次第に「魔女」と社内で呼ばれるほどのマーガレットをリードしていくようなしていかないような男らしさを発揮していく^^;

 対して、マーガレットは次第に、女としての弱さを次第に表出していく。

 床を別にしているが、マーガレットが自分の過去を語り、アンドリューと心を一つにするシーンは良かった。

 サンドラ・ブロックの演技は申し分ないし、その涙腺の使い方も見事である。

 この人、声があどけなくて可愛いよ^^

 同時に、見ている私も、マーガレットに、女性的な可愛らしい魅力を感じていくという黄金パターンだ^^

   ◇

 で、田舎での結婚式の時に(神父が、町の男ストリッパーであった時は吹いた^^)、アンドリューの家族の優しさに触れて心境の変化があったマーガレットは、結婚の偽装を告白する。

 私は、最後まで家族には知らせないで、二人の間に本当の愛が宿る展開だと思っていたので、斬新だし、この後の展開を考えると、そのほうが盛り上がるなと思った。

 田舎を去るマーガレットをアンドリューは追うのだが、家族の協力虚しく、空港では空振りに終わる。

 そして、クライマックスは社内である。

 「魔女」が部下と結ばれる姿を、彼女の変化ともども社員に見せつけ、大団円。

 外野から飛んだ、「どちらがボスかはっきりさせとけ!」の最後の一言がいい。

   ◇

 私は、この作品においては、アンドリューのお母さん役がとても魅力的だった。

 彼女のような、年齢が、表情に甘みを加えてくれる女性が大好きだ。

 メチャ可愛い^^

 その、メアリー・スティーンバージェンを調べたら、ああ! 『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』のクララじゃないか!

 どうりで、親しみやすかった^^

   ◇

 ・・・さて、今年も終盤に差し掛かってきました!

 次第に<ナカデミー賞>の発表が近づいてきましたよ。

 多分、今年の<美熟女大賞>は、メアリー・スティーンバージェンで決まりです。

 <美少年大賞>は、邦画のあの子です^^

 凄まじく悩んでいるのが、<美幼女大賞>で、『ワルキューレ』のトムの娘役の天使ちゃんか、まだ未見だけど、『2012』のニコラスの娘の妖精ちゃんか、とにかく苦悩です。

 去年の、ライラとパコの戦いよりも激戦です。

 では、発表は元日でやんす^^v

                                     (2009/10/18)
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[映画『悪夢のエレベーター』を観た]

2009-10-15 23:54:42 | 物語の感想
☆どうしよう・・・。

 この映画、メチャ面白かったんですけど、構造上、物語の半分までしか語れない^^;

 それぞれの役者の演技の「柔軟性」の素晴らしさについても、具体的に語れない。

 「語れない」ことについては、松本人志監督の『しんぼる』と同じだが、あちらが強制的に「語れない」のに対し、こちらは、この文章を読む人が作品を充分に楽しんでもらうために、自主的に「語れない」。

 やはり、『しんぼる』と同じく、密室が舞台となっているが、そのうまい語り口は段違いである。

 『しんぼる』で困り果てていた、松本演じる主人公だが、同様の表情を、この作品の主演の内野聖陽は見せてくれる(ここで、巻き込まれ型主人公・斉藤工の名前を出さないのが、私の唯一のネタバレ^^)。

   ◇

 物語は、深夜の、とあるマンションのエレベーターで、チンピラ(内野聖陽)、深夜のジョギングおっさん(モト冬樹)、自殺願望を持つゴスロリ少女(佐津川愛美)と閉じ込められる男(斉藤工)の物語。

 暇を持て余し、ぶつかり合い、それぞれの生い立ちを語り合う羽目になる。

 詳しくは書けないが、作品では、それぞれの役者が、複数の役割を演じていて、役者の演技を楽しむには、一粒で数度おいしい結果になっている。

 内野聖陽も然ることながら、ああ、私はやはり女が好きで、佐津川愛美をとても魅力的に感じた。

 最初は、「綾波レイっぽいなあ。処女太りがメチャ「ムチマロ」で可愛いなあ」などと見ていたのだが、エレベーター内で、その過去が語られ始めると、「おお、こりゃ、エスターとタメを張る娘や!」と嬉しくなってくるのである。

 その後も、それはもう、色んな表情を見せてくれる。

 黙っている顔も、その、おそらく、漆黒のカラコンをしている瞳と、毅然とした頬のラインに魅かれた。

 微笑むと、池脇千鶴のような屈託のなさ・・・。

 万華鏡のように、色んな魅力を持つ「女優」だと思った。

 カッターの刃を「チキチキ」と出し、狭いエレベーター内で身体・髪を振り乱し暴れ叫ぶところや、

 後に、予期せぬチンピラの動きを凛々しく制しようとするところなどは、その声量の広さともども素晴らしい。

 私は、余程のことがない限り、もう、映画館でパンフレットを買うことはしないようにしているのだが、

 佐津川愛美について知りたくて、帰宅してネットで調べる間も惜しくて、パンフを購入してしまった次第だ^^

 でも、400円で安かったっス^^v

 作品について、色々書きたいのだが、うー、それを拒否させるほどのカラクリに満ちた作品である。

 惜しむらくは、観た人なら分かるが、作品のバランスがやや崩れている。

 それから、私は、マンションの管理人役の大堀こういちの演技に、ずっと大声で笑わせられました^^!

   ◇

 今、気づいたが、監督は、お笑いの堀部圭亮なんですね。

 こりゃ、次回作が楽しみだ!

 狭いエレベーター内の使い方なんて、メチャうまかったですよ。

                                     (2009/10/15)
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