映画『エンジェル、見えない恋人』予告編
☆・・・私の生涯ベスト10に入るだろう映画『トト・ザ・ヒーロー』の監督ジャコ・ヴァン・ドルマルがプロデューサーとして名を連ねた作品。
小品だがかなりの良作。
半魚人と恋した「シェイプ・オブ・ウォーター」の向こうを張る、透明人間の恋を現実的な幻想として語る。
純朴な透明少年は、目の見えない美少女と知り合う。
交際を重ねていくが、成長した少女は、視力回復の手術を受けるため、少年との再会を約束し旅立ち、数年後、少年への思いを損じることなく帰ってくる。
少年も、女に成長したマドレーヌへの想いだけを糧にして生きてきた。
だが、少年は自分の正体を知られた時のマドレーヌの反応を怖れた。
さて、その愛のゆくえは…、って物語。
少女マドレーヌはメチャ可愛い。
透明な少年に母乳をやる母親や、大人になったマドレーヌと性行為をする、それらの乳首がやたらと気になる、史上稀な「乳首映画」作品でもある(少年が乳首を吸うのだが、透明なので、画面上は、乳首が勝手に伸びたり、潰れたりしてるのだ^_^;)。
プロローグとエピローグが、物語に神話性を加えてくれていた。
(追記)
書き忘れていた。
これは、チャップリンの『街の灯』へのオマージュ作でもある。
(2018/10/31)